7月6日甲府空襲の日に 2007-07-03 に書いた記事の再録です。
2019年7月4日公示、21日投開票の第25回参議院議員通常選挙を考えながら、甲府空襲を確認していて気付いた記事、甲府でやっと落ち着いてきて、甲府や山梨の事をもっと知りたいとブログも始めた頃です。
「リニア事業は、しょうがなかった」と語られる日が来そうだと考えざるを得ない、そんな気持が甲府空襲と重なりました。
久間防衛大臣の原爆投下に関する発言 が大問題になっています。
色々な記事を読みながら東京大空襲や甲府大空襲で亡くなった方々の事も考えました。
焼夷弾という日本の都市構造に適合した爆弾を開発し実用した。それは軍を敵にするというより一般市民-日本人全てに向けられた。
【上のリンクは 久間防衛相の原爆投下容認発言に関する質問主意書(平成19_2007年7月2日 提出 照屋寛徳)で、7月10日 衆議院議員照屋寛徳君提出 久間防衛相の原爆投下容認発言に関する質問に対する答弁書(内閣総理大臣 安倍晋三)があります。】
山梨は太平洋から遠いから無かったのですが、沿岸地域では艦砲射撃という攻撃でも市民が犠牲になった。
例えば「釜石は本州初の艦砲射撃を受けました」、釜石市ホームページに記録があります。戦闘機が来て打ち返せるわけでも無くただ逃げ回る市民を機銃掃射で殺していく話も読み聞きしたことがあります。
【釜石市のページには 釜石艦砲戦災死者名簿(平成22年8月9日現在) もあります。調査は平成22_2010年で停まっています。ハッとして2011年3月11日なのだと 東日本大震災の検証(釜石市サイト)が確認できました。】
同じことは今も中近東で起っている訳です、本心に即して口を滑らす久間防衛大臣や、こういう発想を支持・擁護する人々は「甲府空襲はしょうがなかった」と考えるでしょう。
「過ちは繰り返しません、安らかに眠ってください」、甲府をはじめ山梨県内の空襲犠牲者 に心からそのように言え、実行できる政治家で無ければ国政の政治家として選択することはできません。
【議員は個人の資質以上に所属組織の資質が大切なことは説明の必要は無いと思います。安保法制成立の時、採決前に退場する与党議員はいなかったはずで、今の政党政治とはそんなものだと思っています。】
原爆慰霊碑の「過ちは繰り返しません」という言葉は主語が不明だと感じた事があります。調べてみたら Wikipedia にもその事が書かれていました。
その主語が最近になって明確になってきたのではないか。この碑文を選定した人々は、日本人の中に「過ちを過ちとは認めない」部分が残っていることを、それが復活することを推測していたのかも知れません。それが杞憂では無かったことが久間防衛大臣によっても明らかになったと、私は思いました。
7月6日は甲府大空襲の日、5月の正ノ木さんに出かけたとき、一蓮寺境内にある「礎地蔵」を知りお参りました。「平和へのいしずえとなられた方々への慰霊と報恩」 という掲示があります。
明日は七夕さんだよと飾りを楽しんだ子供たちも大勢が犠牲になったのでしょう。言葉がありません。
私は最初に久間防衛大臣関係の記事を読みながら、「しかたがなかった」という発言だと思い込んでいました。「しょうがなかった」との発言だったようです。「しょうがない」 「しようがない」 と二つの書き方ができますが、口語としては「しょうがない」だと思います。イギリスの国営放送BBC が報じていることも知りました。発言の英訳は以下のようになっていました。
"I think it was something that couldn't be helped," said Fumio Kyuma in a speech at a university east of Tokyo.
辞書を逆引きしたら、It cannot be helped. で「どうにもしようがない」という和訳も出てきました。
過去記事の編集転載は以上ですが、政治家の珍妙な発言が次々に出て来る日本国、その人々に国政を託したのは国民ですから「しょうがない」と言って終りでは身も蓋もない。
2007年は Windows XP の後継として Windows Vista が始まりましたが、評価は低くて XP が使われ続けていた頃です。日本での Facebook は2008年以後ですから、当時のネット利用のメインはWebサイト(ホームページ)やブログだったと思います。
それから12年後の2019年、行政広報を参院選について少しチェックしてみましたが、お見事と思ったものとウームと唸ってしまうようなサイトが混在でした。企業・商用サイトとは異なり行政サイトは見栄えで判断するものでは無いと考えるのが私のスタンスですから、単なる個人的な感想に過ぎません。
各地で暴雨災害が続くようですが、七夕さまが穏やかな日になりますように・・・・