神戸税関広報展示室

2011-08-12 00:00:17 | 美術館・博物館・工芸品
少し前に、横浜税関の展示資料室に行った後、調べてみると、神戸税関の展示室では、「ブツ」を直接触れるという情報があた。これは行かねばならない、と思い込んで三宮から、熱気のこもる地下道、照り返しのきつい歩道、及び日差しの強い横断歩道橋を踏破して、税関前に辿りつく。

kobezeikan1


入門証を記入し、館内に。館内撮影は、あ、うんで、ということらしい。

で、横浜とどちらがいいというのは、なかなか言い難いのは、少しだけ展示の方向性が違うように思う。どちらかというと、神戸の方が一般的。博物館的というか、体系的というか。

横浜の場合は、かなり、薬物の密輸に的をしぼっていて、展示内容もはげしいように思える。なんとなく、現場に踏み込んで山積みのMDMAを押収したところ、というようなコンセプトなのだろうか。

神戸の場合は、薬物系もあるのだが、ワシントン条約とか、偽ブランドとか知的財産権とかそういうものが多い。

kobezeikan2


なにしろ、ライオンのはく製が怖い。やはり、はく製でも怖い物は怖い。そして、触れるのはライオンでもなくピストルでもなく、コピー商品だった。たとえば、ルイ・ヴィトンのバッグは本物と偽物が並べてあって、手にとって比較できるようになっている。が、展示品は、偽物といっても細かな仕上げが悪い物ばかりなので、触らなくても、あるいは比較しなくても真贋の見分けがつく。

kobezeikan3


また、密輸品の隠し場所を大公開しているのは、こういう場所には隠してはいけない、ということなのだろう。

そして、気になったのが、この神戸税関の開設されるにいたった経緯である。安政の五カ国条約の「税則」5通が並べられている。日米通商修好条約の税則などだ。

kobezeikan4


特に説明はないのだが、本物なのだろうか。あるいはコピー商品?

ガラスケースの中に入っていて、手で触れないので真偽不明である。