樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

小鳥をこき使う

2007年02月21日 | 野鳥
いま、わが家には鳥の巣が3つあります。
鳥に詳しくない方のために書きますと、巣は人間の家と違って、子育て(繁殖)する春~初夏しか使いません。それ以外の季節は、鳥は樹の枝や草の茂みなどで眠っています。

      

巣の一つは、2階の寝室のシャッターの戸袋にあるスズメのもの。枯れ草を集めただけの大雑把な造りです。数年前、妻が「朝、スズメの声がうるさくて寝られない」と言うので、繁殖が終ってから巣を落としたのですが、また同じ所に造りました。時々ムクドリやキジバトの声がしていたので、スズメ以外の鳥が使っていたかも知れません。

      

もう一つは、玄関に植えたハクモクレンの樹にありました。秋に落葉した後、お椀型の巣があるのを今回初めて発見。おそらくメジロの巣でしょう。
白いビニール紐や枯れ草を使って、スズメよりも丁寧に作っています。メジロの声はよく耳にしていましたが、人も車も通る道路に面しているのでまさか営巣しているとは思わず、葉が繁っている間は全く気づきませんでした。

         

もう一つは巣箱。春になったらシジュウカラが入るように、昨年の秋に裏庭のコナラに取り付けたものです。巣箱は秋に掛けておかないと、春に巣造りしないそうです。
以前はヤマモモに巣箱を掛けていたのですが、樹が枯れたのでしばらくはあきらめていました。今回再開したのは、ある下心があったからです。
これまでシジュウカラが営巣した年は、子育てのために庭の樹につく虫を捕ってくれたのですが、昨年は虫がたくさんつきました。割り箸や火箸で虫をつまんで殺すのが妻や私の日課になっていました。
そこで、今年の春はシジュウカラに虫を捕らせようと、再び巣箱を掛けたのです。小鳥をこき使って自分たちは楽しようという、野鳥の会会員とは思えないたくらみです。
コメント (8)
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