米国からギリシア経由で日本にきたアーモンド

2008-12-17 00:00:40 | あじ
イタリア・ワインには瓶詰めの「アーモンド入りオリーブ」というのが、私の食卓の方程式なのだが、しばらく切らしていた。ヴィーノ・ノヴェッロ(新酒)をまとめて買った店で、いつも注文していたのだが、11月に問い合わせたところ、「今、品切れで12月になったら入荷します」ということだった。



ところが、12月に問い合わせたら、「残念ながら、入荷しませんでした」と他人事のような冷たい言い方をされてしまった。来年はワインの注文先も考えなければならないだろう。

そして、ネット検索で「オリーブ アーモンド入り」を探すと、僅かに入手できる店舗があった。以前は、瓶詰め1ダースで5千円位で買っていたのだが、一瓶で1,000円くらいだ。見た目、内容量も少ないような気もする。とりあえず、3個だけ買ってみる。

そして、注文後、4日目に到着。

ギリシア産だった。イリダ(ILIDA)というブランド。そういえば、アテネ五輪の時には、日本でも、このオリーブ・アーモンド入りがミニ・ブームになっていたが、日本人は飽きやすい。というか、大して味もわからないのに、ブームに乗せられて動くから激減したボジョレ・ヌーボーみたいなことになる。その陰で、忘れられた食品が「アーモンド入りオリーブ」。



そして、瓶を見れば、オリーブはギリシア産だが、アーモンドは米国産。アーモンドをギリシアに輸入して、オリーブに詰めるのだろう。

いつも食べながら疑問に思うのは、どうやって、アーモンドをオリーブに詰めるのだろうということ。今回の瓶詰めは、比較的オリーブの外側にアーモンドが飛び出しているが、昨年までの製品は完全にオリーブの中にアーモンドが埋め込まれていた。詰めるタイミングはオリーブの種を抜き取る時だろうから、かなり大きなオリーブ粒にアーモンドを詰め、塩水に漬けると、アーモンドが収縮するのだろうか。


後日、気付いたのだが、「オリーブ アーモンド入り」で検索すると、ギリシア産が表示されが、「オリーブ アーモンド詰め」と検索すると、ギリシア産とトルコ産が表示されることがわかった。イタリア産とかスペイン産とかも現地にあるそうだが、どうしてこの互いに仲の悪い二国のものしか日本にこないのか、よくわからない。要は、日本ではあまりたくさん売れないから、イタリア・スペインといた高級品では割が合わないのだろう。

では、なぜ、チクワにチーズやキュウリを詰めるのが好きな日本人がこの製品をあまり食べないかだが、アーモンドをオリーブに押し込むのが、その形状からして、ピストルに弾を込めるようなイメージだから平和的国民の好みに合わないからだろうか。となると、わざわざ探し出してまで食べる人間は・・。