人気blogランキングへ 晴れのち曇り、雨。
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東京モーターショーネタですが、こうした普段ではお目に掛かれない展示が見られるのも嬉しい。
左が従来品、中央がチタン合金、右が中空スプりング。
2輪車用と4輪車用の2種類で、いずれもサスペンション用。1300MPa級のばね鋼を使った現在のコイルばねに対して、チタン合金製ばねにすれば質量は80%強にまで減らすことができるがコストは上がる。これに対して中空素材とすればコストの上昇を抑えながら質量を約70%にできる。
4輪車用は鋼板を巻いた電縫管を素材にする。2輪車用はシームレス管を素材にする。ともにぱね鋼ではないが、途中の熱処理で調質する。
いずれも一般のコイルばねと同じように、熱間のばね加工機で成形する。この時、ばねの断面で見ると、内側には圧縮の力がかかるため肉が厚くなり、内部に空いたの中心は素線の外径の中心線より外側に偏る。コイルばねでは素線の内側で応力が最大になるから、この分布は都合がよい。
以上は資料より抜粋引用
中空構造がよく分かるカットモデルもあります。
ヨーロッパでの炭酸ガス排出規制は厳しく、2012年までに130g/kmまで削減しなくてはなりません。もちろん原油の高騰はとどまることを知らないかのごとく、今日も93.80ドルの最高値を記録していますから、炭酸ガスの排出量の削減とともに燃費は少しでもよくなる事が求められています。
トヨタが現行プリウスの1/3の車重のコンセプトカーを発表しているように、エンジンの改革とともに軽量化をすすめるにはこうした部品も必要不可欠なのでしょう。
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環境面で言えば、矢鱈にチタンとか使わない方がリサイクルするときに有利な気もするし。
こういうフツーの素材から、設計で性能を引き出す技術には好感が持てます。
地味ですが、ばね鋼でない素材を熱処理してなど、実現するにはハードルが高かったのではないでしょうか。
あと、スバル360のトーションバーの開発苦労話も(笑
>4輪用のスタビライザー・・・
”4輪の”で思い出しましたが、トーションバーを同軸で内側外側の使い方で長さを短くしたのもあったような・・・。