お願い 人気blogランキングへ よかったらクリックしてみてください。
^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^
オイルポンプシリーズもいよいよ大詰めです。
オイルポンプが作動する前は、チェックバルブのボールがスプリングに押されてシートに密着して、通路を塞いでいます。
オイルタンクはポンプより高いところにありますので、特にエンジンを停止した後はオイルの粘度も低く、ポンプギアの間をすり抜けてココまでやってきます。
チェックバルブの機能が悪くなると、オイルがクランクケース内に流れ込んでしまうのは、お分かりでしょうか?
冷えていたエンジンを始動すると、オイルも冷えているので流動性が悪く、油圧は最大になります。
まずチェックバルブのボールを押し上げて、①の通路からシリンダーヘッド・タペットガイドに油圧を送ります。
次にプランジャーが赤矢印の方向に動き、②の通路からコーンカバーを経由してコンロッドビッグエンドを潤滑します。
①と②に油圧を供給しても、まだ圧力が高いとプランジャーをさらに押し上げるので、⑤の通路が開きオイルポンプカバーのタンクからの通路に放出して、油圧を一定以下に保ちます。
*ここで④の説明もすると、リーリーフバルブの役目をするプランジャーは、ポンプボディ内のシリンダー中を上下にスライドしますが、スプリング側にも流れ込んでしまいます。そしてココに充満すると(充満しなくても)プランジャーの動きを阻害することになるので、通路が必要になるわけです。
’80年以前のポンプの特徴はコノ大きいキャップですが、矢印で示す通路もあります。
ネジ山が合うからと、他のキャップを絶対に使ってはいけません。
何故ならば、’81年以降の④の通路が上の図のようになっているので、塞いでしまうとリリーフバルブのプランジャーが動かなくなってしまいます。
オイルポンプ③で予告した通路④の説明になりますね。
このクランクケースは’83年ですから、④の通路が開いています。出口は3.5mmのキリを差し込んだ青矢印の先になります。
しょべろーさんのご質問に関連していますが、'80年以前のケースには通路があいていないので、S&Sや純正の’81年以降のポンプを組み込もうとすると、ココに穴を追加工しなければなりません。
穴の角度が変なのは赤矢印のカバーボルト穴を避けているからです。
ワタシにとってもハーレーのオイルポンプが理解しづらく、あまり触りたくない時もありました。でも分かってしまえばソレほど難しいモノでもありません。まあこれは何事にも言える事かもしれません。
もう1回だけ続きます。