福島原発事故に係る山梨県内の広域地域を対象とした地上1m高さの空間放射線量率調査について 【これは、山梨県の環境放射能の状況について 更新日:2011年6月23日 からリンクされていて確認したPDFファイルから引用です、字間、改行のみ編集しています】
概要
○ 東北地方太平洋沖地震の津波による福島第1 原子力発電所からの放射能漏洩に伴い、文部科学省からの委託事務である環境放射能水準調査(実施機関:衛生環境研究所)について、平成23 年3月15日に同省からモニタリング調査を強化するよう全国都道府県に要請があった。
○ 本県においては3月15日からモニタリングポスト測定値を1日3回(午前9時、午後1時、午後5時)また、その他の結果についてもホームページ上に公表している。
○ 6月9日、文部科学省より可搬型サーベイメータを用いた地上1m高さの空間放射線量率の調査方法(毎日10時、1回/日)が示され、当県においても6月13日より測定を開始し結果を公表している。--【編注・発表日:2011年6月13日福島原発事故に係る地上1メートル高さの空間放射線量率調査について】
なお、広域の調査方法については6月21日(午前)現在、文部科学省からの指示は無い。
内容
○ 文部科学省からの指示が明確に示されないため、山梨県独自の調査として次の計画により県内の地上1m 高さにおける空間放射線量率の広域調査を実施する。
【調査計画】
地点数:10 地点(裏面に示した環境大気測定局近傍で県庁を除く)
※衛環研は実施中
調査期間 : 6月22日~24日(天候により順延有り、予備日6月27日)
測定局名 :
①大月、上野原、吉田、都留 (1日目)
②笛吹、東山梨、韮崎 (2日目)
③国母、南アルプス、南部 (3日目)
測定方法 : 5 回(30 秒/回)測定の平均値
・・・実施中のモニタリングポスト近傍の測定と同様の測定方法
測定結果の公表 : 各調査日の翌日、ホームページにより公表
その他 : 本調査中は衛生環境研究所の地上1m 高さの調査時刻を 9時に変更する。
○ 今後の方針
モニタリングポストおよび定時降下物調査において異常値が確認された場合は再度調査を行う。
【裏面に示した環境大気測定局】 について、このPDFファイルには 「平成23年度における大気汚染状況常時監視測定局の設置場所及び測定項目」 という一覧表と測定場所の地図が付記されています。これは既に、2011.05.24 山梨県の地表も放射能汚染されている-で記載しています・・・
『放射能測定では無いのでこれまでブログには書きませんでしたが、山梨県トップ > まちづくり・環境 > 環境保全・資源・公害 > 大気 > 大気汚染対策ホームページから、大気汚染の常時監視--山梨県大気汚染状況常時監視データの公開ページがあります。ドメインは県庁登録なので委託事業ではありません。観測地も県内各地の合同庁舎などです。このデータには測定時の風向と風速も記録されています。』
山梨県大気汚染状況常時監視データは、環境庁の大気汚染物質広域監視システム(そらまめ君)に自動送信(テレメータリング)されていて、測定局一覧表から山梨県を選択すると時系列で見ることができます。「自排局」とは「自動車排気ガス測定局」の意味です。
県庁ページには、『可搬型サーベイメータによる地上1メートルの高さの測定結果~お知らせ~
6月22日から6月24日の間は山梨県内の広域調査にサーベイメータを使用するめ、衛生環境研究所における調査時間を午前9時とさせて頂きます。』と書かれています。上記の『その他 : 本調査中は衛生環境研究所の地上1m 高さの調査時刻を 9時に変更する。』とはこの意味です。驚くべきことに山梨県にはサーベイメータが1台しか無いという意味です。
総務省消防庁サイトでは、「特別救助隊、高度救助隊及び特別高度救助隊」には救助器具のひとつとして放射線測定器が装備されていることが書かれています。救助活動に関する基準
横内正明山梨県知事は、県内消防が持っているはずのこの機器が、放射能汚染非常時に際して使えるかどうか、確認されたのでしょうか。県議会質問では多くの議員が山梨県防災体制に言及されていましたが、この放射線測定器の活用についても質疑応答があったのでしょうか。
広域測定については、危機意識のあるなしに関わらず文部科学省の鶴の一声より始まった各地で記事が出ています。
山梨県にはサーベイメーターが1台しか無いことは上に書きました。もうひとつ、山梨県は大気汚染を調べている場所の放射能を知りたいらしいことも分かりました。それで子供たちは守れると考えているようです。山梨の子供たちは合同庁舎の敷地で遊んでいる(^o^)
ちなみに、子供たちが年間 1mSv(1000μSv) の基準を安全にクリアーするのは 約 0.12μSv/時 になりますから、保護者の皆さんは各地のデータを見る時には、文部科学省や自治体記事、マスメディアに惑わされず判断なさることが必要と思います。
文部科学省(原子力災害対策支援本部)-モニタリング計画について のページから、「都道府県別環境放射能水準調査の強化について(平成23年6月8日) PDFファイル 24 KB」 を確認することができます。【下線は編者です】
都道府県別環境放射能水準調査の強化について
1.概要
・ 文部科学省では、本年3月11日の東北地方太平洋沖地震の発生に伴い、福島第一及び第二原子力発電所に対し、原子力緊急事態宣言が宣言されたことを受け、翌12日以来、環境放射能水準調査による全国的モニタリングを強化して実施。(測定結果は毎日公表)
・ 昨今の人の生活空間と同じ地上1m高さの空間線量率の測定に対する期待に応えるべく、本日(8日)、従来のモニタリング項目に加え、可搬型サーベイメータを用いた空間線量率の測定を実施するよう、47都道府県に対し協力を依頼。
2.今回追加する内容
可搬型サーベイメータを用いて、以下の地点の空間線量率を測定。
① 各自治体の既存モニタリングポストがある地点近傍での地上1m高さ(1日1回報告)
② 各自治体内の広域なエリアを対象とした地上1m高さ(各自治体による結果取りまとめの都度報告。特に、周囲に比べて値が高い地点については継続して測定。)
※上記①については、各自治体における可搬型サーベイメータの用意が整い次第順次開始。
※上記②については、各自治体ニーズに応じた地点選定等の事前準備が整い次第順次開始。
※測定に当たっては、標準的な方法を定め、可能な限り統一して実施。
(参考) 従来のモニタリング項目
○ 空間線量率: モニタリングポストの1時間ごとの測定値、1日1回報告
○ 定時降下物: 毎日24時間採取、可能な限り1日1回報告
○ 上水(蛇口水): 毎日採取、可能な限り1日1回報告
3.周知方法
各自治体から報告のあったモニタリング結果については、文部科学省において、速やかに公表する。
以上、文部科学省の指示待ち自治体のソースでした。問題を把握し状況を洞察し実行して成果を出すのではなく、言われなきゃ何もできないなら、♪どこに男の夢がある♪