樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

変なオジサン

2007年02月28日 | 野鳥
冬は散歩に出るとき双眼鏡を首に掛け、その上に防寒着を着て出かけます。冬以外も持って出たいのですが、双眼鏡をぶら下げて住宅街を歩くと「変なオジサン」に間違えられるので・・・。
散歩コースの遊歩道に入ると、隠していた双眼鏡を出して鳥を探しながら歩きます。鳥が近くにいると、「おはよう!」とか「元気か?」と声を掛けます。

      
         (私の双眼鏡はデカイので目立ちます)

バードウォッチングのベストシーズンは初夏で、愛鳥週間も5月初旬ですが、冬は樹の葉が落ちているので鳥が見やすく、繁殖期と違って鳥の警戒心が低いので結構近くで見られます。初心者には冬がベストシーズンだと思います。
私がいつも歩く大吉山でもいろんな鳥が見られます。ここは神社の裏山で、アカマツやヒノキなどの針葉樹とシイやコナラなどの広葉樹が混じっています。先日は、念願のウソを3羽発見しました。「嘘」ではなく、「うそぶく(口笛を吹く)」のウソ。口笛のような声で鳴くところからこの名前があります。
桜の芽を食べるので桜守りからは嫌われていますが、バードウォッチャーには今の時期の待望の鳥です。体はグレーですが、喉だけが鮮やかなピンクで、私はいつもこのおシャレな配色に見とれています。

      
         (ウソ。胸のピンク色が見えますか?)

先日は2羽のクロジと遭遇し、少し興奮しました。初夏にはメインフィールドの「栃の森」や信州で見たことはありますが、冬にこの近辺で見たのは初めて。繁殖期は警戒心が強いためほとんど姿を見せませんが、先日はすぐ目の前の石垣に止まりました。昨日はトラツグミを目撃。声は「栃の森」でよく聞いていましたが、姿を見るのは久しぶりです。
ルリビタキも2羽居ついています。オスは鮮やかなブルーですが、ここにいるのは色の地味なメスか若鳥。愛嬌のある鳥で、いつも同じ場所でウロウロしています。一昨日は、エナガが地面に落ちている犬の毛をいっぱい咥えていました。もう巣づくりが始まっているようです。
そのほか、シロハラが落葉をひっくり返して虫を探していたり、シジュウカラやヤマガラなどの混群が20羽くらい飛んで来たり、けっこう目を楽しませてくれます。
鳥を探しながらキョロキョロしたり、独り言のように挨拶したり、立ち止まって双眼鏡を覗いたり、遊歩道ですれ違う人はきっと「変なオジサン」と思っているだろうな~。
コメント (8)
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