私にとっての最難解7手詰

2011-08-13 00:00:29 | しょうぎ
一般に、難解と言われる詰将棋ではなく、解き慣れた人なら数秒で仕掛けがわかると思われる図が、私にとっての最難解7手詰である。

詰将棋の本を始めて開いた時に、いきなり現れたのである。

『名人大山康晴詰将棋200題』。

金園社でシリーズで発行していたようだ。確か、父親が書棚からなにげに一冊渡してくれたもの。小学高学年だったか中学の時だったか、いずれにしても将棋を始めた初期の頃。

本当のことをいうと、この一作があったから詰将棋にはまった、とも言える。

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問題は簡単で、飛車を打った後、横に動いて成り、空王手をする。根元の角を取られた後、王の頭に歩を打つと、一応詰むが、それが打ち歩詰めになる。

もちろん3手目に「成り」ではなく「不成り」とすればいいのだが、その手を知らなかったわけだ。打ち歩詰めが反則であることを知らなければ、5手詰めで悩まないのだが、あいにく知っていたわけだ。

そして、約1週間、この問題を考えたわけだ。それくらい考えると、詰将棋を解く上のいくつかの思考法がわかってくるわけだ。王手をかけるすべての手を読む「しらみつぶし法」とか、持ち駒の枚数から、駒を動かす手と駒を打つ手、駒を取る手の配分を知ることとか。

でも「不成り」には、なかなか到達せず。早い話が、このページの裏側に答えが書かれているわけだ。

結局、答えを見ることなく、約1週間で「不成り」の手筋に到達。

まあ、当時は若かったから、未知の物を探り出すことができたわけだ。今じゃ無理だ。ちょっと考えて諦めて、パソコンに打ち込んで解かせてしまう。

ところで、大山康晴作の詰将棋について、大部分は清水是晏四段の作である、と断定していた専門家がいたのだが、もはや確認することができなくなってしまった。別に、どうでもいいのだが。
さて、7月30日の問題の解答。

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29te

まで29手詰

整理整頓問題。自分はあまり気にしないが、詰将棋解答ファンの中にはキレイ好きな人が多いので、こういうのもいいかも。

動く将棋盤はこちら


今週の問題。

0813


比較的あっさりとして、ジョギング感覚の200メートル走みたいな感じだ。もちろん道を間違えるとマラソンみたいになるけど。

わかったと思われた方は、コメント欄に最終手と手数を記していただければ、正誤判断。