10年前

2011-09-11 00:00:49 | 市民A
2001年9月11日。火曜日だった。

事件の起きた時間は、日本時間のちょうど夜10時頃だった。

今思い出すと、当日は、夜、EXXONの日本子会社の部長と、東京のどこかで食事をしていた(一軒目の場所は思い出せない)。二軒目の赤坂のカウンターのあるクラブは私の馴染みの店だったのだから、一軒目は先方の払いだったのだろう。

当時はあった六本木プリンスホテルの正面にあったクラブに電話をしてから、タクシーで着いたのが、10時過ぎだったはず。

どうもNYで大事件が起きたらしいと、ママに言われたが、当時はそう便利な情報ツールがあったわけじゃない。水割りを飲みながら、お店にあったポータブルテレビのアンテナの向きを変えていると、ぼんやりと画像が見えてくるのだが、想像力が不足しているため、途切れ途切れに聞こえてくるアナウンサーの言っている内容が理解できない。

しばらくして、テレビに見入っていたママが、「ビルが見えない」というようなことを言い出す。事件簿を読むと、夜の11時頃だったはずだ。

どうも、戦争級の大事件がはじまったらしいことがわかる。一緒にいた人も、もちろん米国系巨大企業の関連会社なのだから安閑としていられるわけじゃない。

「帰って、テレビでみましょうか」ということになり、

それからの10年が始まる。

その時の相手の部長さんは、しばらくして会社を去る。わたしも同様である。そして、そのクラブはビルごと取り壊される。多くの人の人生もこの10年で変わったわけだが、それらが9.11と関係があったのか?これもわからない。軍事支出が米国の国家財政を悪化させたのは確かだろう。

首謀者を黙らせて、熱帯の海に放り込むまで、10年が必要だった。