ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




2012年9月24日(月)、岡島ローヤル会館で開催された菅谷 昭(すげのや あきら)さんの講演会に滑り込みセーフでした。
菅谷さんが甲状腺の専門医としてチェルノブイリで支援医療活動をされた5年半(※)と、その後も訪れておられるお話を、ご自身が撮られた多数の写真と共に感銘深く伺いました。(※ 1996年~2001年
日本に戻られてから、それらの写真と共にチェルノブイリ原発事故に関する講演をしても他人事のようにしか受け取られていなかったが、311以後は我が事として感じられている状況があるとも語られました。

私の場合はチェルノブイリ情報の記事を開こうともしない「無関心」でしたから、菅谷昭さんのお名前を知ったのは、給食関連について調べている時にネット情報から得た松本市の取り組みを確認した時です。

講演後にフロアーからの質問にお答えになる時間が少しありました。福島など山梨県外から避難して来られた女性からの質問もありました、

子供の甲状腺の「のう胞」を心配する質問に、「のう胞」と「癌」とは違うとおっしゃいました。
「給食」について答えは濁されたように思います。松本市長の立場として他都市の内政に口を出すことは控えられたと私は理解しました。子供たちもその土地に生れた運命を受け止めるしかないと思います。

「子供達は疎開させる」、それを国としてやるべき、というご意見のように私は感じました。
チェルノブイリで子供を連れて畑仕事をしていた、時を経てその子が医者の道を目指したが体調が悪化して希望はかなわなくなった。そのお母さんが菅谷さんに涙ながらに「あの時、私が・・・」と語る、チェルノブイリの状況は今の福島でも同じだろう。片方が避難して一方は留まらざるをえない、双方のそれまでの関係が崩れていく辛さに直面する・・・というような話もされたと思います。

ジュンク堂書店が菅谷さんの著書を展示・即売していましたので、今回も身内の子育てママの為に1冊求めました。

「これから100年放射能と付き合うために」、菅谷 昭 著、2012年3月30日
亜紀書房刊 四六判 99ページ、税込み 1,000円
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主催された甲府ロータリークラブに心から感謝します。そしてこの講演会開催の情報を知らせてくださったネット友人にも感謝。

9月23日、24日と二日続けて内部被曝の問題をきちんと理解する手がかりを得ることができました。
この単純なことが、どうしてこうも意見が異なるのか、その理由も見えてきました。
道路の制限速度設定で、規制速度は迷わず安全サイドに決めていくはずです。何事もリスクを考えた時に理論的に曖昧なら「安全」な側に設定していくでしょう、いわゆるフェイルセーフです。パソコンやインターネットのセキュリティの検討でも私は同じように考えます。
しかし、今次大戦下において放射線によるリスク考察は「何故」こんなに混乱するのか。おかしいですよ。その「何故」こそが問題の根底にある。
「非核都市宣言」してりゃ「内部被曝軽視」は免罪だ、そして日本は「核武装」という三題話はいずれまた。



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