ゴーヤの終わり、そして2億円

2011-09-16 00:00:20 | 市民A
今年のゴーヤは、今一つだった。8月後半に一気に蔓を伸ばして、なんとなく帳尻を合わせた感じだが、去年の豊作に比べると、ちょっとがっかりだ。放置していた形の曲がったゴーヤが、真っ黄色に変色し、中から真っ赤なゴーヤの種が顔を出していた。

goyaseeds


今時になってあきらめていたオクラが実を付け始めた。ただ、オクラはスーパーでも格安だ。もちろん実用のためじゃないのであまり気にならない。オクラの花の美しさとせつなさがわかっただけでも収穫だ。

ところが、・・

2億円のゴーヤの話がある。

被災地の仮設住宅で、室内の暑さ対策という目的で、岩手県と福島県が「ゴーヤカーテン計画」を立案し、実行に移していたらしい。そして不評。

もちろん仮設住宅にはエアコンがついているとはいえ、構造的に暑い。それを回避するために、建物の前面に「ゴーヤカーテン」を作ろうということで、岩手県は8000戸に対し、一戸21,000円。福島県は5000戸に対して、1戸8000円を積算し、予算を執行したそうだ。

まず、単価が21,000円とか8,000円とか言うのがスゴイ。苗なんて200円程度だ。ネットだって数百円。プランターが最大1000円。どうなっているのだろう。総額は2億円を超える。

さらに、二年間ゴーヤを育ててみたが、「ゴーヤカーテン」というのは、ファンタジーの世界だ。ゴーヤが一気に伸びるのは、8月の終わりだ。冷気対策には遅すぎる。それにいっきに伸びるので、葉がスカスカになる。

ゴーヤを止めて、窓ガラスにUVカットシールでも張れば良かった。


復興計画は一向にその姿を見せないが、早く実行しないと税金ドロボーに財源を使われてしまうだろう。