青い柔道着のこと

2008-12-16 00:00:02 | スポーツ
嘉納杯では、青い柔道着は使われず、両者とも白い柔道着で、普通の帯の上に、青か白の帯を重ねて締めていた。

国際試合に青い柔道着が登場してから、かなり経つが、日本は反対していたように記憶する。まあ、柔道発生の地なので、古典的形式を守りたいという態度は理解できるが、実際にはどうなのだろうか。

大会を見ていて、気付いたのだが、見る側から言えば色が違う方がわかりやすい。テレビの場合は、対戦者の表情をアップしたりして、ユニフォームの色が同じでもなんとかわかるだろうが、観客席から見た場合は色が同じだとよくわからなくなる。体重別にクラスがわかれているため、ヘビークラスを除けば、両者の体型は同じぐらい。さらに寝技になると、もう見分けがつかなくなる。


さらに、帯が二本になるため、延長戦などで、柔道着の乱れを直すときなど、時間がかかる。原因は二つあって、一つは、わざわざ、疲れ果てたフリを見せ、相手を油断させるため、帯を二本ともかなり時間をかけ締め直し、延長戦の最後の1分間に審判向けのパフォーマンスを使う。かつて、ボクシングでファイティング原田が各ラウンドの最後の30秒だけラッシュして、主審の心証を良くしていたのと同様だ。特にキューバのお家芸。

もう一つは、青白帯の長さ。どうも100キロ超クラスの選手に合わせて作っているのか、帯が長い。小柄の女子選手や軽量級の選手は二重巻きにしていたが、中型の選手だと、2重と1重の中間なので、余った帯が見苦しい。

そんなことで、青い柔道着は必要と思う一方、柔道着も高いのである。会場内でミズノが販売していたが、およそ子供用が1万円、大人用が2万円。学校の授業に柔道が取り入れられると、毎年、100万人分の柔道着が必要となる。100億円ビジネスである。2着買うと、その二倍だ。

まったくの門外漢の目から見ると、柔道着の前がはだけてしまい、それを直す時間だって、間の抜けた時間に見える。前開きキモノスタイルの柔道着ではなく、サッカーのユニフォームのように、かぶる様なものにすればいいのではないだろうか。夏は熱すぎるかもしれないが。