株主様からの、お手紙

2008-07-18 00:00:51 | 企業抗争
投資ファンド、スティール・パートナーズは小型企業の株を次々と買い集め、さまざまな株主提案を要求している。その中で、ちょっと違和感がある書簡を、ある企業に出したようだ。

「主力事業に集中を」ノーリツに要求 スティールが書簡
 米投資ファンドのスティール・パートナーズは14日、ノーリツに不採算事業から撤退し主力事業に集中するよう求める書簡を送ったと発表した。スティールはノーリツ株の約18.7%を保有する筆頭株主。改善がみられない場合は経営陣の退陣を要求することも示唆した。


スティールはノーリツのシステムバス事業が収益を上げていないため売却または廃止するよう要求、主力の温水機器事業に特化すべきだとした。

ノーリツ側も6月12日にこの書簡が届いたことを認めている。実際に、書簡が届く、というのはどういう形式なのかよくわからないが、スティールの社用封筒のようなものに普通の手紙のように三つ折になっているのか、あるいは様々なデータのついた分厚い表紙付きのレポートのようなものが宅配便で届くのか、あるいは内容証明?

まあ、形式はともかく、今回の要求である、『システムバス事業からの撤退』というのは、よくある事業リストラということだろう。少し、イージーなのではないだろうか。外資系なのだから、欧米に「日本式入浴法」を普及するようなことをして、むしろ事業の拡大をアシストすべきではなかったのだろうか。シャワートイレだって、外国に紹介されたら、どんどん売れ始めた。日本式システムバスというのもなかなか優れていると思うのだが。

なにしろ、私の自宅は、「ノーリツのシステムバス」なのである。買い叩いた記憶はないのだが、施工業者が過剰な値引きやリベートを要求したのかもしれない。事業撤退して、補修部品がなくなったりすると、困るのである。

ところが・・・

ノーリツのホームページを開くと・・・十数年前のガス風呂給湯器を探していた。ガス漏れによる機器燃焼のおそれがあるそうだ。要はリコールだ。やはり風呂事業はダメだったのか。いずれ、自宅のシステムバスも問題になるのだろうか。

さらに、ホームページ内を泳ぐと、会社創設者(太田さん)が、自叙伝を出版したことが記載されている。元、海軍兵学校出身だそうだ。しかし、そんなことホームページで公開するものだろうか。

この一ヶ月、ノーリツ社内ではあれこれ大騒ぎが続いているのだろうと、予想する。


ところで、スティールだが、”ソース”や”かつら”や”湯沸かし器”といった、ややズレた業界ではなく、もっと正々堂々と『トヨタ自動車』の株式10%とか買い占めてもらいたいものだ。

そして、二つの提案を要求したらどうだろう。

A.不採算部門の売却あるいは整理

B.創業家の社長復帰への反対

もちろん、AとBを合体して、創業家に売却(MBO)する、というナイスなプランもある。

そうなると、「トヨタ」という社名も創業家が持っていってしまって、レクサスがトヨタになって、トヨタがレクサスになってしまうのだろうか。
中国では、日本より1000万円も高く売れるそうだが・・

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