知事記者会見(平成20年8月26日)記録が公開されたので読みました。
新県立図書館の方は別にして、高度情報化拠点整備について記者会見記事から感じた事をメモしておきます。
概要のPDFファイルから施設の内容の部分ですが、記者質問にあるように、「山本前知事が掲げていた新学習拠点では図書館と生涯学習拠点を一体化して北口に整備するという内容」が、「PFIの場合には、図書館というような一般県民が利用する施設について、30年という長い期間にわたって特定の民間事業者に運営を任せるということになりますので、それについては不安があるということから、白紙にして再検討」したと知事は答えています。一方、「県庁施設を耐震化していく中で、現在ある生涯学習センターの建物は撤去せざるを得ない。」、「生涯学習センターとあわせて、大学コンソーシアムというものを大学関係者が強く希望」しているなどの点を合わせて、「さらに、民間の活力を活用しながら、情報発信拠点ということで、情報通信産業の誘致をする受け皿としての部分の施設も整備をして、全体として本県の情報の拠点として整備をしていく」という主旨を述べています。
同じく概要PDFファイルから取り出しておきますが、施設の配置は図のようになります。
西南角の部分は相互タクシー社の営業所ビルでしたが既に取り壊されて、商業ビル建設予定としてテナント募集の看板が設置されています。
高度情報化拠点の整備事業について知事は以下のように記者質問に答えています。
(知事)
2つのルートがありまして、ひとつはコンペによって整備事業者を決めていくのですけれども、決めるにあたっては、整備事業者の方において誘致してくる情報通信関連産業でこういうものを入れますと提案してきてもらうという意味で、提案をする整備事業者も具体的にこの施設に入る情報通信事業者を集めてこなくてはならない、ということがひとつあります。
同時に県の方としても情報通信産業を積極的に誘致したいと考えておりまして、この北口に限らず、山梨県への情報通信産業の誘致にために、東京をはじめとする各地のそういった企業にアプローチをしているところであります。従ってそういう中で県が誘致をしてくる中で、北口にそういう施設があるならそこに入りたいという企業もいるかも知れません。そういうときには、民間の提案をしようとする整備事業者に、こういう情報がありますよということは、公平にお伝えをする。それを参考にしながら、よりよい提案を出してきてもらう。ということになると思います。
それから県独自の情報通信企業の誘致の進展の状況ということでありますが、かなりの件数の企業に対して誘致活動をしていますけれども、今の段階でまだ具体的にこういうものが決まりましたと申し上げられるものはありません。
上図施設の概要にある「先端企業」、これがポイントだったわけですが、これだけテンコ盛り雑居ビルの構造はかなり複雑で大規模なものになるのかと素人ながら感じました。この北口県有地の姿と「アークヒルズ」、「アーク森ビル」の姿がダブります。フロアーを分けて直行するエレベーターがあるとか、先端企業のフロアーはIDカードで認証するゲートがあるとか、セキュリティ対策も必要です。隣接予定の商業ビルまで巻き込んだコンセプトの再開発にしないと景観の問題も出てきそうに感じました。駐車場はアークヒルズのように建物を連絡する地下駐車場だけにして、車寄せだけが地上にある構造が良さそうです。車寄せも地下駐車場にあるともっと素晴らしい、全ての空間は緑豊かな甲府駅前!!(車寄せが有料地下駐車場にあっても出入口では一定時間内は通り抜け無料化できます。出入口にゲートが無いと車寄せが無法駐車に占有されてしまう、スモークガラスの黒塗り高級車とか、なにしろ駅前ですから)
知事が述べておられるように、建設事業者と先端企業のビル施設に対する考え方の擦り合わせは必要と思います。フロアー区分をどうするかという事から始まるでしょう。PDFファイルの詳細な方を図書館と合わせて読んでみたいと思います。とりあえず概要から感じた事だけメモしておきました。