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ピストンエンジンは永遠か!な?

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Vツインの起源②

2005年09月11日 | consideration
イタリアンのVツインはどういうわけか、いずれも90度です。モトグッチ、ドゥカティのどちらも1960年代後期に生まれています。モトモリーニというマイナーなブランドも一時69度Vツインなるものを作っていましたが、ここでは追求しません。
モトグッチはクルマ用のエンジンの転用ですね。一見乱暴に思えるこのアイデアは、40年近くたった今も使われているのですから大したものです。
ドゥカティはグッチに2、3年遅れて、タリオーニのデザインで登場しました。グッチにの縦置きに対して、横置きですから、車体の動きはエンジンのトルクに影響は受けません。このあたりは最初からバイク専用設計の強みでした。
何故イタリアンは90度なのか?
それは、イタリア人はレース狂といわれている気質にありましょうか?街中でもイタリア人はクルマのアクセルを床まで踏みつけると聞きます(本当?)。フェラーリ等の高性能スポーツカーはまさにイタリアンの真骨頂でしょうか。
モーターサイクルは1950年代まで大衆の足でした。ヨーロッパ、日本ではそれまで安価な単気筒のモーターサイクルがほとんどであったのに、60年代後半になって日本ではホンダがCB750を筆頭にどんどん本格的な高性能車が誕生したのです。イタリアでも4気筒車はMVが作っていましたが商業的には成功できなかったのです。
90度ツインに話を戻すと、前項でちょっと触れたように振動が少ないために、高回転まで気持ちよく使えるのです。
つまり、カッ飛ばして気持ちよいのです。ドゥカティ900SSとかマイクへイルウッドレプリカなど実に面白いバイクでした。
イタリア人には日本人には理解しがたいところがあり、カッコよさのためには実用性など捨ててしまうのです。
90度になると、エンジンはどうしても嵩張ってしまいパッケージングが悪くなります。モトグッチのように縦置きにすると解消しますが、トルクの影響が操縦性に影響するし、ドゥカティのように横置きにするとバイクが長くなってしまい、やはり操縦性に影響が残ります。その潔さもイタリアらしいのですね。



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