甲府市廃棄物減量等推進審議会記事の補足です。議事録に出てくる事務局説明された「資料」が読めないのですが、平成18年10月20日の第1回審議会の冒頭に出てくる『(事務局) 先ほど、資料7で説明しました、次期ごみ処理施設の建設に伴う循環型社会形成推進地域計画書を3月下旬ごろに提出する予定でございますので、その前に報告という形で審議会を開催したいと考えております。』 から、この計画書について探してみました。
甲府市の指定ごみ袋、および今後に予定されるゴミ収集有料化の動向が関係するのは、甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合が環境省の補助金、「3R推進交付金(循環型社会形成推進交付金)」の為に作成した「循環型社会形成推進地域計画」で、事務組合の交付金は平成19年3月30日、及び平成20年4月1日に内示されています。全都道府県の各地域がこの交付金を受けていますが、山梨県では甲府・峡東地域ごみ処理施設の1件だけです(佐賀県も1件のみ、他は2件以上)。
甲府・峡東地域循環型社会形成推進地域計画(変更)【第1次】、甲府・峡東地域ごみ処理施設事務組合 甲府市 笛吹市 山梨市 甲州市、平成19年3月9日 があり、循環型社会形成推進地域計画一覧あるいは組合が策定した各種計画のページからダウンロードできるPDFファイルです。
目次は以下の通りです
1 地域の循環型社会形成を推進するための基本的な事項 ------------ 1
2 循環型社会形成推進のための現状と目標 ----------------------- 4
3 施策の内容 --------------------------------------------- 10
4 計画のフォローアップと事後評価 ----------------------------- 24
様式 1~3 ------------------------------------------------ 25
参考資料様式 1、2、5、6 ------------------------------------ 30
添付資料 1~5 -------------------------------------------- 36
甲府・峡東地域ごみ処理施設の場合、計画期間は平成19(2007)年~23(2011)年の5か年計画です。甲府・峡東地域の計画ですから、この組合に参加している甲府市、笛吹市、山梨市、甲州市の4市がそれぞれこの計画に即した施策を行なう必要があるというのがこの交付金の意味だろうと思います。
3 施策の内容
(1) 発生抑制・再使用の推進
ア 有料化及び指定ごみ袋制度導入の検討
山梨市の旧山梨市にあたる地区では、平成19年1月より、有料指定ごみ袋制度(可燃ごみ袋(15円/1枚/45L)・不燃ごみ袋(15円/1枚/30L))による有料化を実施しています。
また、甲州市、山梨市( 旧牧丘町地区、旧三富村地区)、笛吹市の旧春日居町地区では、指定ごみ袋制度によるごみの分別促進、減量化を図っています。甲府市、笛吹市の旧春日居町地区以外の地域は今のところ未実施ですが、今後は全地域において、審議会、研究会を活用しながら、有料化も含め、指定ごみ袋制度の導入を検討していきます。検討においては、排出抑制効果と費用負担の公平性を重要視します。
既に有料化を実施している山梨市については、排出抑制効果を検証していくと共に、市民から多く要望が出されている「容量の少ない有料指定ごみ袋」を製作する等、市民の取組み状況を勘案しながら、更なる減量化を目指していきます。
なお、甲州市では、指定ごみ袋の導入以降、地域の廃棄物減量化等推進委員と職員が協働体制を組み、分別の徹底を図るために全てのごみ収集所で、出勤前に分別指導を行っています。このような地域に根ざした減量活動を、今後も継続していきます。
私は甲府に来て、野中一二さんのホームページから広域事務組合というような仕事の進め方を知ったのですが、消防とか水道とかごみ処理がそれに一番関係しているようです。甲府市以外の3市のゴミ袋、ゴミ収集のことは知りませんでしたので、この計画書でなんとなく見えましたが、指定袋にするなら広域の皆で同じものを使えばいいのに?とか思っちゃいけませんでしょうか(^o^)
広域の組合が傘下地域の将来に関する政策決定をしたことになると思います。日本が国際条約を批准することで生ずる国内法の整備と似たような構造を持つことになると思いました。昔のOECD理事会勧告が各国の情報政策に一定の制約を課してきたことを思い出します。国内に未だそういう問題の認識が薄い時には先駆的な意義を認められると思いますが、この地域計画書はどういう評価をしたらよいのか、私にはわかりません。甲府市市議会でも多分審議はされたのだと思いますが、組合議会がありますからそちらに任せたのかも知りません。
とにかく、この5か年計画、「循環型社会形成推進地域計画書」が認定されて交付金も内示されている状況ですから、指定袋の意味とかその一手販売の方法とか、今後の有料化と処理施設の設備投資の関係とか・・・いまさらとやかく言ってもはじまらないと思っています。前の記事に書いたように市販のごみ袋を買い込み過ぎないように注意していきます。切替時期が秒読みに入ったらレジ袋を「購入」してつなぐ方法もありますね(^o^)
生れてからずっと東京消防庁とか東京都水道局のような仕組みしか知らなかったし、池袋駅のすぐ近く、マンモスプールの跡地にゴミ焼却場ができたことに違和感も無かったので、こういうインフラや制度の事はなかな理解が進みませんでした。
そういうことも含めて環境問題ってやっぱり難しいですね、今回の有料化事例ではインターネット環境、その利活用という問題もかなり響いているようにも感じましたが、それ故に「官の無謬性」信仰は一層強くなるのだと思います。審議会においては提起された方向性に同意ができてベクトルが決まる、そこに集まる色々な選択肢のどれを選ぶかというプロセスが公開され、その集約から出された最終答申を踏まえて計画が決まっていくというものでは無いのです、先ず「官の意思」があり、それをただ追認する為に審議会があるのが現状のようです。官が決めてきたユビキタスジャパンに至った経緯を少しは見てきた私の感想です。
この計画は平成18年度(2006年度)を初年度とし平成27年度(2015年度)を目標年度とする第五次甲府市総合計画 (2006.06公開)に関係しています。そのうち平成18年度~20年度の第1次実施計画第3編 事業計画-生活・自然環境の向上-で「ごみ処理施設建設事業」(p.110)に関連してこの循環型社会形成推進地域計画の事が述べられています。甲府市の総合計画ですが広域な地域行政としての計画をきちんと反映していることが分かります。その意味では減量等推進審議会は具体策の検討だけにならざるをえないのですから、指定袋の仕様とか価格、頒布方法などを市民に分かりやすく審議していただくことになると思います。
甲府市広報から(全て PDFファイルへのリンクです)、広報担当さんが頑張っていることは分かりますが、いっそのこと甲府市サイトのトップページに標語掲載~ごみ減量目標550g~、そこから解説記事にリンクしておく、そういう方法もいかがなものでしょうか
2008年6月号 分ければ資源、捨てればごみ
2007/12/ ごみ減量目標550g
2007/11/ ごみ減量目標550g
2007/10/ ごみ減量目標550g
2007/08/ ごみ減量目標550g
2007年4月号 廃食油の回収を始めます
2007/02/ キッズISOプログラム
2006/04/ ごみ問題・・・あなたは何ができますか?
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