神戸海文堂書店で購入したミニ雑誌「酒とつまみ第13号」を読んでみると、なんとも怪しい記事が並ぶ。何しろ、出版元は(株)酒とつまみ。編集部がある。出版社なのだろうか。あるいは酒販問屋の余興か。一冊381円というのが、なんかやる気を感じないのかやる気なのか。
まず、「妄想酒場」というコーナー。
酒飲みたちが集まって、仮想飲み屋を語るのだが、今回は、カウンターの向こうに、小雪が立って、ハイボールを作っていただけるという趣向だ。
小雪さんとあーだこーだと煽情的な会話を楽しむのだが、あまり趣味じゃないので、深読みしないで、「ふ~ん」とう感じで次へ進むと、・・
あるドキュメンタリー紀行家のヨッパライエッセイ。どうもミャンマーの危ない農村を長期取材中に、薬中になりそうになって、その代わりにアルコールに逃避したようなことが書かれている。ヤバイ、ヤバイという感じで、次へ。
「胃と肝臓を労わる養生つまみ」は、まあ、こんなところか。「労わる」を「いたわる」と読むことを識る。「傷わる」と思っていた。
「山手線一周ガード下銘酊マラソン」は、特にガード下感があるわけでもないような気がする。むしろ、居酒屋にとってはガード下というのは出店のゴールデンポジションなのではないかと、ちょっと考える。
フィリピンパブの遊び方のコツ(実践すると破滅すると思うけど)とか短編小説「朝帰り」とか、要するに、この雑誌は、とある方向への想像力が豊かな人向けなのだろうと感じた次第である。夜の世界を大脳感覚ではなく皮膚感覚で楽しむ人には、ちょっとズレているかもしれない。
ただし、本誌で拾える川柳は、なかなか秀逸かもしれない。
(別の雑誌からの転載だが)
本句は、小林一茶の「我と来て遊べや親のない雀」なのだろう。
一茶の「これがまあつひの栖か雪五尺(これがまあ、ついのすみかかゆきごしゃく)」をとって返して、つぎの返句を直ちに思いつく。
まず、「妄想酒場」というコーナー。
酒飲みたちが集まって、仮想飲み屋を語るのだが、今回は、カウンターの向こうに、小雪が立って、ハイボールを作っていただけるという趣向だ。
小雪さんとあーだこーだと煽情的な会話を楽しむのだが、あまり趣味じゃないので、深読みしないで、「ふ~ん」とう感じで次へ進むと、・・
あるドキュメンタリー紀行家のヨッパライエッセイ。どうもミャンマーの危ない農村を長期取材中に、薬中になりそうになって、その代わりにアルコールに逃避したようなことが書かれている。ヤバイ、ヤバイという感じで、次へ。
「胃と肝臓を労わる養生つまみ」は、まあ、こんなところか。「労わる」を「いたわる」と読むことを識る。「傷わる」と思っていた。
「山手線一周ガード下銘酊マラソン」は、特にガード下感があるわけでもないような気がする。むしろ、居酒屋にとってはガード下というのは出店のゴールデンポジションなのではないかと、ちょっと考える。
フィリピンパブの遊び方のコツ(実践すると破滅すると思うけど)とか短編小説「朝帰り」とか、要するに、この雑誌は、とある方向への想像力が豊かな人向けなのだろうと感じた次第である。夜の世界を大脳感覚ではなく皮膚感覚で楽しむ人には、ちょっとズレているかもしれない。
ただし、本誌で拾える川柳は、なかなか秀逸かもしれない。
酔いつぶれ 凍死の記事を 夢にみる
産んだなら 何を飲もうか 妄想し
(別の雑誌からの転載だが)
我と来て暮らせやビザのないオナゴ
本句は、小林一茶の「我と来て遊べや親のない雀」なのだろう。
一茶の「これがまあつひの栖か雪五尺(これがまあ、ついのすみかかゆきごしゃく)」をとって返して、つぎの返句を直ちに思いつく。
これがまあ、ついの棲み家か四畳半