ピストンエンジンは永遠か!な?

バイクを中心に話題を紹介します

エンジンO/H後の始動

2006年05月29日 | エンジン

お願い 人気blogランキングへ   ブックマークで毎日見てくださる方には、1日1回のクリックを御願い申し上げます。

^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^

S10_5

ココのところ作業を続けていた腰上オーバーホールのエンジンが、ようやく掛けられる段階になりました。

以前にもシリンダーなどを紹介した、この'83年FLHは推定走行距離4万kmですけれど、1回ボーリングした形跡はありますが、バルブガイドなどは消耗していなく、大した部品交換もしないで済みました。

とはいえ、ヘッドのブラスト仕上げやシリンダーのペイントなどは手間が掛かる上、仕上がりにも気を使います。

一度手を掛けた以上は最低2万キロは何もなく走ってもらいたいもの(カーボンの堆積でバルブの当りが悪くなる距離)、保証を謳ったりはしませんが、いくらショベルエンジンでもキチンと作業をすれば可能です。

細かい作業の積み重ねの結果ですから、スターターボタンを押すのは例え100回目でもドキドキします。

エンジン始動の成り行きをビデオで撮影しておきましたので、宜しかったらご覧ください。

油圧リフターはドライで組んでいますので、数分はカチャカチャ音がでます。エンリッチナーを効かせすぎると、ファーストアイドルが高すぎてバックファイアします。

注意事項としては

  1. オイルポンプのエア抜き。
  2. スターターモーターは長く回さない。
  3. 異常を感じても、スグ対処しようとして無用にフカさない。
  4. 組み込み時にシリンダー等に塗ったオイルでプラグがカブりやすい事を忘れない。
  5. ビデオでの”3拍子”は「アイドリングを低くしても止まらないか」をテストしたのであって、長い時間低いアイドリングを続けない方が良いでしょう。

S12_9

ポンプのエア抜きは

  1. タンク→ポンプのホース
  2. 油圧スイッチ
  3. 写真のスクリーン

ワタシはキックスターターがない車両では、プライマリーカバーが外してある状態で、クランクを手で何回か回してエア抜きします。

S11_8

オーバーホール後の始動では、プラグもスグこのように黒くなってしまいます。このままキャブ調整をしようとしてもウマクいきません。