ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
  だからネットの使い方も 工夫 したい こうふ のブログ




これまでテキスト記事では読んでいましたが「【続報】高知白バイ事件三度目の門前払いか。高知地裁は何もせず終局判決の可能性。」(2009年11月18日)の記事から、KSB 瀬戸内海放送 - 地域ニュースが『2007/10/03 高知白バイ衝突死① 警察が証拠を「ねつ造」?』から始まるシリーズ番組を asxファイル(Windows Media Playerで再生可能)で掲載している事を知りました。

上記11月18日の「The Journal よろんず」の記事ではいくつかのコメントが付いていて、『でも高知の知人によると地元ではあまりこの事件は話題になっていないのですか。地元マスコミは高知県警や検察を敵にしたくないから殆ど取り上げていないとか。よその人間の方が事件を詳しく知っているらしいですね。』とか、これをフォローして『彼らは取材には来てくれているのですが、警察発表しか書てくれない。』との投稿もありました。私もインターネットで知った山梨県の山本美保さん拉致事件について似たような感じを抱いたものでした。

新聞記事が自社サイトに保存されているケースはありますが、テレビ局がこんなテーマの番組を保存しているのは知りませんでした。「Google検索 高知白バイ衝突死」で事件の全体は分かります。インターネットを使える高知県地元の方々も知ることができるはずです。
インターネットを何に使うか、何を発信するか、得られた情報をいかに判断するかはICT時代に生きている組織や個人の問題だと私はいつも思いながらネットをうろうろしています。現場に立たないと分からないことは多いですが、現場を知らないからこそ問題を基本的に考察する事が可能な場合もあるかも知れません、と自らをなぐさめる今日この頃・・・(^o^)

この記事の公開後にあらためてGoogle検索から見ていて、「高知白バイ衝突死事故」で考えるマスメディア、ジャーナリスト、ブロガー、市民記者の役割(2009/02/20)という記事に気が付きました。米国在住ジャーナリスト(日本人)が記事の冒頭で『関わっている市民メディアのリサーチの日本の例として、この事件の広まる経過をここ1年ほどチェックしていた。その展開は非常に興味深かった。』とお書きになっているので全体を読んでみました。米国のメディア事情にも詳しいこの筆者は、ネット時代のメディア論も語られているような記事でした。読み終わって感じること、それは、自分から情報を取りに行かないならインターネット時代に生きている意味が無い、ということ。居ながらにして配達される新聞や広報誌、テレビニュースが情報の全てではない事を真剣に考えねばならない、ということです。



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2009年11月19日~21日開催の「山梨テクノフェア&マルチメディアエキスポ」を訪問しました。

講演会19日の午後3時から4階会議室で講演会が開催され参加しました。テーマは「情報化時代の教養」、講師は辻井重男先生です。お名前はかねてから存じ上げておりましたので是非とも拝聴したいと、今回私のテクノフェア&マルチメディアエキスポ訪問の主目的でした。

お話の内容をここに要約することはできません。ITとは組合わせると文字π(パイ)のように I と T とが結びついている、I はインテリジェンスの I なんだなぁと感じました。
「自由の拡大」と「安全性の向上」と「プライバシーの保護」で構成された三角形の3つの頂点は互に矛盾しせめぎ合う、それを止揚することを目指す。
「セキュリティ」と「ユーザビリティ」も矛盾する、それを克服し乗り越えていく契機として技術や経済をきちんと理解する事に求める・・・そこには「牛は10桁人は11桁」で始めたアンチ住民基本台帳ネットワークの文学感性的な反対論への批判も語られたと私は受け止めました。

賛成する行政側の人々に、それでは技術の基本的な理解があるかといえば、私は疑問です(^o^) このブログでもいくつか書きましたがセキュリティパッチの追加が止らない、その意味すらマスメディアでは報じられないマイクロソフトWindowsを前提にどうしてあんなホームページを作るの・・・ということです。行政サイトのセキュリティがいい加減だと言うのではありません、フラッシュだのポップアップだのアドレスが見えないリンク設定だのと・・・それに慣れた国民がオレオレサイトにひっかかるかも知れないと考える事が大切なのだと・・

住基ネットカードを無料で発行していますという政策が「セキュリティ」と「ユーザビリティ」の矛盾を止揚した段階に達しているとは到底思えませんが、それが地方自治ICTの現実でしょう。「牛は10桁人は11桁」で始めてしまった反対運動が間違っていたことは確かですが、そのキャッチフレーズを除外して、純粋に技術からアプローチした時にもやはり住基ネットは第一ボタンを掛け違えたと私は思いましたし、今でもそう思っています。
システムを企画する最初のスタート段階で、「自由の拡大」と「安全性の向上」と「プライバシーの保護」で構成されたICT社会の三角形について、辻井先生のように噛み砕いてやさしくお話になれる方がおられたなら、おそらく異なったシステムが産みだせたと思います。電子私書箱や社会保障番号などのプロジェクトが今後どのように展開するのか私にはわかりませんが、関心をもって学んでいきたい、それが講演を拝聴した私の感想です。以前にも書いたと思いますが、私は住基ネットカードは取得しています。私は自己情報をコントロールする方法についても考えているからです。

Tm2009544 4階に上がるエレベータに乗る前に「おや、あれは?!」と気が付いて撮ったのが佐藤正明さんの「ザ ビッグ アップル No.31-G」(1994年制作)です。芸術の森公園に「No.45」が飾られた記事を書いた時には、このアイメッセ山梨にもある事は私のサーチではヒットしませんでしたので本当にびっくりしました。
No.45 は「穴は情報の発信・受信をイメージした。山梨の世界に向けた(情報)発信の象徴になってほしい」との制作意図が報じられましたが、「No.31-G」はどういうものだったのか私は知りません。

19日は「とーる亭」まで昼食に出かけたことを書きましたが、ルートは「大津の南部浄化センター」の前を通り、乙黒東交差点から乙黒交差点、甲府カシオの前を通る道を往復したのです。初めて通ってみましたが、この辺が甲府の工業団地なのかなと思いましたので、いつか時間がある時に企業名などを確認しに再訪したいと思います。私は未だまだ知らないことが多過ぎます。

Meiko519 今回のT&M2009見聞録はこれで打ち止めにしますが、最後にひとつだけ書いておきたいことがあります。
写真は株式会社メイコー(本社・甲斐市下今井)が開発中の電気自動車用バッテリー、充電器に関する展示です。とても素晴らしいプロジェクトでぜひご成功をお祈りしたいと思います。
しかし、帰宅して関連記事を検索している時に山梨ユニオンメイコー分会ブログがヒットしました。それを読んでいて「2009年09月26日 EVバッテリー開発へ」の記事から会社が同定できた時に、自分の産業リンク集を確認して2008年12月13日、株式会社メイコー(本社・甲斐市下今井)とその子会社に不当に解雇されたとして、40~50代の元社員の男女5人が12日、解雇無効を求める仮処分を甲府地裁に申請した(毎日新聞山梨版)を記録していた事にも気が付きました。
私は問題の詳細を知りませんのでコメントできませんが、光と陰の両方が発信され受信される、これがインターネット時代の意味なのだということを痛感しました。



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2009年11月19日~21日開催の「山梨テクノフェア&マルチメディアエキスポ」を訪問しました。

Tm2009537 初日の19日、東花輪の「とーる亭」まで昼食に出かけて会場に戻ると表彰式が始まったところでした。この「やまなし産業大賞」は「チャレンジ山梨行動計画」の一環として2009年度から始まった第1回です。「平成21年度の募集」案内が読めます。

大賞--株式会社オキサイドです。私は自分のホームページの産業リンク集で二つの記事を記録していました。
2007年10月11日、電子部品素材の単結晶を製造する株式会社オキサイドはNTTアドバンステクノロジと資本・業務提携 (日本経済新聞甲信越版、山梨日日新聞) 独立行政法人物質・材料研究機構発のベンチャー企業で2006年4月に経済産業省「元気なモノ作り中小企業300社」に選定されています。2008年2月13日、株式会社オキサイドは単結晶の量産体制整備・5月に新工場稼働 (日本経済新聞甲信越版)の2件です。
戦略的基盤技術高度化支援事業に採択されたオキサイド(2007年9月2日のブログ記事)も書きました。

奨励賞は山陽精工株式会社(大月市)と株式会社・農業生産法人サラダボウル(中央市)の2件でした。私のリンク集では、『2007年01月26日 「農業生産法人サラダボウル、農業観光を事業化・都市住民を受け入れ」と、日本経済新聞甲信越版の記事で紹介されました。』の記録があります。社団法人日本農業法人協会のホームページも見つかりましたのでブックマークしておきます。農業についても何も知らないのですから外に出て現実を見る事が必要なのに、いつもキーボードを叩くだけで終わってしまう私の悪い癖・・・



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2009年11月19日~21日開催の「山梨テクノフェア&マルチメディアエキスポ」を訪問しました。

ペレットストーブ 「バイオマス」 初めて製品となった実物を見ました。タバコの吸い口のフィルターのような形とサイズでした。ペレットというものだそうです。幼児がお菓子と間違えて口に入れてしまいそうですが、ここではこれを食べるのは展示されていたストーブでした。
ストーブとも思えぬオシャレな色と形はただ者では無いと思ったら、「イタリアの新しい風~日本初上陸 ! MCZ」だそうです、納得。

バイオマスペレットの写真を撮り忘れましたが、後ろに積まれた袋に入っています。10kg入りで500円程度とのこと。

駐車場ではストーブが実演展示されていましたが、上に載った操作盤でペレットの供給量を変えて火力を調整できるのだそうです。 Ecotech534

子供の頃の記憶しかないのですが、このようなストーブといえば薪とか石炭で、火が順調になるまで煙かったり臭いがきつかったりしたことが思い出されます。「だるまストーブ」を検索するといろいろな記事が出て来ますが、私のここでの関心は「バイオマス」の活用というエコシステムです。

このストーブ輸入販売元の株式会社ECOテックは甲府市貢川にあり、9月~10月に開催されたアートフェスタ貢川にも参画されたとの事です。

生物起源なら石炭も石油も古代バイオの化石なのですが、それは経済産業省の方になり、バイオマスは農林水産省管轄でしょうか(^o^) とにかく私はインターネットから知るだけで現実を見ていない事が多過ぎますが、今回はお蔭様で図らずも暖房器具ストーブという身近に感じるものでバイオマスとエコを実感することができました。

環境問題は私にとって苦手な分野ですが、1,000円ETCとか指定ごみ袋とか、部分最適化しかできないのが現実だとは思いますが、そのどこかに利権も歪みも生じていると思う今日この頃。地球的自然循環の中で生かされている自分としては、「もったいない」をキーワードにインプットとアウトプットが無理なく循環するトータルなシステムについて考えてみたい・・・やつぱり難しそうだ・・・



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2009年11月19日~21日開催の「山梨テクノフェア&マルチメディアエキスポ」を訪問しました。

ブライトフローラ 棚に沢山の造花が並んでいましたが、花の真ん中(おしべとかめしべという個所)に小さな灯が輝いています。ありそうで無かったLED(発光ダイオード)を使った造花でした。

甲府市南口町にある株式会社ステップ・ケイ・スリーが開発し販売が開始されたばかりのBright Floraです。『ブライト・フローラは、世界初の植替え可能なLED造花です。まるで生け花を活けるように、お花を選び、アレンジし、あなただけのLED造花を創り出すことができます。お花の種類と、LEDの点灯色の組み合わせで、様々なシーンに合わせて心安らぐ空間の演出をいたします。』とホームページにあります。

この造花を活ける仕組みを見せていただくと、華道で使われる剣山と逆の方法で、茎を差込むとLEDが点灯する装置が花器の内部にセットされていて、スイッチもあり単三電池が使われているようです。
従来からある造花がLEDを伴うことにより新しい境地に展開するような気がするワクワクするような新製品でした。全て国産で進めておられるそうです。ホームページによれば「特許申請中・商標登録申請中(2009/11現在)」との事ですが、知的財産権をしっかりガードされて「山梨勝沼」の二の舞にならないようにご発展をお祈りしたいと思います。



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テレビを点けながら仕事していて、時々出てくるCMに癒されます、息子からの電話に応じる老母、「今日はどんな手口で?」という、あのCMです。

警察庁ホームページもインターネット関連のテーマが出ることがあるので時々確認しているのですが、ここは中味がほとんどPDFファイルという手抜き工事がされているので、余程のことが無いと中は見ません。PDFファイルを閲覧するAdobe Readerのセキュリティ問題を無視してもよいとは言えない状況の中で、警察庁がこういうサイトを構築している理由は不明です。

[H21.11.4 更新] で「振り込め詐欺(恐喝)事件」にご注意!がありましたので、これは通常ページでしたから中味を確認しました。今回の更新は、『10月中の犯人の手口(嘘の口実)はコチラ(PDF)から』が該当するようです。通常のホームページ方式で公開して、必要に応じて配付や印刷用にダウンロード利用できるPDFファイルをアップロードしておくというのがよいと私は考えています。
以下はそのPDFファイルからの引用ですが、11月2日に作成されたもので作成者は不明、紙面にもNPAの広報だという記載はありませんから単純に印刷してもこれを受取った人は誰が書いたのか疑問を感じるでしょう。

○ 10月中に犯人が使った手口(嘘の口実) 10月27日現在
電話で番号が変わったと言われた場合は、必ず以前の番号に架けて確認して下さい。
10月中は、オレオレ詐欺全体の72%で『電話番号が変わった』という事前電話があります。

・ 借金返済<警視庁>
 午前8時ころ、自宅の電話に次男を名乗る男から「携帯電話をトイレに落としたから番号が変わった。声が変なのは風邪をひいているからだ」等と連絡が入る。その1時間後、再び次男を名乗る男から「借金をしている会社の同僚が仕事を辞めたが、その借金の保証人になっている。200万円貸して欲しい」等と言われ、200万円を指定された口座に振り込み騙し取られたもの。

・ 会社トラブル<警視庁>
  午前10時30分ころ、息子を名乗る男から自宅に電話があり「○○男(実際の息子の名前)だけど、会社の取引で損を出して経理から500万借りている。返済しているが残りが129万あるんだ。でも今日が会社の監査なんだけどばれるとクビになっちゃう。経理部長の口座にお金を振り込んで欲しい」等と言われ現金140万円を騙し取られたもの。

・ 交通トラブル<神奈川>
  午後1時ころ、息子を名乗る者から自宅に電話があり、「今、人にぶつかって相手がころんじゃった。見たら怖い人で逃げたけどつかまっちゃった。」と言われ、更にヤクザ風のしゃべり方をする男に代わって「うちの組の兄貴が転んだ。その時にロレックスの腕時計が壊れた。450万くらいする。なにか形にしないと返せない。金を持ってこい」等と言われ、某駅前において現金47万円を男に手渡し、騙し取られたもの。

・ 妊娠中絶<神奈川>
  午後7時ころ、息子を名乗る者から自宅に電話があり、「携帯電話を落として番号が変わった。」と言われた。翌日の午前10時ころ、息子を騙る者から再び電話があり「18歳の女の子と不倫して妊娠させた。中絶しなければならない。パソコンで口座に300万円振り込んでくれ」と言われインターネットバンキングで100万円を指定された口座に振り込んだ後、更に「あと250万欲しい」と言われ銀行において指定された口座に現金を振り込み、合計350万円を騙し取られたもの。

・ 手交<警視庁>
  午前10時ころ、息子を名乗る男から自宅に電話があり「仕事中は、会社に自分の携帯を置く決まりになっているので、この電話番号に電話を掛け直して欲しい」等と言い、更に指定された電話番号に電話をした被害者に対し「会社で大きな失敗をしたので200万円必要だ。金曜日には返せる。アキオという男がお金を取りに行く」等と言い、指定された自宅近くの路上において、アキオを名乗る男に現金200万円を手交し、騙し取られたもの。

子供からの電話だと確かな時でも、まずは、「オレオレ詐欺さん、今日はどんな手口で?」と応じることを習慣にしておくとよいかも知れません。それを聞いた子供たちも笑って安心するでしょう。

個人宅の電話番号や家族構成などは相手が分かる時だけ、信頼できるなら知らせる、一般に流布される電話帳とか名簿などには掲載しない、察知されないように注意することは大切だと思っています。

ホームページ上でのメールアドレスの公開も似たようなものがあります。私の手元にもスパムメールが大量に着信するのですが、それを計算に入れて公開している事が理解できないヤツラが多いので笑っています。ある日突然、どのプロバイダーからも自分のアカウントが削除されている事に気付くかも知れません。



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11月23日(祝)~29日(日) 街づくり アート・プロジェクト 温故知新・「街の歴史・文化を再発見」
昭和ロマンス物語 7DAYS(桜座、コリド桜町)
 主催・文化庁山梨県、山梨県文化芸術振興プラン推進事業実行委員会、NPO法人街づくり文化フォーラム 
甲府・桜座が発行している「桜座スクエア」という月刊誌(A4版、モノクロ印刷、数ページ程度)があります。10月号に予告があり、11月号で詳しい紹介が書かれています。「桜座スクエア」は桜座近隣の商店などに置かれているフリーペーパーですから、是非お手にとってご覧ください。

「山梨県文化芸術振興プラン推進事業」については判明したもの以下の通りです。
◇ 甲州市 新日本フィルハーモニー交響楽団甲州市ふれあいコンサート 2010年1月17日(日)
◇ 甲斐市 尺八ワークショップと純和風ジャズユニット「風カヲル時コンサート」 2009年12月6日(日)~
◇ 山梨県立文学館 「日仏交流映画祭2009」 2009年11月22日(日)
 「無声映画・血煙高田馬場」は、えびす講まつりの11月23日に甲府市社会教育センターでも上映されます。LLCまちづく甲府から案内チラシをダウンロードしてご参照ください。
◇ 山梨県考古博物館関連 縄文王国山梨イベント (イベント一覧 PDFファイル
「文化の種まきプロジェクト」・・・山梨県立美術館のページ
◇ 身延町 みのぶジュニアコーラス「時はめぐり」 2009年11月14日(土)
◇ 甲州市 奥山眞佐子ひとり芝居 ~樋口一葉の世界~「われから」【10月 終了】
◇ 山梨県立美術館 「やまなしの美術館大全展」【9月 終了】

アーティストの方々のお名前も分かりましたので、後日整理してICT甲府別館のアートカテゴリーで記事にしておこうと思います。



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2009年11月11日~12日の県内各紙のニュースで山梨県の「不適正経理処理」の事例を知りました。その中で出て来た「需用費」という用語に私はつまずきました。
この問題は知事臨時記者会見(平成21年11月11日水曜日)で発表され、NHK山梨のニュースが「2009年11月11日 14時33分更新 不適正な支出 新たに400万円」と伝えた記事が最初でしたが、12日は以下のような記事で確認できました。

県、不正支出新たに482万円 山梨日日新聞
業者巻き込み帳尻合わせ 県不正支出 山梨日日新聞
「不適正処理」 県調査で新たに480万円 朝日新聞山梨版
不適正支出新たに483万円 読売新聞山梨版
別の物品購入し他項目予算流用「差し替え」2件発覚 読売新聞山梨版
県事業にも不適正可能性議会委で県が認識示す 読売新聞山梨版
県不正経理:県独自調査、新たに482万円も 「国の補助範囲、不明確 毎日新聞山梨版
これらのソースは知事臨時記者会見のページで公開されている「国庫補助事業等に係る事務費調査結果」(PDF:983KB)です。PDFファイルで54ページの詳しい報告でした。
朝日新聞、読売新聞は見出しで「不適正」という言葉を使いましたが、山梨日日新聞や毎日新聞は「不正」を使っていました。私は知事の発表と調査結果報告を斜め読みしただけですが、「不適正」を使っておきます。
調査結果の冒頭から引用しておきます。「2 調査の概要」と「3 調査結果」は省きます。

1 調査の経緯
 山梨県においては、平成21年2月、農林水産省及び国土交通省所管の国庫補助事業等に係る事務費(以下「国庫補助事業等事務費」という。)のうち、平成15年度から平成19年度執行の需用費、賃金及び旅費を対象に会計検査院による実地検査を受検した結果、不適正な経理処理が明らかになったことから、知事から全ての国庫補助事業等事務費について全庁調査を行うよう指示が出された。

4 不適正な経理処理の発生原因と課題
(1) 職員の意識等に関する原因と課題
 (原因) ○ 国庫補助金等を取り込もうとする意識
      ○ 会計年度区分や国庫補助事業等と県単独事業の区分、公費支出に対する認識の低下
 (課題) ○ 職員に対する法令遵守の徹底と公費支出に対する意識改革
      ○ 会計年度区分や国庫補助事業等と県単独事業の区分の再確認
(2) 物品調達事務上の原因と課題
  ・法令遵守に対する認識の不足
  ・「日抜きの納品書」の使用
 ① 需用費における差替え
   (原因) ○ 緊急性などの理由による誤った手続き
        ○ 内部チェック体制の不備
   (課題) ○ 納品確認を厳格に行うための内部チェック体制の整備
        ○ 不適正な処理の防止のための業者への協力依頼
 ② 需用費における「翌年度納入」と「前年度納入」
   (原因) ○ 緊急性などの理由による無理な発注
        ○ 内部チェック体制の不備
   (課題) ○ 納品確認を厳格に行うための内部チェック体制の整備
        ○ 業者に対する「日入りの納品書」の提出を指導
(3) 予算執行上の原因と課題
 ① 予算執行体制
   (原因) ○ 年度末の事務処理の集中
   (課題) ○ 予算執行事務の見直し
 ② 繰越制度の活用
   (原因) ○ 繰越制度の未活用
   (課題) ○ 繰越制度の活用
 ③ 補助対象外の支払い
   (原因) ○ 補助対象事務費の執行基準の不明瞭
        ○ 区分経理の不徹底
   (課題) ○ 補助対象事務費の執行基準の明確化
        ○ 区分経理の徹底

私は「需用費」という用語が理解できなくて、最近どこかで見ていたと思ったので確認したら、甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合 歳入歳出決算書にこの用語がありました。この費目の内容は何だろうと検索しようと思っていて放置していた(^_^;)
甲府市のホームページで需用費を検索したら、「2008.03.14 : 平成20年予算特別委員会 本文」だけがヒットして、その中にさまざまな内容の需要費が書かれていました。
上野原市の財政用語集で簡明に分かりました。「物件費」に含まれるもので、需用費(光熱水費、消耗品の取得、修理など)です。山梨県庁サイトの検索ではヒットするのがPDFファイルばかりで面倒なので読みませんでした。

知事記者会見でも語られていますが、「前年度納入」とか「翌年度納入」というやり方については、企業会計なら前払金とか未払金で処理できるものですから、なんら問題が生じないものです。それが許されない公的な経理処理は、単年度の現金主義でしか処理できないのかと、私はこういう会計制度を全く知らないので不思議に思うし、大規模な会計を発生主義で処理できないならこれは制度的な問題じゃないかと感じるだけです。

知事も特に会見で語られ、各紙もとり上げていましたが、「携帯レーザー距離計60,060円」の件はおもしろかった。防災のイメージトレーニングが出来ているなら、予算に計上して常備するべきものだったでしょうし、予算(の獲得)が行政の主たる仕事であるなら、以後の年度予算でも計上され、既に十分な数が常備されていなければなりません。そこんところはどうなのでしょうか。県庁防災新館では必備の資材のひとつということでもあるでしょう。
「国庫補助金等を取り込もうとする意識」という認識が県庁自身にもあることは微笑ましく感じました。
中心市街地活性化事業、街づくり、紅梅地区再開発事業などを調べていて感じていた事でしたが、国庫補助金とは全国民から山梨県、甲府市に与えられるものですから、私の分も何十億分の1程度は含まれている(^o^) だから私はこんなブログを書くこともある・・・
今回の問題は民主党政権が進めようとしている「地域主権」との関係が大きいでしょう。「国庫補助金」という用語が使われなくなる時代が来るかどうか、公会計の制度変更はどうなるか、興味津々です。



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11月19日(木)~21日(土)には、山梨テクノフェア&マルチメディアエキスポが開催されますので、「11月25日の共聴施設地デジ化改修説明会」についてはここでもPRされると効果的だと思います。会場・アイメッセ山梨、10:00~18:00(最終日は16:00終了です) 特定非営利活動法人地域資料デジタル化研究会などのプレゼンの時間表を 2.52 MB のPDFファイルから切り出しておきました。講演会は以下の通り。公共交通機関では甲府駅南口から8番乗り場で往路のバスがあり、アイメッセ発の時刻表では17:30が帰路の最終です。
以前にこのブログでも紹介した山梨バスマップというサイトがあります。この地図から中央道甲府南ICを真ん中にして地図を拡大していくと、「アイメッセ山梨」の表示が現われます。 今度はそこを中心にして「停留所表示」をさせ、上記のバス時刻表に到達することもできます。
このバスマップからは西方にJR身延線の「東花輪」駅が見えます。この駅からならタクシーが使えるはずなので、甲府駅からのタクシー利用よりは便利でしょう。「アイメッセ山梨」入口では客待ちするタクシーを昨年確認しています。最終バスが出た後でも東花輪まで行けばJRで帰宅可能です。「JR甲府駅の時刻表トップページ」を利用するとJR時刻表も確認できます。身延線は「各駅の時刻表|JR東海」から知ることができます。
20091119tmexpo09b

20091119tmexpo09a

上にリンクしたやまなし産業支援機構とは別に、山梨県地域情報化推進協議会ホームページからも今年のテクノフェア&マルチメディアエキスポ広報ページを見ながら、このブログで書いた2008.02.15 北口IT拠点への業界要望を読み返してみた。山梨県人ではない私には県内業界の事は分からないが何かが違う、私が想うICTとは大きなずれを感じる。要望以前に今の環境でも基本を踏まえて可能なことはある。昨年は第30回、開催期間中の3日間で14,062人の来場者があったという。だがWebで発信される情報から見る限り山梨のIT業界は山梨県内だけの閉じた世界なのだろうか。

多くの県外関係企業などからも閲覧されるであろうイベント広報ページなのだから、リピートする読者獲得にこのチャンスを活用しない手はない・・・知る限りでも産業ポータルは以下のようにある・・・私なら「山梨テクノフェア&マルチメディアエキスポ」広報ページからリンクを張りたい・・・紙媒体や画像PDFファイルではリンクは張れないが・・・
1社1テクノ
風林火山ビジネスネット
技術屋ネットやまなし
そして、これらのポータルサイトからは「テクノフェア&マルチメディアエキスポ」広報ページにリンクすることも・・・それがネットワーク。
富士の国やまなし観光ネットもこの「テクノフェア&マルチメディアエキスポ」のチャンスを活かすべきだと思う。
甲府市に絞って考えれば、県外から来訪される人々を対象に地域ICT利活用モデル継続、湯村温泉燃料電池研究プロジェクトの説明・見学会をセットにしたツアーイベントも考えられる、箱物に頼らずともソフト的に出来ることは多い・・・と、思う。



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2009年11月9日夜のテレビ東京、ワールドビジネスサテライト「新鮮なものを安く――。産直ビジネスの勢いが止まらない。このブームは、日本の農業をどう変えていくのか。農家と消費者の視点から考えていく。」として、「大地を守る会」が紹介されていましたので検索してサイトを確認しました。(録画が閲覧できました-「産直が常識」変わる農業 2009.11.10 確認)

「ワールドビジネスサテライト」が紹介したのは大地を守る会のウェブストアがオープンしたということでした。サイトには、「特定商取引法に基づく表記」があります。Webページは VeriSign が認証局の https で構築されていました。

食材・食品の通販宅配サービス|大地を守る会・・・ DAICHI.OR.JP は任意団体「大地を守る会」がドメイン登録者です。
「個人情報保護方針」は「株式会社大地を守る会」の名前で公開されていました。ウェブストアの「個人情報保護方針」は別にありました。

NGO大地を守る会 と 株式会社大地を守る会 の関係については、NGO・企業情報に明確に書かれていました。1975年にNGOが発足し、1977年に大地を守る会の流通部門として株式会社が設立されたということです。特定非営利活動促進法(NPO法)は1998年3月19日成立、公布・1998年3月25日、1998年12月1日施行です。これより20年以上も早く、そのコンセプトを先取りした事業があったことが私には驚きでした。

NGO大地の会のサイトマップに興味深い項目がありました、「市民NGO企業」です。私はNGOと企業(株式会社のような営利企業)の機能をひとつの組織体として非営利活動事業を展開するNPO法人についていつも考えています。でも未だ不勉強なことが多いので「大地を守る会」の活動からもいろいろと学んでみたいと思いました。



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