夏なのに、お寒い空港

2008-07-29 00:00:49 | 市民A
先週、仕事で成田空港に行った。仕事ではあるが、あまり行きたくなかったのは、夏休みの海外旅行の大集団を見ると、自分もつられて行きたくなるのではないか、との経験的危機管理から。とりあえず、自宅にパスポートを置いてから京成電車に乗る。

しかし、7月後半の成田空港の状況は・・・

『閑散』である。いとさびし。

いつも長蛇の列のHISのカウンターの前に10人くらい。阪急交通社の前に5人くらい。阪急交通社は添乗員の超過勤務問題で労使紛争中だったと思うが、問題そのものが自然消滅したのかもしれない。

それにしても、日本人も身替わりが早いというか、燃油サーチャージに敏感だ。少し前から疑問に思っていたのだが、一人当たり燃油サーチャージというかたちで、いかにも平等に見えるが、本来、ある単価の燃料代は基本運賃に含まれているのだろうが、その運賃は、ファーストクラスからエコノミークラス、あるいは格安チケットまですべてに平等に含まれているのではなく、傾斜負担になっているのではないだろうか。高いシートの乗客はたくさん燃料代を払い、安いシートの乗客は少なく。それを追加分(それの方が多いかも)だけを一見平等に負担させようとするから、エコノミーの乗客にとっては負担率が高く感じられる。

乗客が減っても、一機あたりの燃料費はそう変わらないのだから、現在の均一サーチャージ方法が気の効いた方法とはあまり思えないわけだ。

そして、たまたま二つあるターミナルの一つ、第2の方にいたのだが、HISより長い列のカウンターが二ケ所あった。

中国東方航空。中国南方航空。

何しろ、成田空港はいつの間に、中国化してしまっているのである。第2ターミナルには既に上記二社に加え、厦門(XIAMEN)航空がある。さらに香港のキャセイ。台湾のチャイナエアーである。計4社。第1ターミナルには、中国国際航空と上海航空。さらに台湾のエバー航空。合計7社。

大中華圏で考えれば、モンゴルやベトナムなども入るのかもしれないが、特に第2ターミナルの方は、中国語があふれている。

現在、羽田と成田の国際線の争いは激しさを増し、この民営化された成田国際空港株式会社の社長の椅子を巡っては、総合商社副社長と中央官庁出身者のどちらを選ぶかという官邸×官僚の争いの結果、商社副社長が椅子に座ったのだが、その効果は、今のところあまり感じられない。単に内装がパッとしない空港というだけに留まっている。案外、商社副社長というブランドに釣られて、模造品を買ったか?

よく言われるが、地方空港との連結が悪過ぎて、日本の地方在住者、地方企業にとっては、箱根の関所みたいに感じるのではないだろうか。日本人だって、成田から先に大苦労するのに、旅慣れていない外国人には大変だ。

仕事で空港と往復するだけなのだから、往復で1万円に近いような経費を使うわけにはいかず、空港から、最低価格(成田=上野間、1,000円)の京成電車に乗ると、いつもは、乱雑で邪魔クサの汚いスーツケースが減っていて、嬉しくなったが、安近短の結果か、成田駅から成田山詣の老人数名が、今にも貧血で倒れそうに乗ってきたので、席を譲ってあげたら、1時間数十分、立ったままで上野に到着。もっとも、席に座っていても、冷房設定温度が高い上、駅に止まってドアが開く度に熱気が流れ込んでくるので、混んだ車内で、生きたまま蒸し鶏になりそうでもある。

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