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http://blog.caranddriver.com/hard-core-bmw-m4-gts-to-get-water-injection-system-debut-in-august/
画像はMotoGPのセィフティカーにしたBMW M4に装備した新しく開発された”水噴射システム”のイメージですが、「BMWグループ イノベーション・デイズ 2015」で公開されたこの5ドアの1シリーズには、MINIや「i8」と同じ3気筒ガソリン・エンジンが搭載されているが、さらに加えて「ダイレクト・ウォーター・インジェクション」、つまり"直接水噴射システム"と呼ばれる装置が装備されている。これは水を、何の変哲もないただのH2Oを、細かな霧状にして燃焼室に噴霧するシステムだ。通常、ガソリンと水を混合することは推奨できないが、このシステムでは水がすぐに蒸発して内側からエンジンを冷却することで、エンジンの効率を高めることが出来るという。
より冷却された状態でエンジンが動作することには、いくつか利点がある。まず、燃費の向上と排出ガスの削減だ。また、点火のタイミングが早められ、圧縮率が高まる。ターボエンジンでは、ブースト圧が高まることで出力の増大も見込める(BMWによれば最大で10%の出力向上と8%の実燃費改善が期待できるという)。さらに、燃焼室で起きる自然発火が抑えられることでノッキングを抑制できるため、エンジンの摩耗も軽減し、より低いオクタン価の燃料でも有効に活用することができる。(http://jp.autoblog.com/2015/07/05/bmw-direct-water-injection/より抜粋を引用水噴射といえば、第2次大戦時の日本とドイツの航空機に広く採用されていた”水エタノール噴射”も同様の目的だったし、更に1970年代初頭の”ベーパーインジェクター”を憶えている方もいるかもしれません。まあ古くて新しい技術なのかもしれませんが、きっと水の噴射量を最適化して潤滑油が乳化しない目途ができたのでしょう。