2018年10月16日(火) リニアまんが訴訟第1回口頭弁論(甲府地裁211号法廷 11:00~)
『沿線からのたより~リニアまんが訴訟第1回口頭弁論のおしらせ / 10月16日(火)午前11時、甲府地裁211号法廷 / 興味のある方はぜひ傍聴に来てください。』
山梨県政が県内全ての小中学校、高校の児童生徒に「リニアで変わるやまなしの姿」を配付したことは既に全ての県民がご存じの事です。
この件を知った時以来、私が気になっている事の一つは、この秋以後に予定されている騒音対策などの基準になる地域指定や、既に始まっているであろう用地収用に係る諸問題と、その地域の子供たちの心の変化です。
リニア中央新幹線の軌道と重なるので、甲府市の中道北小学校と中央市の田富北小学校が移転することは報じられていて、既に移転予算などの計画も進んでいます。
リニアで変わるやまなしの姿に至るには住居の立ち退きも生じることは当然ですが、それは一朝一夕に出来る事ではありません。立ち退き交渉が手間取るのはもとより、立ち退きを拒絶される方々もおられて事業日程が遅れていくかも知れません。
「リニアで変わるやまなしの姿」が教育の現場でどのように説明され利用されているかは知りません。
この冊子が説く山梨県の未来が子供たちの心に刻み込まれ、リニア中央新幹線への期待が高まる一方で、事業進行遅れが世間話として語られていくうちに、子供たちの間にも伝搬していくと考えねばならないスマホ時代でありましょう。
複雑な思いを抱いて友達と別れ転居・転校することになる子供がいる一方で、立ち退きが手間取って通学を続けている子供も出て来るでしょう。先生方も子供達の家庭状況にかなり気を配った対処が必要になるだろうと考えるのはおかしいでしょうか。
東日本大震災・原発震災の後で法務省が子供たちのイジメ対策について広報を繰り返していた事をご記憶の方は多いと思います。
(以下の2点はこのブログに書いた記事からです)
◇ 東日本大震災に関する法務省の人権擁護機関の取組状況について
◇ 官房長官、「美味しんぼ」の鼻血描写に不快感
◇
<自殺未遂>教諭に手紙も対応なし 母親、学校不信強く(毎日新聞 2018.10.13 gooニュース転載)を読んで記事末尾に書かれていた「いじめなどの相談窓口」情報のネットアクセスを確認しましたので記録しておきます。
● 24時間子供SOSダイヤル(文部科学省): 0120-0-78310 (なやみ言おう)24時間・年中無休
● 児童相談所全国共通ダイヤル(厚生労働省): 189 (いち早く)24時間・年中無休
● 子どもの人権110番(法務省): 0120-007-110 平日 08:30~17:15
● チャイルドライン: 0120-99-7777 月~土曜の 16:00~21:00(18歳まで) 運営組織 特定非営利活動法人チャイルドライン支援センター(認定NPO)
◇ リニア冊子訴訟、県は争う姿勢(2018.10.16 18:50 UTYテレビ山梨)【編注・記事中の強調表示は編者によります】
山梨県が作成したリニアに関するマンガ冊子は違法な支出だったとして、市民団体がおよそ1200万円の費用返還を県に求めた裁判が16日始まり、県側は争う姿勢を示しました。
市民団体は山梨県が作成したリニアに関するマンガ冊子について、良い面しか書かれていない偏った内容のもので、これを県内の各学校へ配布したことは違法な支出として、県を相手におよそ1200万円の費用返還を求めています。
16日、甲府地方裁判所で始まった裁判の意見陳述で、原告団の川村晃生代表は「冊子はリニアのPR誌で、よいことづくめで宣伝している」と述べ、負の側面がない冊子配布は行政の自由裁量権を越え違法と訴えました。
一方県側は、県の整備方針に基づき作成されたもので違法とは言えないとし、請求の棄却を求めました。
富士山の登山者に行政がヘルメットを貸与し装着を推奨しているのはリスクを想定しているからだと私は理解しています。オレオレ詐欺に注意することは行政からも繰り返し広報されています。パソコンやスマホを使ってインターネットの情報を得る時には、どなたもウィルスなどに注意なさっていると思います。
世の中はイイコトづくめでは無い事を理解している山梨県政がリニア新幹線だけはリスクを度外視した整備方針を構築されているのでしょうか。
ついでですが念の為に一言「リニアで変わるやまなしの姿」は国会図書館に納付されたでしょうね、ご担当の県庁さん。