ICT工夫
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風化させないために記事にしておく。
東京新聞 2013年4月22日夕刊記事、田代元検事「不起訴不当」 陸山会事件 虚偽報告書問題で
以下、抜粋して編集(下線は編者)

陸山会事件に絡む虚偽捜査報告書問題で、東京第一検察審査会は4月22日、最高検が不起訴とした田代政弘・元東京地検特捜部検事(46)を「不起訴不当」と議決したことを明らかにした。議決日は4月19日。
市民団体の告発を受け、最高検は虚偽有印公文書作成・同行使の疑いで捜査。しかし2012年6月、「思い違いの可能性を否定できない」として嫌疑不十分で不起訴処分とし、田代元検事は辞職した。
市民団体は2012年8月、最高検が嫌疑なしで不起訴とした当時の佐久間達哉特捜部長、木村匡良主任検事も共犯として審査を申し立てたが、東京第一検察審査会は両検事についても4月19日付で「不起訴相当」と判断した。
田代氏については、最高検が再捜査することになるが、最高検が再び不起訴とすれば、審査の手続きは終わる。「起訴相当」と異なり、強制起訴されることはなくなった。

一特捜検事の「思い違い」によって、日本国の政治行政環境は改革の好機を逸し、とって代ったアキカン、Noダ!などによって天災も人災となり、国が滅びるような長期戦に突入した。その戦中に日本国利権を取り戻した売国奴達が我が世の春とのさばり、滅び行く国を稼ぎのネタにしながら、植民地化された屈辱の本質も語らず国民を騙して「主権回復の日」などと祝杯を上げようとしている。
未だに真相不明な第五検審議決なのだが、第一検審の審査員もこの「歴史的思い違い」に対しては「起訴相当」を避けて議決したのだという「推認」は可能だ。
今度もまた、三権の全てが瓦解した日本国の姿を思わざるを得ない東京新聞の記事だった。
(以上気に障ったら、編者の「思い違い」と思ってくださいな)

あと二つのニュースに注目したので記録しておく・・・(記事リンクが切れてもいずれソースは確認できるだろう、u-Japan だから)
IAEA調査団:福島第一原発の視察を終了-汚染水の監視強化を助言(ブルームバーグ 2013/04/22) このニュースは各メディアが報じている。
復興庁、宮城の水産特区初認定 民間企業に漁業権(日本経済新聞 2013/4/22)
ついでに、富士山の世界遺産登録も近いようなので・・・
高江の森希少種 基地と自然は共存しない(琉球新報社説 2013年4月22日)・・・でも、155mm榴弾砲と秀麗富士は共存できる

このように検察が「思い違いの可能性を否定できない」と考えてくれる状況は、この夏の参院選から始まるネット選挙にもかなり影響するだろうということは、誰でもすぐに思い付くだろう。ネットに掲載された記事が誹謗中傷だなどという判断を軽々には出来ず摘発も容易ではなくなるだろう。

・・・ということで、消費税増税で景気が良くなったり、TPP(環太平洋経済連携協定)で日本国が世界に冠たる貿易立国の地位を確立したり、原発震災など人力できちんと防げる、高濃度放射性廃棄物の処理も安全安心な形で出来る、だからコストが一番安い原発を推進する、これらが思い違いだという可能性は否定している人々が国民の大半を占めているようだと、私が思い違えている可能性は否定しない。
そう言えば、リニア中央新幹線で地域が活性化するとか、環状道路北部区間が開通すれば国道20号線の渋滞は解消するとか・・それは思い違えだろうと言われても聞く耳持たない人々も多いと、私は思い違えている可能性もある。本当は誰もそんなことを信じていないが、地域の人はそう思っていると思い違えているので自分から口に出して反対は控えているのだな、と私は思い違えている。
しかしねぇ、公務員の無謬性という思い違いほど、地域を日本を衰亡させる迷惑なものは無い。

(2013-05-11 追録) 2013年05月10日  陸山会事件「不起訴不当」の澤弁護士 さらなる疑念浮上でんがな!
http://www.imanishinoriyuki.jp/archives/27774808.html
> 不起訴不当の「功労者」ともいわれるのが、検察審査会の補助弁護人となった、澤新弁護士・・・
驚くべき内容です。無実の人を死刑、既に執行してしまっていたようです。


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2012年5月9日、小沢一郎さんの検審起訴による裁判の一審判決を不服として、検事役の指定弁護士が上告を決めたと報じられました。4月30日に書いた「4月のアクセス、子供の日を前に」で私は想定内と書いていたので下に転記しておきます。

4月26日の小沢一郎さん一審判決については、上告されるかどうか情報を確認していくつもりです。これまでの流れから考えると、指定弁護士(検事役)は上告するのではないかと思えます。「人を憎んで罪をでっち上げる人」というのが存在するらしいことはこの事件をフォローしていて分かりました。
ネットから判決文(要旨)も手に入りましたが、 6 MB、100ページもあるので、時間があるときに読みたいと思います。
琉球新報社説、2012年4月27日 小沢判決/検察の「闇」が裁かれた 全面可視化しか道はない、今回の事件の本質を突いた社説だと思います。「ストーリーに合わせて事実をねじ曲げた」という指摘について、私は3.11以来フォローしている事の全てに感じるのです。

岩波書店 後で気が付いたのですが、4月29日に日隅一雄(ヤメ蚊)さんが、「東京地裁判決は小沢さん無罪をこのように説明している~判決批判する前に読んでほしい!」 という長文の記事をお書きになっていて、判決要旨について詳しく解説されていました。
私は判決文要旨を読んでいる時間は無いし、日隅さんの記事も走り読みしか出来ないのですが、問題の経緯は分かっているつもりなので、判決について語るマスコミ報道などとの違いは見えました。

日隅(ひずみ)さんは、2011年5月25日「余命半年。抗がん剤が効けば1年。効く確率は2~3割」と胆のう末期癌宣告を受けておられる、そのこともブログに書き綴っておられます。「ヤメ蚊(ブン)」さんのブログは時々読んでいましたが、竹中労さんを思い出してつらくなります。
岩波書店から2012年1月20日刊行-検証 福島原発事故・記者会見 東電・政府は何を隠したのか、共著です。

5月9日のゲンダイネットは、<まだ続く小沢暗黒裁判の茶番>とサブタイトルして記事にしています。
『何度も言うが、この裁判は無意味だ。事件そのものがデッチ上げの謀略である。それなのに、大メディアは戦争中の大本営発表のタレ流しのごとく、権力サイドのリークに乗った。魔女狩りのような報道の中で、政権交代の立役者・小沢一郎は、その政治的活動を完全に封じ込められたのである。  この事件、裁判に意味があるとすれば、21世紀の日本でそれが起こったことだ。この事実に戦慄する。それでも裁判継続というのだから、暗黒社会だ。』
でもマスコミ報道しか知らない人は、ゲンダイネットって何を言ってるんだ?と思うだけでしょう。放射能汚染、内部被曝、給食食材などを心配する人々を誹るのも、震災瓦礫(災害廃棄物)広域処理推進も、みんな同じ流れの中にあります。「見ぬ物清し」、「知らぬが仏」 の状況をつくり出しておけば悪い奴ほど善人づらして枕を高くして眠れる。

小沢一郎さんの控訴審決定は党員資格停止の解除と抱き合わせだったのでしょう。消費税増税とTPP推進、原発震災の責任追求から刑事告訴への流れなども見据えての政治裏社会の動きなど、私にはとうていわかりません。右も左も真っ暗闇じゃござんせんか。


追記-5月9日 新政研のメッセージ『新政研は、この控訴方針決定について、緊急役員会議を本日15時より開き、協議の結果、明日開かれる定例会において、声明文を発表することを決定した。( 声明文はこのホームページ上でも掲載致します。)』
森ゆうこさんは、「指定弁護士の控訴に強く抗議する」「そもそも、指定弁護士に控訴する権限が付与されているのか。」と、この事はネット記事でも見かけますが私は知りません。東京第5検察審査会が起訴した時には、裁判で事実を明らかにしたいということだったように思います。出て来た事実は検察の暴走事実ばかりでした。



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前の記事で、『ところで、本日行なわれた小沢一郎さん公判の被告人質問についてテレビが流していますが、4億円の疑惑とかゴチャゴチャ喋っています。長年の不正献金により小沢さんの手元に集まった金だとは誰も言わないですね。私は以前はそう思っていたから小沢嫌いでした。それが小沢「信者(^o^)」に変化した理由はこれまで書いてきました。このテーマは後日。』 と書いたのだが、とりあえずのメモ、10日の twitter だけはチェックしておいた。
江川紹子さん
郷原信郎さん
田中龍作さん

◇ 郷原信郎さんのツイートからリンクされていた、朝日新聞は小沢氏証言前に、あたかも罪人の如く社説で述べる非常識と悪意 (2012/01/09 かっちのブログ)・・・どうせリンクは切れるがソースは、小沢氏公判―国民との約束を果たせ、なるほど、これまで朝日新聞が確認してきたことが整理されて掲載されている記事を読んでおく必要はある、もしこのブログをお読みの方で、朝日新聞のサイトでそのURLをご存じの方がおられたら、コメントでご教示いただければ幸いです。
ちなみに郷原信郎さんは次のようにツイートされている。・・『検審議決による刑事裁判の不当性を完全に無視して、その裁判による小沢氏糾弾を続ける神経が理解できない。それは、小沢支持か反小沢かとは別の次元の話。検審制度を政治的に悪用しようとする不当な動きに、我々の社会がどのように臨むべきかという、民主主義の根幹に関わる問題だ。』

この朝日新聞の社説について、江川紹子さん9日のツイートがありました・・・
  ・朝日新聞の社説〈小沢氏公判 国民との約束果たせ〉 朝日新聞の「正義」って、検察特捜部の「正義」と同じですにゃ。それにしても、メディアがここまで刑事司法の政治利用を称揚するっていうのはどうなんですかねえ…
 ・金、カネ、かね…の朝日に対し、日経新聞は社会面トップで各論点についての双方の主張を紹介しつつ、最大の焦点は石川議員との共謀だとまともな指摘。石川氏を調べた田代検事の捜査報告書虚偽記載についても触れて、指定弁護士の冷静なコメントも載せている。
 ・朝日新聞は、小沢氏を潰すために刑事裁判を利用するのはやめて、自分たちの取材で新事実を明らかにするか、小沢氏の政策をとことん検証してみたらどうだろうか。
 ・刑事裁判に頼らなくても、小沢氏について厳しく論評する材料はいろいろあるんじゃないでしょうか?

メモのつもりが長くなってしまった、後は11日の情報を確認してからにする。



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たまたま目にした記事で、少し気になることが書かれていたのでメモしておきます。
日経BP 2011年12月16日掲載の田原さんの論考-マスコミが消費税論議を混乱させている
前段を省いて引用しますが、『そもそも、小沢さんが「行財政改革がまだできていない」と政府・党幹部を批判するのなら、自分が鳩山政権下で民主党の幹事長を務めたときに、なぜ政府に行財政改革の断行を迫らなかったのか。小沢さんが率先して行財政の抜本改革を進めるべきではなかったのかと思う。 』

私はこれではっきり分かりました。小沢さんに行財政改革の断行はさせずに消費税増税だけをするためにこそ、小沢さんの幹事長辞任に至った「小沢一郎事件」が必要だったのだと。
田原さんがこのように書かれることは、小沢さんにはその力があるということを意味するのです。増税せずにマニフェスト実行を可能に出来たということです。

私はテレビ朝日の朝まで生テレビ司会者の田原さんには良い感情は持っていませんでした。しかし今年になって色々読んでいる時に、どうも田原さんはあの番組では一つの演技をしているのではないか、本当は別な姿があるのではないか、そんなことを感じ始めています。今回の記事にもどうもそんな気配を感じます。
田原さんほどの方が新聞世論調査の実態をご存じ無いはずはない、しかし、それを引き合いにして消費税について語られていることも、私には訝しい。

まあ、それはともかく、市民運動崩れの菅直人氏から財務省子飼いの野田氏につながる流れの裏にあるもの、それを見抜いていける目を養いたいと思う田原さんの論考でした。来年がそんな余裕がある平和な年かどうか、極めて不安ではありますが。


平野貞夫さんが、2011年12月26日の記事、
 「日本一新運動」の原点(88)── 去年今年(こぞことし) 明星を待つ まつりごと
 http://www.the-journal.jp/contents/hirano/2011/12/88.html
 で小沢一郎裁判の12月審理のポイントを整理しておられました。その中でお書きになった・・・
 「信用できる情報によると、菅政権の有力閣僚が第5検察審査会の補助弁護人の選任に関わり、小沢氏の強制起訴の伏線を敷いたということだ。それを成功させるには、検察審査会を指導・掌握する最高裁事務総局との裏の協力が欠かせない。陸山会事件の政治捜査も民主政治を破壊する不祥事だが、小沢氏を強制起訴するに至った政治権力と司法権力の談合疑惑も究明されなければならない重大問題だ。」
 ・・・私は初めて目にした内容ですので、メモしておきます。



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2010.10.06 小沢一郎さんの裁判は本題に入れず挫折するか を書いたその1年後、2011年10月6日が小沢さんの初公判でした。
その日の夜に私は、小沢一郎さんの法廷での陳述、10月6日 を書きました。小沢さんのスピーチに対するマスメディアの批評はさまざまですが、私が一番愚かだと思ったのは、今回の問題で「検審起訴=市民の思い」だと伝える人々がおられる事でした。
「小沢一郎初公判の社説を読む」で引用しましたが、朝日新聞の言葉を使えば「疑惑の核心」は検審起訴にある。そのことをリンクで残しておきます。

◇ 2010年10月15日、「日本がアブナイ!」ブログで、小沢弁護団が、行政訴訟を提起&発表した文書の要旨 『今日15日、小沢一郎氏の弁護団が、東京第5検察審査会の起訴議決を無効であるとして、行政訴訟を提起』 として報道記事と文書要旨が掲載されています。
◇ 2010年10月23日、「政経徒然草」ブログで、検察審査会の強制起訴は憲法違反だ!・・・三権分立は守られているのか? タイトルは過激ですが小沢氏の弁護団が起こした行政訴訟について東京地裁が棄却した段階での記事です。
◇ 2010年11月13日、階猛さんのブログで、昨日公表された小沢氏弁護団のプレスリリースです として最高裁判所に特別抗告と東京高等裁判所に抗告許可の申立てを行った理由書について記載されています。
◇ 2010年12月1日、「街の弁護士日記」ブログで、小沢一郎氏行政事件最高裁特別抗告棄却決定(全文)、この記事で弁護士さんの重要なコメントは『起訴議決の効力を刑事訴訟で争ったところ、それは行政訴訟で争うべきことだと言われるおそれは当面なくなった』ということです。私も当時どこかで同じ意味のコメントを読んだ記憶があります。「布石」ですね。

ちょっと脇道を走りましたが、本道に戻ります・・・
◇ 2010年10月17日、検察審査会の有する問題点について~1、その続きの 検察審査会の有する問題点について~2
 関係法令を参照して詳しい考察がされていますが、検察審査会は行政機関ではないという解釈から、『検察審査会議決による公訴提起については、刑訴法上では規定がない。最高裁規則にもない。組織としての指揮命令については、行政組織でなく、司法組織の一部のようではあるけれども、最高裁の指揮命令権が及んでいるとも言えない。検察審査会法には、そのような規定が存在しないからである。更に、裁判所法にも規定がない為、法文上では全くの「自主独立機関」に近いように見受けられる。 指揮命令は検察審査会法20条第四項の通りに、「検察審査会長」ということになっており、この会長は互選であるから、上位機関からの指揮命令は効いていない、というふうに解釈せざるを得ないのである。』 という部分を引用しておきます。「検察審査会長」 というのがキモです。その事務取り扱いはどうなっているか・・・・誰でも考えるでしょう。
検察審査会の有する問題点について~3・検察審査会は違憲? この記事で終りです。

検察審査会とはどういう組織なのか、立法、司法、行政と三権分立が語られる事が多いのですが、検察審査会の位置づけについて、上のブロガーさんは行政機関ではないとして考察されています。
◇ 2010-11-01、一国民目線で検察審査会の在り方を問う(1)と、それに続く、2010-11-02、一国民目線で検察審査会の在り方を問う(2) 
この記事では、「準司法機関」という東京地裁の判断をベースにして、『強制起訴という強権を認めるには不完全で欠陥のある準司法機関』  が 『検察審査会法の規定から脱線しないようにガイドするのは裁判所出身の検察審査会事務官や検察審査会事務局長の重要な役割で司法行政そのものであろう。』 と書かれていて、その事務取り扱いはどうなっている?という私の疑問は解決します。
そうなると、『2回目の起訴相当の議決書に1回目の議決書には無かった起訴事由が新たに加筆されるような不当なことが発生したのは、まさに検察審査会事務官や検察審査会事務局長の検察審査会に対する司法行政事務に落ち度があった』
この新たに加筆された起訴事由とは、議決書の別紙、犯罪事実1に記された「4億円の借入を収入として記載せず・・・」です。この事がきわめて重要だということは、どなたでも分かる事です。第2回での加筆を認めてそれこそ「市民目線、国民の思い」だと言うのは検察審査会の起訴議決に関する法的な規定から無理があるように思います。民主党の議員ですらこれに騙されたのかも知れません、その為にこそ2010年9月14日代表選の日に議決がされた。疑惑の核心

それでは、その民意に基づく議決に至るまで、審査補助員の吉田弁護士はどのように補助し、検察審査会の審査員はどのように審議したか、その点も気になる事です。
◇ 2010-10-25、「杉並からの情報発信です」ブログで、(10月25日)「東京第五検察審査会」への抗議文・質問書提出
 『このような長瀬事務局長と手嶋総務課長の「国民を完全にバカにした対応」に参加者全員怒り心頭でした。』だそうで、どんな対応だったかは一問一答形式で記事に書かれています。リンクされた「抗議文と及質問状」が読めますが、当時ネット界では話題になったものです。
◇ 2011-02-12、森ゆうこ参院議員「検察審査会の謎を解明せよ」の発言内容(1/2)は、続いて森ゆうこ参院議員「検察審査会の謎を解明せよ」の発言内容(2/2)の2本です。2月9日に行われた「検察審査会の疑惑を究明する市民と国会議員の会」での発言テープ起こしかと。
● 二回目の第二段階の審査会というのは、昨年(2010年)の7月13日に既に始まっていました。9月14日まで7回やりまして、議決書作成のために10月4日に集まった。7回プラス1回で計8回行った。審査補助員の出頭回数と同じ回でありま す。そして、東京地検の担当検事の出頭回数が1回。期日はわからない。
◇ 2011年6月18日、東京第五検察審査会、問題の要点が記されています。
● 審査員経験者の話によれば、議決する日には予め議決書が用意されて最後の議論をしたのちに議決し署名していたという。検察審査会法も議決後七日間、議決書要旨を掲示することとしており、そもそも議決日と議決書作成日(署名日)が違うことは想定していない。
◇ 2011年6月30日、東京第5検察審査会の起訴議決は無効だ!調査報告続編発表
森ゆうこ 資料サイト、このページの下の方にある「検察審査会」項目に多数の資料がアップロードされています。

最近の動向では、
◇ 2011年9月5日、「一市民が斬る!!」ブログで、9月5日 参議院法務委員会:「東京第五検察審査会の情報公開を求める請願」を審査未了で保留!
 「法務委員会の委員までが真実を明らかにすることを拒んでいる。」と書かれていますが、請願の「紹介議員で委員でもある中村哲治議員、有田芳生議員、田城郁議員等が頑張り、審査未了で保留にこぎつけてくれたものと推察する。」とのことです。

小沢一郎さんの10月6日法廷陳述(同、記者会見でのスピーチ)が、小沢裁判の始まりの小さな一歩 (日本の未来にとって大きな一歩) であることを、その全文を読まれた心ある人々は理解されたと思っています。裁判では「布石」が活きてくるでしょう。しかしマスメディアの報道とコメントしか知らない人にはわからないでしょう。ネットから目が離せません。



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小沢氏起訴「素人判断ではない」 検察審補助役の弁護士(朝日新聞 2011年10月6日1時2分) 記事の要点は以下の通り

● 法的な助言をするために同席した吉田繁実弁護士(60)は初公判を前に取材に応じ、「素人の感情的な判断という批判は見当違いだ」と語った。
● 同席したのは、昨年8~10月の2回目の審査。
● 審査員11人の平均年齢は34.55歳。頻繁に集まって東京地検特捜部の捜査記録を読み、疑問をぶつけ合った。
● 議論の焦点は、小沢氏の資金管理団体「陸山会」の2004年の土地取引をめぐり、政治資金収支報告書に元秘書と共謀してうその記載をしたかどうか。 質問を受けた吉田弁護士は、上下関係がある場合に共謀を認めた過去の判例を解説した。
● 審査員らは、不起訴にした特捜部の副部長も呼び、判例への見解などを何度も聞いた。

参議院議員 森ゆうこ さんが調査された東京第五検察審査会の議決過程にある疑惑と、この「貴重な」朝日新聞の記事を読み比べる必要がある。
阿修羅から確認すると、森ゆうこさんの10月6日のツブヤキで、『検察審査会は非公開であり、情報公開請求をしてもなかなか情報開示されなかったにもかかわらず、一方的に審査の状況を審査補助員がマスコミに語っていることは非常に問題である。』

2010年9月14日の起訴議決日(この日に民主党代表選があった) と 10月4日の議決書作成日、この東京第五検察審査会の審査員が選任された日と選任の方法、その日から議決にいたるまでの日数と審査会の開催回数、第1回議決の時の平均年齢と朝日新聞が書いた第2回の平均年齢34.55歳との比較、特捜部副部長が審査会に説明に出かけたと記録されている日付・・・・これらに多くの疑問がある事を私はいろいろな記事を読んだことがあり、どこかに書いていたかも知れないので、時間がある時に自分の書いた記事を読み直してみます。

日本一新の会会員のNao Nakamuraさんのツイートを見たら、驚天動地の内容が週刊ポストの記事にでているらしい。
『陸山会事件元秘書3人の「全員有罪で禁固刑が出る。判決文は相当長い」という判決内容が1週間も前から司法記者クラブや政界にもリークされていたという驚きの記事が今週の週刊ポストに掲載されてます。』

マスコミを見ていれば分かった気になっているってのが間違えだってことだ。



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朝-小沢氏初公判―雄弁の後に残る不審
『そして、社会の関心が集まる問題の土地購入資金4億円の原資には一切触れなかった。原資の解明は裁判の直接の争点になっていない。だが疑惑の核心はここにある。 』
『小沢氏は初公判後に短い記者会見を開いたが、捜査や裁判所の批判にほぼ終始し、原資についても「私のお金です」と一言述べただけだった。このまま沈黙を貫く作戦だろうか。』
この記者との質疑応答で「検察が私の知らないことまで調べているから、検察に聞いてください」と小沢さんの二言目がありました。録画を見れば分かります。見ても意味が分からない人には発言の意味すら分かりませんが、この発言も引用しなかった理由は私には分かりません。

毎-小沢元代表初公判 冷静に審理を尽くせ
『(東京地裁陸山会)判決が指弾したのは、「天の声」を背景とした小沢事務所とゼネコンとの長年の癒着だ。今回の公判で裁かれるのは、元代表を巡る「政治とカネ」疑惑の一断面に過ぎないとも言える。』
自分達があのような「推認」判決を受ける場合も考えながら、「冷静に」地裁判決文を読んで欲しいと毎日新聞には言いたいです。西山事件の教訓を日常の報道活動にどのように活かしているか、私はいつもそういう目で毎日新聞サイトを見ています。「政治とカネ」の感情論は俗耳に入りやすいが、それに頼っているだけではジャーナリズムでは無い。

読-小沢氏初公判 「4億円」の出所をどう語る
『政治活動が国民の不断の監視の下で公正に行われるよう、政治資金の流れを公開するのが政治資金規正法の趣旨である。順守されていない疑惑があれば、司法が解明を目指すのは当然だろう。』
小沢事件には「趣旨」をきちんと当て嵌めたいという、これも「ご都合主義」ではないでしょうか。他の政治家について同じような疑惑話を私はいくつか見ています。

日経-司法の行方を占う小沢裁判
『刑事責任の有無とは別に、税金から政党助成金を受け、公人中の公人として立法にかかわる国会議員には重い政治的、道義的責任があると考えるからである。』
司直が手をつける以前の平常時ならその通りだと思います。政治資金規制法に関わる問題が、それが1万円の問題でも、マスメディアや市民ジャーナリズムで告知されたら、必ず国会で説明するという慣習にすれば良いのです。そうすると検察捜査着手を急げ、早く起訴しろという人々も出て来るでしょう。三権分立の利用方法は色々あるようです。

産経-小沢被告初公判 逃げずに「真実」を語れ 二転三転の説明はおかしい
『調書の多くが採用されないなかで元秘書3人が有罪判決を受けたように、公判では調書中心から、客観証拠や法廷供述が重視される流れにある。』
『石川被告らは被告人質問で言いよどみ、逡巡しながら心証を悪くしていった。』
産経新聞はこれまでも裁判などの資料を掲載してくれていて感謝しています。「政治とカネ」の「感情論」で争われている裁判では無いので、裁判で示される証拠について詳しく報じていただけるとありがたいと思っています。検審起訴の経緯について産経新聞はどのように報じたかは私は忘れていますので、時間があれば確認しておきたいと思います。裁判で法廷陳述が重視されるなら、私が万一そんなことになったらシナリオを書いてイメージトレーニングを繰り返してから法廷に入ろうと思います(^o^)

東京-小沢元代表公判 真相を自ら語る法廷に
『疑念の一つは、陸山会の土地取引の原資となった四億円の出所について、小沢元代表が明確に答えきれない点である。「政治資金」から「銀行融資」へ、さらに親の遺産を含む「個人資金」へと説明が二転三転した。真相は何なのか、この裁判で語ってほしい。』
『争点は政治資金収支報告書の虚偽記入事件で、有罪判決を受けた元秘書と共謀したかどうかに行き着く。』
「疑念」と「争点」という言葉を使い分けているのが分かりやすいです。前の記事に書いたように、私が「政治とカネ」を考える時の 「1、2」 と 「3、4」 もこのことを言っています。この裁判は「3、4」を争うものですから、 「1、2」を論じる時は別な普遍的記事として書かれると読者にも分かりやすいでしょう。「原子力村の政治とカネ」とか、是非読んでみたいです。

この裁判の争点について私は、2011.02.05 小沢一郎 起訴状 起訴内容 を解釈する で考えています。3.11以前の事ですから、この当時の報道をしっかり読み込んでいた人々でも、今では起訴内容を明確に記憶している人は少ないかも知れません。
新聞各紙は、検察審査会議決書と検察官役の指定弁護士による起訴状のそれぞれ全文を掲載する事で自社の論説も補強できるはずです。

説明が二転三転・・・・小説でも学術論文でも卒論ですら最終稿に至るまでに何度も書き直されます。しかし最終稿が全てです。それで判断されます。文学だと作家の生原稿にも関心が持たれるようですが、それは最終稿に至る文学者の思念の軌跡を追う事で文学の理解を深めるためでしょう。政治家の発言を文学と考えるか論文と考えるか、私は常に論文だと思っていますが。
小沢一郎さんの記憶から消えてしまったことも検察は捜査段階で丹念に集めたはずです。そのことを記者会見で指摘されたのだと思います。国民が関心を持っている人物の生原稿が検察の手元に蓄積されているということです。
その「生原稿」をどこかで全て開示して検討するのがもっとも的確な方法かも知れません。それは小沢審判の法廷の場であるかも知れません。その時に、「想定外」の企業、政治家達の名前がぞろぞろ出て来たりしたら、小沢裁判の意義を最大限に高めるでしょう。
いや、企業などから集めた生原稿にぞろぞろ出てきた名前が想定内だったので、検察は起訴しなかったのかも知れないと、これは全く私の揣摩臆測ですが・・・



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小沢一郎さんの裁判、初日でしたが、いろいろ用事があってやっと部屋に戻った時は既に記者会見が始まっていました。それも中継を中断してスタジオに戻ってしまいました。なぜここで中継を止めるのか分からないまま、コメンテイターが話し出したとたんに、この程度の小沢批判は既に知っていることなのでテレビを離れました。

夜になってBLOGOS(ブロゴス) ~読むべきブログ、みつかる わかる を覗いてみたらいくつかの記事がありました。

◇ BLOGOS から気付いて、「深谷隆司の言いたい放題」 で2011年10月06日 「小沢裁判、今日から始まる」 を読みました。深谷隆司さんは都心部が選挙区の議員として名前は以前から知っています。私が知っているのは地元が文京区だったように思います。ホームページを書いておられるのは初めて知りました。
しかし、いわゆるベテランの自民党議員さんでもこの程度の理解なのかと思ったら気が滅入りました。これではマスコミ情報そのままです。ホームページはあっても、ご自身ではネット界から情報を取ることはされておられないのだろうと感じました。

記者会見中継を半端に見たのですが、小沢さんが何か原稿を読んでいるように思えました、それが法廷での陳述を会見でも読んでいた事を知りました・・・
「君はどう考えてるの!」小沢氏、記者の質問に声を荒げる、この記事に全文(多分)が掲載されています。
ここで述べられている事に私は納得できます。それは 陸山会判決論評の両論を読み小沢裁判に注目 で書いたこと、私が「政治とカネ」について考えるのと同じように言われていたからです。

「何だよこれ!」 「おかしいでしょ!」 小沢一郎氏会見で記者たちが激怒 という記事には、『明日からのマスコミの「小沢バッシング」によりいっそう拍車がかからないことを祈るばかりである。』 と締めくくられています。
10月7日の各紙記事、社説に注目すべきでしょう。そこから読み取れるものがマスコミ報道の実相だろうと、これまでの経過から私は「推認」します。
時間がなくても、東京新聞の社説だけは読み落とさないようにして、他紙と比べてみたいと思っています。
しかしねぇ、記者会見の様子を読むと、第一線の記者さん達は問題の本質を分かっているが、サラリーマンとしては社の方針に沿った記事にせざるをえないのだと考えていた私は甘いのかも知れない・・・・悲しい事ですが。
東京第5検察審査会による二度の議決で起訴に至った事、その経緯をきちんと述べず、書かずに、「市民の意思で・・・・」、「検察審査会という民意により起訴された・・・」、などと語るアナウンサー、コメンテイター、報道記事などはマユツバだということを分かっていない人々が多いのも気になる点です。



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東京地裁の判決(要旨)によれば、裁判は【西松建設事件】と【陸山会事件】の二つに分けて判断されていました。

【西松建設事件】 では「天の声」という表現が使われて、「声なき声」を思い出しましたが、歴史に残る判決になりました。

【陸山会事件】 では「天の声」を前提として1億円を裏献金する企業として水谷建設が「認定」されました。1億円を取り戻すにはどれくらいの利益を見込めば良いのか私にはわかりませんが、次回の「天の声」に備えて取り崩した裏金を補充しておくのも必要なはずです。落札率とそれに関係する二重帳簿のことは検察特捜が捜査済みだと思います。
公共事業の落札率が高いことを税金の無駄遣いだと言うだけでは意味がないですね。裏帳簿作成と「政治とカネ」の関係を調べる窓際太郎さんの活躍を期待せねばなりません。
談合はやはり大きな問題を含んでいたことに私はやっと気が付きました。しばしば言い訳に使われるような「必要悪」なのではなく、民主政治を破壊する「悪の根源」です。

以下は東京地裁陸山会判決に関して私が気が付いた記事です。判決肯定と批判の両面からお二人の記事にリンクしました。

上脇博之さんの論考
◇ 2011年09月27日、「陸山会」裁判の東京地裁判決について(1)
◇ 2011年09月29日、「陸山会」裁判の東京地裁判決について(2):「西松建設」違法献金事件
裁判資料を確認されて論じられています。
小沢一郎さん以外の政治家も関係した西松建設事件について詳しく書かれています。この記事では、「7.被告人大久保氏側の墓穴を掘った陳述と矛盾した弁明」 と 「9.私のとりあえずの感想」 がポイントかもしれません。「裁判は正義が勝つのでは無い、勝った方が正義だ」と、むかし聞いた言葉を思い出します。菅直人氏外国人献金事件のように「知らなかった」と言って「ゴメンナサイ」と返金すれば一件落着でしょうか。
 ちなみに宮崎 学さんのオフィシャルサイトで、2009年7月 からは、「西松建設が藤井孝男元運輸相側と林幹雄国家公安委員長側にダミー団体名義で献金していたとされる政治資金規正法違反容疑」について記録が読めます。

◇ 2011年10月02日、「陸山会」裁判の東京地裁判決について(3):土地取得をめぐる事件
(1)と(2)を踏まえて書かれています。これも裁判資料を確認されて論じられています。
 『この事件の全体像は、当初、ほとんどわかりませんでした。全体像がなんとなくわかるのは、元秘書ら3名が起訴された時ですが、それでも具体的な詳細はわからないままでした。事件の詳細がわかるのは、冒頭陳述要旨を読んでからでした。裏金の認定をするかどうか別にして、元秘書ら(同上)の「有罪」は確実と強く思ったのも、この時でした。これまでの経過を振り返りながら、この事件を取り上げて検討してみましょう。』 として、
 1.これまでの経過、
 2.元秘書3名の起訴事実、
 3.2つの4億円の借入・返済と不記載問題、
 4.元秘書らの認否意見と冒頭陳述(2011年2月7日)とそれへの感想、
 5.政治団体間の資金移動の不記載、虚偽記載についての被告人石川氏の主張とそれに対する感想
 6.いわゆる期ズレ問題についての被告人石川氏の陳述とそれに対する感想
 7.裏金の認定をしなくても元秘書らは十分「有罪」にできた!
この(7)が上脇さんの結論です。『小沢事務所と企業の癒着の問題については、次の投稿で取り上げます。』と書かれてこの記事は終り、(続く)です。

「1.これまでの経過」の記事中で、『私がマスコミによる検察のリーク情報以外で、事実関係の一部を知ることができたのは、・・・』と書かれています。「検察のリーク情報」という書き方をされて、なおかつ検察側を支持するような論考は読んだ事が無かったと思いますので、私は上脇さんの記事を参照したのです。
私は政治資金規正法はまるで理解していませんので、不記載、虚偽記載とか期ズレなどの言葉と実態との関係を法律に則って明確に理解できるものではありません。ですから、「7.裏金の認定をしなくても元秘書らは十分「有罪」にできた!」 という上脇さんの結論も、そういうことになるのか、という程度です。

私が小沢一郎事件を最初に記事にした時には、検察が「4億円不記載」として摘発したのが変だというのがスタートでした。2010.01.21 激震民主と「小沢」と「小澤」と、この記事で書いたことの私として最大のポイントは、『収支報告だけではわからないので貸借対照表、財産目録の年次推移も見る事が出来るなら普通のビジネスマンでもこういう組織の財務状況は判断できると思います。』  複式簿記の感覚、貸借対照表感覚が無い人々が混乱に混乱を重ねた問題が、小沢一郎さんの力を削ぎたいと考える人々に巧みに利用されていると私は考えています。
もしも、被告側が陸山会のこれまでの収支報告を踏まえた年次貸借対照表、財産目録を作成し、公認会計士の監査も経て、証拠として提出していたら、上脇さんの論考はどのようになるか、そんなことをふと思います。そういう財務諸表を見ると、企業会計を理解する一般の人々にも政治資金規正法の欠陥が見えて来るような気もします。

前の記事にコメントで書いたことですが、私が「政治とカネ」という問題を考える時に、
 1) 政治に金がかかるのは何故か、という最初の問題があり
 2) その金はどのように調達されるのか、されるべきなのか、という次の問題があり、
 3) 金がかかることを前提にして法的にもシステムが組まれて、
 4) 法律の定めに反する不正が無いように監視される、あれば裁かれる
というものだろうと思います。
(1) は私にはわかりません(^_^;)、選挙に金がかかるからだと言われれば、何故そうなるのかを調べねばなりません。インターネット選挙を解禁しないのは、金がかかるようにしておいた方が良いと思う人々がいるからかも知れないと、ネットオタクの私は思っています(^o^)
(2) はいわば人としての価値観、感情の問題だと思っています。この人に頑張って欲しい、活動にお金がかかるなら貧者の一灯を出しても良いと私は思います。しかし組織として金を出すなら、その組織は同じ政治理念の人々で構成されていると互いに確認した同志による組織でなければおかしいと思っています。
陸山会事件は(3)と(4)の問題だと思っていますので、その中に(1)や(2)の判断が紛れ込む事に私は違和感があります。 (1)や(2)について社会としての理想型を求めることは必要ですが、それは別な形で行なわれる事でしょう。
私は(3)のようなシステムを組む段階で徹底的に考察し、動き出して不具合があればシステムを見直すのが当然だと思いますが、そういうスタイルが通用しないのが政治や行政の世界なのだろうかといつも思っています。

陸山会東京地裁判決の批判は多数の記事があります、しかし、上脇さんが「是」とされたことを法律論的に反論するのは二審の弁護士さんの弁論に待たねばならないかも知れません。
あるいは、10月6日に始まる小沢一郎さんの裁判で同じ問題が審理されるなら、その時の検察側、弁護側の議論から見えて来るかも知れません。
山口一臣さんの論考は、私でもすらすら読める記事なのでリンクしておきます。
◇ 2011年10月2日、 陸山会裁判の判決要旨を読んで気がついたこと(1)
◇ 2011年10月3日、これが判決文コピペ事件だ!
◇ 2011年10月4日、陸山会裁判の判決要旨を読んで気がついたこと(2)

私は山口一臣さんの記事で 2009年7月4日に、新閣僚に「西松スキャンダル」発覚! をメモしてありました。


日本改造計画_小沢一郎著

私は2011.08.27に  「日本改造計画」実現不能でマスメディアお祭り騒ぎ の冒頭で以下のように書きました・・・10月6日初公判と報じられている小沢一郎さん事件、それに関係した陸山会裁判が由来する原点は「日本改造計画」という本、すなわち小沢一郎さんの政治理念とそれを実行できる可能性もある小沢一郎さんの優れた能力にあるのではないかと、私は思っています。

報じられることから観ると更新される民主党代表による、「日本改造計画」の実現可能性は消えたように思えます。

マスメディアが検察リークを垂れ流して仕掛けてきた国民洗脳が功を奏したと言えるでしょうか、世論は前原誠治・・・と報じるニュース・論評を笑いながら見ている私です。

マスメディアとそれを利用している内外の人々は「日本改造計画」的な政策が進む事を極度に警戒してきたようですから、なにはともあれ危機を脱したことで政局お祭り騒ぎにして報じているのだろうと思えます。国民は寝ていてくれた方が良い。

阿修羅の記事で 「新・日本改造計画」 の草稿があると伝えた週刊ポスト 平成22年9月17日号のことが書かれています。これについては、2010-09-07 傍観者の独り言 ブログ記事 もありますが、その後のことは知りません。
日々革新するから保守である 地球の自転速度は赤道で1700km/h だそうです(Wikipedia)。その速度で回っているから静止衛星は地表の我々から静止して見える。保守とは「動かざること山の如し」なのではないと私は考えています。小沢一郎さんの新著を読みたいと思っています。



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2011年9月26日の共同通信配信記事、陸山会事件、西松建設事件の判決要旨は次の通り。 は日本経済新聞サイトでも9月26日19:31 4ページに分けて掲載されています。冒頭は次のように始まっています・・・

【西松建設事件】
 新政治問題研究会と未来産業研究会は西松建設が社名を表に出さずに政治献金を行うために設立した政治団体であり、西松建設の隠れみのにすぎず、政治団体としての実体もなかった。献金は西松建設が自ら決定し、両研究会を通じて実行。寄付の主体はまさに西松建設だった。
岩手県や秋田県では、公共工事の談合で小沢事務所の了解がなければ本命業者にはなれない状況。小沢事務所の秘書から発せられる本命業者とすることの了解はゼネコン各社にとって「天の声」と受け止められていた。元公設第1秘書の大久保隆規被告は2002~03年ごろから天の声を発出する役割を担うようになった。

共同記事には別に簡単な記事があります--元秘書3人の判決が認定した事実の要旨は次の通り「これまで我々ジャーナリズムが糾弾してきた小沢一郎の『政治とカネ』とはこれだ」 と言う意味の記事でしょうか(^o^)

上掲した共同配信の「要旨」はあくまで要旨であり、本文のどこを省略し、どこを記載するかは要旨編集者の判断によっていると「推認」できる資料が別にあります。
《判決要旨》小沢議員元秘書有罪「企業との癒着で資金集め」 水谷建設からの5千万円も動機と認定【法と経済のジャーナル Asahi Judiciary - WEBマガジン - 朝日新聞社(Astand) 2011年09月26日】 このページで 「▽関連資料: 9月26日の東京地裁判決の要旨」 としてリンクされているのが、
小沢一郎議員の秘書だった大久保隆規被告、石川知裕衆院議員らに有罪を宣告した9月26日の東京地裁判決の要旨 【同・ 2011年09月26日】、この記事の冒頭は以下のように書かれています・・・(強調は引用者)

東北地方では、公共工事の受注業者を鹿島建設の談合担当者を仕切役とする談合により決めていたが、岩手県や秋田県では、公共工事の談合におけるいわゆる本命業者の選定に関して、小沢事務所の意向が決定的な影響力を持っており、その了解がなければ本命業者になれないという状況であった。そこで、岩手県等の公共工事の受注を希望するゼネコンは、小沢事務所の担当の秘書に対し、談合において本命業者となることの了解を与えてほしい旨の陳情に赴き、当該秘書の了解が得られると、鹿島建設の仕切役にその旨を連絡していた。連絡を受けた仕切役は、当該秘書に確認を取るなどした上で小沢事務所の意向に沿ったゼネコンを本命業者とする談合を取りまとめ、この談合に沿った入札・落札が行われて、本命業者が受注業者として決定されていたのである。

このAsahi Judiciaryの記事も要旨ですが、ここにも編集者の意思が入っていることは「推認」できます。
鹿島建設は、この判決に対してどのように対処するのか、それともこれは過去の事件として既に裁かれ、よく知られた事実なので、東京地裁の裁判官は法的にも誹謗中傷には当たらないと認められている「歴史の事実」として判決で使ったものなのか。
ちなみに、私は朝日のこのサイトを有料購読する気持ちはないので、このページ以上の内容はわかりません。
判決要旨としては共同通信配信の記事を参考にしますが、マスメディア、市民ジャーナリズムはともかく、国会自身は最高裁に東京地裁の判決文全文を公開するように申し入れをすべきだろうと思います。
鹿島建設からの献金を受けている、いないに関らず、国会議員は与党も野党も全文を読み込んだ上で、証人喚問とか議員辞職とかの質疑応答を続けるのが筋だろうと思います。もちろん国民もよく読んで国会質疑の成行きに注目することになります。
明確なソースを確認せずに、メディア情報を頼りに何を議論してもはじまらない。そんなことは選良諸氏はとっくに分かっているはずだと思いますが、それにも関わらず、判決全文が公開されないままなら、「この事件の裏には何かある、というのが真実」です。
国民も、与党も野党もよ~く考えないといけません、談合の歴史は、東北大震災復興計画という国家的大事業の成行きに関係する事です。増税でパイを大きくしてくれなきゃ談合しても意味がないかも(^o^)

◇ 「来栖宥子★午後のアダージォ」では、陸山会・西松建設事件 判決要旨/石川知裕議員、控訴の方針/小沢氏に「政治とカネ」の問題は存在しない、この記事にも共同通信配信が引用されています。
◇ 「永田町異聞」では、根拠なく推測と矛盾だらけの陸山会判決、この記事では『いま、東京地裁、登石郁郎裁判長の判決文要旨を読んでいる。』として論じられています。
◇ 「世相を斬る あいば達也」では、国民から政治を奪った検察、国民から「正義」を奪った裁判 司法暗黒国家だ、こちらは判決文そのものを論じるというより、今回の判決が出された背景について述べられています。
私がチェックした記事の最後に、植草一秀さんのブログから一言を紹介しておきます-「政治的背景を持つ事案で裁判所が示す判断は、公正な判断ではない。政治的な判断なのだ。この基本を踏まえることが何よりも重要なのだ。」

さて、この東京地裁判決を踏まえて談合ヤマナシは鹿島建設さんと今後どのようにお付き合いなさるか、山梨県民の皆さんも気になる事でしょう。「推認」、この言葉で高い落札率には全て談合だと判断できる事にもなります。「談合は無かった」と行政が言うには石川さん達と同じ立場に立たされることになる。いやぁ、こんな判決でも市民には役に立つのですねぇ。



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