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2006年05月15日 | ブレーキ系

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ブレーキがスカスカ!

軽2輪(250ccまで)は車検もなく維持費が安いので、ビッグスクーターなども含めて日常の足代わりに使う方も多かろうと思います。

日本製のバイクは高性能で安価、そして故障知らずの評判を立ててから暫らく経っていますので、これがユーザーにどう作用するのか、特に車検が不必要の軽2輪車はまるきりのノーメンテの境遇で過ごすことが多いですね。

こうした不幸の境遇のバイクは意思があるわけではありませんが、自然の摂理によって突然反逆に転じる事があります。

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これは10年物のヤマハセローのフロントブレーキマスターシリンダーです。10年の時を刻んで初めてキャップが外されたと思いますが、矢印の示す外気との通路が溶けた塗料で塞がっています。

中央のゴムのダイアフラムは、タンク内のフルードと外気を遮断して、フルードへの湿気の混入と外部への流出を防いでいます。ところが完全に遮断はできないようで、溶けた塗料がそれを物語っています。

ダイアフラムの形状は(ブレーキパッドの磨耗による)タンク内のフルードレベルが下がっても、それに対応するようになっていますが、キャップとダイアフラムの間に大気が入らないと対応できません。

それにより、タンク内のフルードがシリンダーに補充できなくなり、スカスカになったと推測できます。

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タンク内には、エア抜きなどの作業中によるフルードの飛び出し事故を防ぐ、取り外し可能の金属片がついています。親切設計だと思いますよ。

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原因は他にあったのですが、10年以上も経っているのでリペアキットを使います。

小売価格は約1800円! ハーレーの同じモノの5分の1以下ですから!

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キットの内容です。ブーツとセカンダリーOリング!にご注目。

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ヤマハは長くこの遊び調整のメカニズムを使っていて、矢印の部分の磨耗が進むとフィーリングがヒドク悪くなります。調整できるのは良いですが、もうヒトヒネリ欲しいところでした。

どんなバイクでも、ブレーキフルードは一定期間による交換が必要と改めて考えさせられる場面でした。皆様もユーザー車検は経費を抑えられると満足するだけでなく、フルードなどはお忘れなく交換をしてください。