CNNを見ていると

2008-05-06 00:00:34 | 市民A
CNNをなにげなく見ていたら、日本のニュースが登場。

日本発。ガソリンの値上げ。ガロン1ドル以上の値上げ・・ウソーーー!って感じだ。

女性アナウンサーは、原稿の数字間違いじゃないかという感じだったが、米国人から見ると、このエネルギーが高い時代に、ガロン1ドル値上げして、道路を作るって、クレージー・・ということだろう。とにかく、さらに消費者の購買力がなくなって、日本経済が沈没するのではないか、心配、というような主旨だった。

ガソリン問題で言えば、私も、ついにハイオクガソリンからレギュラーガソリンにランクダウンするしかないだろう。4月29日にハイオクを給油した時に、「これが、生涯最後のハイオクか・・」と少し胸が熱くなってしまった。菅直人氏は現首相のことを、「以前、石油会社にいたのに、よく知らない」と皮肉に発言したそうだが、元総理がいた会社は、彼が退社した後、資金繰りに行き詰まり、高利貸しにまで手を出し、メインバンクは、他の石油会社と合併させてしまった。

さて、日本版CNNホームページには別の情報があった。

イラン、原油取引での米ドル決済を完全停止と石油省

テヘラン――イランの石油省当局者は30日、原油取引での米ドル決済を全面的に停止したことを明らかにした。イランは過去1年、核開発問題やイラクへ武装勢力の干渉で厳しく対立する米国の経済制裁などを受け、リスク削減でドルへの依存を減らす方針を示していた。

国際石油市場では米ドルが基軸通貨となっているが、ドル安などを受け、原油産出国が不満を募らせている背景もある。石油省当局者は国営テレビとの会見で「原油取引でのドル決裁はすべて中止した」と指摘、輸出国の了解も得たとしている。

今後の取引は欧州では欧州連合(EU)のユーロ、アジアでは円で実施するとしている。

イランは、石油輸出国機構(OPEC)で2位の産出国。同国はOPEC関連会合で、原油取引でのバスケット方式通貨を提案してきたが、支持は得られなかった経緯がある。

イラン中央銀行も米国の経済制裁をにらみ、外貨準備高をドル以外の通貨に移行する動きを強めている。

特に、新しい話で話ではないが、昨年の秋には非ドル化が80%程度になっていたはずで、米国から、日本の会社がイランに協力しないよう圧力があったらしい。とはいえ、この件では米国は無関係な第三者だ。

そして、このニュースのキモは、『アジア向けは、円』というところで、つまり、中国もインドもドルやユーロではなく、円を調達することになる。案外、円高要因なのではないだろうか。さらに、久しぶりに、世界三大通貨の栄誉に預かったわけだ。評価してくれたのがイランなのだが。

CNNは別のページでは、こういうのもある。

イランが最も活動的な支援国家、米国務省の07年テロ報告書
ワシントン――米国務省は30日、世界のテロ活動に関する2007年報告書を発表し、イランが世界で最も活動的かつ最大のテロ支援国家だったと断定した。他の支援国家としては、シリア、北朝鮮、キューバ、スーダンを挙げた。

イランについては、中東地域で影響力拡大を図り、米国の締め出しを試みていると指摘。パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム強硬派ハマス、レバノンのイスラム強硬派ヒズボラ、イラクの武装勢力やアフガニスタンのタリバーンを支援していると主張している。

支援の先兵となっているのは、イランの革命防衛隊の精鋭「コッズ部隊」と名指しし、中東地域でのテロ活動を謀議していると非難している。また、海外でのテロ支援については自国を防衛する戦略の一環とも分析。米国やイスラエルの力を削ぎ、威嚇などで中東での影響力を高めることがこの目的に沿うと信じているともしている。


米国もなかなか『断定的』だ。解りやすく言えば、『イランは敵だ!』ということになる。ところが、イランの要求にすぐ言うなりになって、ドルを見捨てる国をどう思っているか。敵の友だちは敵と思っているだろうか。ちょっと不安。

だが、こんな話もある。NIKKEIより。

ブッシュ大統領、久々「日本は友」・福田首相には触れず

「60年前に私の父は日本と戦い、いま私は日本の首相たちと平和について語り合っている」。ブッシュ米大統領は1日、ホワイトハウスでのアジア太平洋問題に関する演説で、久々に得意の「日本ばなし」を披露した。

米国の「自由と民主主義」で、日本という敵が友人になったという筋立ては、大統領がイラク戦争の意義を説く時に好んで使う言い回し。小泉純一郎氏が政権を担当している時には頻出したものの、安倍晋三内閣になってから触れる回数は激減していた。

今回は久しぶりの登場だったが、大統領は「プライム・ミニスターズ」と複数形を使い、福田康夫首相の名前には触れなかった。


ブッシュ大統領がいう日本の首相たちと平和について語った、というのは、対テロ戦争を支持してくれて、さらに燃料をタダでもらった、ということだろう。大統領の口から、Fukuda という名前が出てこなかったのは、名前を忘れたか、あるいは最初から覚えていなかったからだろう。何しろ、戦争開始時、相手のイラクの場所を知らなかったとか、ブラジル大統領の執務室のブラジル地図を見て、「Oh! Brasil is Big!」と驚いたような人物だからだ。

ところで、次の大統領は大丈夫だろうか。日本に来て、「Uh! Japan is Small!」とか・・

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