三重県木本で虐殺された朝鮮人労働者の追悼碑を建立する会と紀州鉱山の真実を明らかにする会

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「日本軍「慰安婦」被害者の沈黙を聞き取り、記録すること」

2021年07月04日 | 日本軍隊性奴隷
http://japan.hani.co.kr/arti/culture/39929.html
「The Hankyoreh」 2021-05-08 08:14
■[レビュー]日本軍「慰安婦」被害者の沈黙を聞き取り、記録すること
 『聞き取りの時間』 キム・スム著、文学実験室

【写真】作家キム・スム氏//ハンギョレ新聞社
【写真】『聞き取りの時間』キム・スム著/文学実験室/1万ウォン//ハンギョレ新聞社

 作家のキム・スム(写真)はここ数年間、日本軍「慰安婦」問題の小説化に尽力してきた。長編『ひとり』(岡裕美訳、三一書房)、『流れる手紙』、証言小説『軍人が天使になるのを願ったことがあるか』、『崇高さは私を覗きみるのさ』などがその作品たちだ。新しく出版された中編小説『聞き取りの時間』は、そうした作業の延長であり、映画で言えばプリクエル(前日譚)にあたる作品だ。
 小説は、「慰安婦」被害者の口述証言を本で構成するチームに参加した「私」ソン・ユンジュが、晋州(チンジュ)に一人で暮らす被害者のおばあさん、ファン・スナムを訪れ、彼女の言葉を録音しようとした1997年8月のある一日を背景としている。録音機と6本の録音テープを持ってきたが、スナムさんの口は固く閉ざされたままで、テープにはソン・ユンジュの質問とスナムさんの沈黙だけが蓄積されていく。だからといって成果がなかったとはいえない。スナムさんの沈黙も、厳然とした証言の一部だからだ。
 「テープ起こしをするとき、彼女の沈黙も文字に起こし、記録しなければならない。彼女の表情、身振り、ため息、目の色、顔色、視線、瞳の震え、ためらい、涙も…。それらもまた彼女の発話されなかった言葉であるから」
 『聞き取りの時間』でソン・ユンジュは、スナムさんの発話された言葉よりも発話されない言葉を多く聞く。スナムさんは頑固なほど沈黙を守っていたが、たまに脈絡のない言葉を一言二言つむぐ。「また来た…」「…なぜまた来たんだろう?」「…ようこ」「彼女が来たんだって…」「…なんで来たんだって?」「どうして… 今になって…」「話もできないってのに…」。後の部分はおそらく1997年8月4日に「慰安婦」出身でカンボジアに住んでいたが、約50年ぶりに帰国したフンさんを指す言葉だろうが、それさえも意味をなしてつなげることはできない。そして再びもどかしいような言葉がいくつか発話され(「連れて行った…」「私を…」「誰かいる…」「女…」)、ついに暗転。
 スナムさんの沈黙だけが障害というわけではない。別々に暮らすスナムさんの妹は、スナムさんが精神病院に入院していた経歴を持ち出して口述を記録するのを妨げる。ソン・ユンジュの、そして作家キム・スムの「慰安婦」証言の聞き取りは、このような幾重もの難関を乗り越えてなんとか達成されたもの。小説の最後の部分でソン・ユンジュが幻聴のように聞くスナムさんの声が、キム・スムのその後の小説へとつながったことがいまや分かる。
 「体を全部持っていった…/ それで…体がないんだ…/ 全部持っていって…/ 死ぬこともできない… 体がないから…/ 血は出る…/ 血は目から出るものだから…/ あの…洞穴の中…/ 目を閉じても血が流れる…」。

【写真】『聞き取りの時間』 キム・スム著/文学実験室/1万ウォン

文:チェ・ジェボン先任記者、写真:イ・ジョンア記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/culture/book/994225.html
韓国語原文入力:2021-05-07 10:52
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