言葉の救はれ・時代と文學

言葉は道具であるなら、もつとそれを使ひこなせるやうに、こちらを磨く必要がある。日常生活の言葉遣ひを吟味し、言葉に学ばう。

時事評論石川 2022年9月号(第820・21合併号)

2022年09月20日 22時32分04秒 | 告知

今号の紹介です。

 久しぶりに投稿した。あまりの日本の現状の悲惨さに打ちひしがれてゐたところで、中澤編集長から何でもいいから書いてくれと言はれ、思ひのたけを書いたのが本稿である。「日本は病んでゐる」この言葉に尽きる。本来の姿ではないと思ひたい。けれどそれは無理なのかもしれない。宿痾と書けば難しいので、持病と書いた。日本人の持病が顕在化してゐる。どんどんその持病は悪化してゐる。しかも、そのことに気づいてゐる気配はない。むしろ、「悪化を食ひ止める運動」=「正常化運動」の旗手として先頭を切つてゐる輩こそが、持病の象徴になつてゐる。そして彼らに信を置いてゐる大衆。彼らは傾向として全体主義に親和性が強い。個の独立を遠ざけ、日本の独立を阻止しようとする。その主張は我が国の周辺に存在する全体主義国家を利することに通じてゐる。そのことを大衆は見ない。これは病と言はずして何であらうか。

 お上に依存し、「諸国民の平和」に期待する。それは怠惰以外の何物でもない。そのことに気づいてゐない。これは病である。

 病を病であると認識できないのを認知症といふのであれば、もはや認知症なのである。それは真直ぐ死に通じてゐる。死への恐怖さへ失ふほどの認知症になれば、それは幸せといふことなのだらう。

 安倍元首相の国葬儀に反対するためのデモに気炎を上げてゐる人人は、死出の旅を楽しんでゐるのであらう。人を呪はば穴二つ。さういふ諺が彼らのかざすプラカードには書かれてゐるやうに私には見える。

 

 どうぞ御關心がありましたら、御購讀ください。  1部200圓、年間では2000圓です。 (いちばん下に、問合はせ先があります。)
            ●   

最高指揮官としての自覚なき岸田首相

   これでは核恫喝に対抗できぬ

        福井県立大学教授 島田洋一

            ●

コラム 北潮(ロシアについて)

            ●

岸田政権では日本は持たぬ

   政治家たる者、「暴力」を是認せよ

        コラムニスト 吉田好克

            ●

教育隨想  安倍元首相の国葬を機に、考へたいこと(勝)

             ●

日本人といふ病   大悪招く怠惰な習性

        文藝評論家 前田嘉則

            ●

コラム 眼光
   『踏み絵の愚かなる光景』(慶)
        
 
            ●
コラム
  不沈空母の役割だけでなく(紫)

  リスクを冒さないことが最大のリスク(石壁)

  変はれない日本人(星)

  陰謀論は何のためか(梓弓)
           

  ● 問ひ合せ     電   話 076-264-1119    ファックス   076-231-7009

   北国銀行金沢市役所普235247

   発行所 北潮社

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする