南ア、プラチナ事情

2008-05-16 20:47:11 | 投資
fd693439.jpg今年になってプラチナ価格が急騰している。どうも世界の産出量の約80%を占める南アフリカで、何かが起きているらしい。2010年にはサッカーのワールドカップが行なわれる南アに飛んで、状況をチェックしてきた。

ということではなく、チェックしてきた人からの話。

まず、大雨があったそうだ。200年に1度という規模だそうだ。地球はやはり異常をきたしている。で、雨が降るとどうなるかというと、電力供給が落ちるそうだ。原因は石炭。石炭による火力発電に頼っているそうだ。雨で石炭が水に浸かったため、電力量が40~70%に落ちたそうで、工業用の電力はかなり中断したそうだ。

ところが、プラチナ鉱山は、地下1500メートルもの地底。空気の送風も地下水の組み上げももちろん電力そのものも、採掘に必要なエネルギーはすべて『電力』。停電すると、労働者の生命にかかわる問題だし、地上まで脱出完了するまで4時間も必要だそうだ。そのため、「突然、停電するかもしれない」では操業できない。

fd693439.jpg以前のアパルトヘイト時代なら、黒人の命の値段は、プラチナ何グラムとか言っていたのかもしれないが、ネルソン・マンデラ氏がノーベル平和賞を受賞してからは、そうはいかない。超巨大な像は、スターリンとか金○○を思い出させるが、地元では最も尊敬されている人物だ。見た感じは、プラチナ製ではなく銅の色をしているそうだ。

そして、南アフリカでは発電所の建設が遅れていて、新鋭発電所は2012年の完成になるそうだ。

次に、労働者不足。ご多分に漏れず、外国人労働者に頼っていたのに、世界中で各種資源争奪戦が始まっていて、熟練労働者が不足しているそうだ。

しかも、ワールドカップで高速道路を建設中だそうだ。しかも、トンネルだらけの設計だそうで、穴掘り技術者がそちらに流れているそうだ。

以前、ここに書いた気がするが、プラチナというのは、もともと地球上に存在しない金属で、数十億年前に巨大隕石が激突した時に、「衝突事故、ゴメン!」と、地球上の生物のほとんどを死滅させた代わりにプレゼントされたものらしい。

だから、人間の掘れる深さ(数千メートル内)にしか存在しない。と、やっかいなことになっている。いずれ掘り尽くしてしまうだろう。

で、買います?

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