前半戦男

2011-08-27 00:00:00 | しょうぎ
なんとなく浮世離れした夏休みが終わり、A級順位戦の結果表を見ると、羽生、渡辺、谷川と2連勝が3人である。渡辺竜王は今年度の成績が11勝1敗ということで、すこぶる好調といったところだ。このまま勝率9割で1年が終われば、今さらながらの2種類目のタイトル奪取ということになるだろうか。というか、羽生王座へのチャレンジマッチもあるし、A級順位戦第三回戦は、両者が当たることになる。

思えば、先の名人戦の第7局。敗れて名人位を失った羽生前名人が、必敗型で指し続けたことと、2003年の王座戦で、羽生王座を追いつめながら逃げ切られた王座戦第五局で、頭金を打たれるまで指し続けた渡辺青年のことが重なるのである。

なんとなく王座戦は泥仕合が続くような予感がある。

で、問題は谷川九段。ここ数年は、序盤のダッシュが目立つのである。4連勝、4連勝、2連勝(今年)。なんとなく、第8回戦の羽生戦で、棋士生命にトドメをさされるのではないかという雰囲気もあったが、この分では助かりそうである。元名人でも引退の時期を逸しズルズルとなったKATO123氏のようにはなってほしくないので、辞める時は、バサッといってほしいものだ。

懸案でもあった詰将棋集も創ったことだし・・


さて、8月13日の出題作の解答。

d12


▲2一飛 △同玉 ▲3一飛 △1二玉 ▲1一桂成 △2三玉 ▲3四飛成 △2二玉 ▲3三竜 △1一玉 ▲1三竜 △2一玉 ▲2二銀 △3二玉 ▲4三と △4一玉 ▲1一竜まで17手詰。

攻守双方が丁寧に対応をしていけば、最終手に到達するはず。あえていえば、初手と最終手に飛車を使うことでなんとなく雰囲気を出している。

動く将棋盤は、こちら

今週の問題。たまには左側展開。

0827


なんとなく、公式的な展開が多いので、嫌味に欠ける点がある。詰め上がりが少し重い感じになる。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。