アリに襲われるオクラ

2011-08-04 00:00:22 | 市民A
まず、ゴーヤ。急に伸び出す。黄色の可憐な花が咲く。本当のことを言うと、ゴーヤの花は、淡い黄色も、薄く小さな花びらも美しい、沖縄の薄味な料理も好きなのだが、嫌いな人も多い。ただ、このままゴーヤカーテンができるとは、まったく思えない。実利を捨て、早起きして花の観賞に徹したいと思う。

goyahana


そして、ナス。なんだか実がなっていた。まあ、当たり前かな。これからどんどんできるような予感がない。なにしろ、相当な天候不順である。秋ナスにでも期待かな。

nasu


goyaそれと、オクラはかなり立派になったのだが、最大の問題は、蕾にアリが群がること。まだ花になっていないのに、猛烈なアリ攻撃を受けている。結果、花が咲かない。アリを退治するために酢を薄めて噴射してみると、あっという間に蟻は消え去ったのだが、翌日になったら、また黒山である。花には蝶や蜂が群がるものと思っていたが、アリである。さらにいうと、出番が早過ぎる。まだ花が咲いていないように思う(本当はマイクロサイズの花が咲いているのかもしれない)。

アリを退治するにはどうすればいいか、名案が浮かばない。天敵はアリクイだが、今さら飼うわけにはいかない。アリクイを飼うためには、アリを育てないといけないし、そのためにオクラを植えなければならなくなる。電力不足を補うために原発を作りはじめ、原発をつくるためにヤラセ質問したり、一部地区にカネをばらまくようなことになるのと同じだ。

ところで、こんなに働き者のアリだが、前々から疑問を持っていることがある。イソップ童話の「アリとキリギリス」。曲解されているのは、冬を前にして、秋に集めた食物を蓄えに回すアリと、目の前の食べ物を食べるだけで刹那的に遊び呆けるキリギリスを比較し、冬の寒さで野垂れ死ぬのはどちらか、ということになっている。

しかし、本来、キリギリスは遊び呆けているわけじゃなく、「音楽の才能を磨くことに夢中になっている」わけだ。つまり、食べることと、芸術を天秤にかけているわけだ。例えば、モーツアルト。野垂れ死んだわけだ。人生最後の作品群である交響曲40番、41番、レクイエム。食い物と交換するには惜し過ぎるのではないだろうか。

一方、アリの蓄財。しかし、アリの蓄財は、熊の冬眠ではないわけだ。すべてが女王蟻への貢物である。上司へ貢ぐ半面、裏声で「上を向いて歩こう」を唄うゴマすり社員(役員)と同じだ。

もちろん、カネを儲けながら、さらにこっそり薬物に頼りながら音楽活動を続けた音楽家も多いのだが、脱税だけはいけない。