富士の国やまなし国民文化祭公式サイト 報道発表一覧に、「第27回国民文化祭・とくしま2012「あっ!わぁ!発見フォーラム」国民文化祭旗引継について(平成24年12月7日)(PDF:183KB)」 が出ています。
私は国民文化祭について、全く誤解していたことにやっと気が付きました。
このバカバカしい官僚主導行事が長年にわたり繰り返されていて、民主党の国政事業仕分けでも廃止にならなかったことが不思議です。
私が初めてこの「国民的事業」を知ったときに、文部科学省-「国民文化祭について」 を確認しました。
この記事の内容を全く誤読したのです、国民体育大会と同じように全国各地から参加される文化イベントだと。
私は公式サイトが出てくるまで、第28回国民文化祭 in 山梨 を設定してフォローしてきました。公式サイトが出たし原発震災もあって更新を止めましたが、私の最大の失敗は過去に開催したサイトの綿密な確認を怠ったことです。
どの都道府県がどんなイベントで参加しているか、それを確認しなかった! 立派なサイトが出来ているのを確認しただけで終った、少し前のサイトが消えているのは国民体育大会と同じだなと思った、それだけでした。
28回の山梨が決まってからも空白だった27回が徳島に決まったときに、こんな短期間の準備で他の都道府県からの参加は大変だと思ったほどです。
終了した徳島のサイトを見ていて、県内からの参加しかないことに気づきました。あれっ?変だなと思い確認できた第26回京都でも同様、他県からの参加が無い。それで気付いたのです。「富士の国やまなし国民文化祭公式サイト」でも、全国に参加を呼び掛けるメッセージが出ていない理由を。
「第27回国民文化祭・とくしま2012協賛事業一覧」、『国民文化祭には,文化庁,開催都道府県,開催市町村及び文化団体等により実施される主催事業と,国民文化祭の趣旨に賛同した地方公共団体等が実施する協賛事業があります。』(文化庁-「国民文化祭」より)
その一つでした-「韮崎市生涯学習フェスタ'12」は、とくしま2012の協賛事業であると文化庁のページに掲載されています。このことは、韮崎市フェスタのチラシ最下行、「協賛」の部分に、「第27回国民文化祭・とくしま2012」が入っていることから、判る人には分かるでしょう。しかし・・・? 協賛の意味が逆ですね。これは韮崎市主管団体が「とくしま国民文化祭」を協賛しているのです。
「第27回国民文化祭・とくしま2012 協賛~韮崎市生涯学習フェスタ'12」 というのが、このフェスタのタイトルに大書されるべきものだったのです。
文部科学省が、『文化祭の事業は、主催者が実施する主催事業及び地方公共団体、文化関係団体、企業等が実施する協賛事業とする。』と書いている協賛事業は、開催地に来て実施されるものだと私は誤解してしまったのですが、全国各地で「第**回国民文化祭協賛」と謳って開催されるものだったのです。その統合情報は文化庁のこのページから発信されている・・・だけ?
しかし、やまなし国民文化祭では、その協賛事業が全国各地で、いつ、どこで、なにが開催されるか、その統合情報は山梨サイトでも掲載され、各地の事業告知では「やまなし国民文化祭協賛 ***」としてロゴマークも掲載されて、山梨をアピールするような計画があるかも知れません。通年開催のやまなし国民文化祭は2013年中に開催される全国の文化イベントで「協賛」の冠を付けてもらう事が可能です。私には無謀だと思えた通年開催の意義が、ここにきてやっと分かりました。実に戦略的な通年開催計画だった。
文部科学省・文化庁は、このような山梨県の「主催事業」(国民文化祭情報管理事業)に対しても、きちんと予算を付けているでしょうね。ここのところが一番大事なことです、情報は文化です。
私が山梨・甲府に来て気付いたのは、文化的な活動がとても活発なことです。その極く一部はブログに書いたりしてきましたが、外向けにその事が知られていないような気もしたからです。
ですから、国民文化祭は、例えば全国各地の能三番のような民族芸能が一堂に会して交流し鑑賞できる場になるのだと感じていたのです。その開催情報の発信が少ないことで私は自分のページを作りました。
日頃からネットを情報源としている私が、文部科学省記事一本ですっかり誤解してしまった。まことに恥ずかしいことです。
「国民文化祭旗」 はオリンピックの聖火とは全く意味が異なる。国家予算をいただく土地を示す「お墨付き」の引継ぎに過ぎないのです。だが、その錦の御旗の威力は2013年中全国各地での文化事業の冠に「やまなし国民文化祭協賛」が付けられるものとして活かされるでしょう。
駄弁はともかく、通年開催のやまなし国民文化祭2013は山梨の文化を全国に発信できるチャンスだと思っています。外からの集客も大切だし、なによりも、「こんな文化イベントがあります」という的確な発信をどのように持続するか、その点について私も引き続き考えていくつもりです。