ヴィーノ・ノヴェッロ、ついに到着

2008-12-05 00:00:31 | あじ
イタリアの新酒。解禁日が12月6日だったのだが、ひっそりとイタリア某所の港から船積みされ、冷蔵コンテナに入ったまま予定日より約10日遅れで自宅に到着。6本1万円のはずだったが、円高差益がちょっと戻ってきた。



だらだら到着が遅れた原因は、世界的な海運市況暴落(一説では20分の1)のため減便の影響があって、二隻分の貨物を一隻にまとめたらしい。そうなると、船は遅れるは、寄港地は増えるは、日本はFAR・EASTだし・・ということらしい。

さらに、地中海からスエズ運河を通って、紅海を出たとたんに、ソマリア沖になる。海賊の追跡をかわしてから、インド洋。シンガポールの目の前がマラッカ海峡で、ここも海賊が名物である。

大手海運会社は、ソマリア沖を回避して喜望峰周りにシフトしているようだが、イタリアからだと、そういうルートで日本に向かうと地中海を逆走することになり、まさに大きな日数(運賃)ロスになる。さらにマラッカ海峡を迂回して、インドネシアのロンボク海峡まで回れば、もう新酒も中途半端に醸成が進んでしまうかもしれない。

来年からは、航空便になるのだろうか。

そうなると、日本では、ボジョレ・ヌーボーより10日から2週間の前出しになるのだが、となると新しいブームになるのだろうか。

「ヴィーノ・ノヴェッロ」というのも、なかなか新商品らしい新鮮なコトバである。濁点のあるカタカナのネーミングは、「覚えにくいが、忘れにくい」という原則があるらしい。

しかも、個人的見解としてはボジョレより旨い(赤ワインの場合)。

もっとも、「新酒解禁日」が「普段、ワインを飲まない人が1年に1本だけ無理に買う日」であるとしたら、この不景気の中、いかなる新酒も「来年は全滅」ということかもしれない。