以前、樹の名前を聞き間違えてエノキを一里塚にしてしまったという話を紹介しましたが、似たようなエピソードが学名にもあります。
イチョウの学名はGINKGO BILOBA(ギンクゴ・ビローバ)。1690年頃に来日していたドイツの医師が、日本の植物図鑑に「銀杏(ぎんきょう)」と紹介されているイチョウを自分の著書に掲載したのですが、GINKJOとするべきところをGINKGOと綴ってしまいました。JをGに書き間違えたのです。
それを、リンネ(生物の分類方法や学名のつけ方を考案した植物学者)がミススペルのまま学名として登録してしまったのです。当時、日本では「銀杏」という漢字を「イチョウ」「ギンナン」のほかに「ギンキョウ」と読んでいたようです。
(「金色の小さき鳥の形して 銀杏散るなり夕日の丘に」与謝野晶子)
リンネの分類法では「イチョウ綱イチョウ目イチョウ科イチョウ属イチョウ」。大分類から小分類まで一つの名前で通す唯一の樹だそうです。つまり、他に仲間のない孤高の木。化石では20種類くらい発見されているようですが、現存するのは1種類だけです。
イチョウは植物学的には針葉樹でもなく広葉樹でもなく中途半端な位置づけになっていて、強いて分けるときは針葉樹として扱われています。
私も今の仕事を始めた頃、ひどい文字のミスをしたことがあります。ある京料理店の新館オープンのチラシで、「本日、開店」とすべきところを「本日、閉店」とやってしまいました。もちろん印刷はやり直し、関係者にえらい迷惑をかけました。
イチョウの学名はGINKGO BILOBA(ギンクゴ・ビローバ)。1690年頃に来日していたドイツの医師が、日本の植物図鑑に「銀杏(ぎんきょう)」と紹介されているイチョウを自分の著書に掲載したのですが、GINKJOとするべきところをGINKGOと綴ってしまいました。JをGに書き間違えたのです。
それを、リンネ(生物の分類方法や学名のつけ方を考案した植物学者)がミススペルのまま学名として登録してしまったのです。当時、日本では「銀杏」という漢字を「イチョウ」「ギンナン」のほかに「ギンキョウ」と読んでいたようです。
(「金色の小さき鳥の形して 銀杏散るなり夕日の丘に」与謝野晶子)
リンネの分類法では「イチョウ綱イチョウ目イチョウ科イチョウ属イチョウ」。大分類から小分類まで一つの名前で通す唯一の樹だそうです。つまり、他に仲間のない孤高の木。化石では20種類くらい発見されているようですが、現存するのは1種類だけです。
イチョウは植物学的には針葉樹でもなく広葉樹でもなく中途半端な位置づけになっていて、強いて分けるときは針葉樹として扱われています。
私も今の仕事を始めた頃、ひどい文字のミスをしたことがあります。ある京料理店の新館オープンのチラシで、「本日、開店」とすべきところを「本日、閉店」とやってしまいました。もちろん印刷はやり直し、関係者にえらい迷惑をかけました。
イチョウのこの話は知りませんでした、いつも勉強になります。
最後までひとつの名前というのも、知りませんでした。
学名の間違いといえば、コマドリとアカヒゲの種小名が逆になのが、
図鑑を見る度に気になってしまいます。
まあ、欧米の人には、さして問題ないんでしょうけど(笑)。
果実にも雌雄があるそうですし、面白い木ですね。
それにしても、開店と閉店・・・
fagus06さんのあわてぶりが目に浮かぶようなミスでしたね。
学問の世界でも、けっこうこういう話はあるんでしょうね。人間はいつでもどこでもミスをするということでしょうか。
数年間は思い出すだけで冷や汗をかいていました。
でも、イチョウの学名みたいにいつまでも後に残るものではないのでよかったです。