今号の紹介です。
一面の記事にある黒ベタ白抜きの見出しに驚いた。「全体主義への道」をひた走つてゐるやうに、筆者には見えるといふのだ。そのきつかけは、岸田首相に爆発物を投げ込んだ木村某と、昨年7月8日に安倍元総理を暗殺した山上徹也の犯行における動機の内容を知つたことにあると言ふ。
彼らの心理の分析にはアイザイア・バーリンの「自由」論が援用されるが、この辺りは記事を読んでもらふしかない。自由の履き違へとはその通りであると思ふが、それが全体主義への道の表象であるといふのは、もう少し詳しい説明がほしい。消極的自由を求めた結果、積極的自由にからめとられ、それらが全体主義をもたらす権力を巨大化させるといふ逆説は、きはめて深い人間心理をとらへたものである。それゆゑに、過程の詳細な分析を知りたいのである。
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全体主義への道
早稲田大学名誉教授 照屋佳男
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コラム 北潮(『丸山眞男と加藤周一』)
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立民党、維新の会それぞれの人間模様と党内事情
政治評論家 伊藤達美
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教育隨想 雑草といふ名の草はない――牧野富太郎と昭和天皇(勝)
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「スマホ脳」を疑う
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ジャーナリスト 藤田 栄
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コラム 眼光
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日本にとっての戦後の終わりとは(紫)
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「正当な差別」は有り得ないか?(石壁)
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不要なり「LGBT法案」(梓弓)
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