言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

時事評論石川 2023年6月20日(第830)号

2023年06月21日 09時38分58秒 | 評論・評伝
今号の紹介です。
 一面の記事にある黒ベタ白抜きの見出しに驚いた。「全体主義への道」をひた走つてゐるやうに、筆者には見えるといふのだ。そのきつかけは、岸田首相に爆発物を投げ込んだ木村某と、昨年7月8日に安倍元総理を暗殺した山上徹也の犯行における動機の内容を知つたことにあると言ふ。
 彼らの心理の分析にはアイザイア・バーリンの「自由」論が援用されるが、この辺りは記事を読んでもらふしかない。自由の履き違へとはその通りであると思ふが、それが全体主義への道の表象であるといふのは、もう少し詳しい説明がほしい。消極的自由を求めた結果、積極的自由にからめとられ、それらが全体主義をもたらす権力を巨大化させるといふ逆説は、きはめて深い人間心理をとらへたものである。それゆゑに、過程の詳細な分析を知りたいのである。

 ご関心がありましたら御購讀ください。  1部200圓、年間では2000圓です。 (いちばん下に、問合はせ先があります。)
            ●   
全体主義への道
    早稲田大学名誉教授 照屋佳男
            ●
コラム 北潮(『丸山眞男と加藤周一』)
            ●
立民党、維新の会それぞれの人間模様と党内事情
    政治評論家 伊藤達美
            ●
教育隨想  雑草といふ名の草はない――牧野富太郎と昭和天皇(勝)
             ●
「スマホ脳」を疑う
  「文系脳」「商売脳」のなせる技だ
    ジャーナリスト 藤田 栄
            ●
コラム 眼光
   あべこべ入管報道(慶)
        
            ●
コラム
  日本にとっての戦後の終わりとは(紫)
  「正当な差別」は有り得ないか?(石壁)
  この国を捨てばやとおもふ更衣(星)
  不要なり「LGBT法案」(梓弓)
           
  ● 問ひ合せ     電   話 076-264-1119    ファックス   076-231-7009
   北国銀行金沢市役所普235247
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする