鉄人はちょっと怖い顔

2011-08-11 00:00:28 | 美術館・博物館・工芸品
神戸の新名所。長田区にある若松公園に2009年に完成した「鉄人28号」。

そんなもの見てどうなるのと言えばそれまでだが、百聞は一見にしかず、といえばそれまでだが、かなり大きく感じる。もちろん奈良や鎌倉の大仏ほど、どっしりとはしていない。立っている。が、残念ながら、動いたりはしない。あることもなければ、空も飛ばない。何を考えているのか、表情からはわからない。

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もともと、鉄人28号は、帝国陸軍が開発していたロボットで、ラジコンを使って動くことになっている。だから、ラジコンを悪人が手に入れると、かなり凶悪ロボットとなり、逆に心の正しい少年が使うと正義の味方となる。

だから、鉄人は、「軍隊そのものだ」とも言える。

そして、鉄人28号と言えばライバルは『鉄腕アトム』ということになる。アトムはかなり人間型ロボットなので、やたらに人間を裏切らないし、ラジコンがなくても勝手にパトロールをしてくれる。


ところで、アトムと鉄人だが、動力源を比べてみる。アトムは超不人気になった原子力発電。小型の原子炉を持っているのだろう。原潜と同じだ。高速空間移動するとき、うっかり落としたりしたら大災害になる。

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一方、鉄人だが、体が大きいので、本来は、こちらの方が原子炉に向いている。いや、原子炉の後片付けに向いている。壊れた原子炉や建屋を担いで、そのまま宇宙空間にポイッと捨ててくればいい。

実際には、普段、地上で暴れまわる電源はバッテリーで、空を飛ぶときは背中に背負ったジェットエンジンをふかすのだろう(だから宇宙には行けない)体のどこかにジェット燃料を給油するはず。

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そして、頭部。スキンヘッドである。セット不要。一方、アトムだが、あの奇妙な縄文時代人のような二本角ヘアーについて、最近の香港映画「アトムhttp://blog.livedoor.jp/ota416/archives/51882210.html(アストロ・ボーイ)」の中で、アトムが人間の子だと思っている女の子に質問され、「ジェルでセットしている」と答えている。

ウソをついたのだろうか。

鉄人28号はウソはつかない。(料理の鉄人とは違う)