樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

測量ではありません

2007年02月01日 | 野鳥
先週の土曜日、またまた鳥の調査に行ってきました。今回は冬の宇治川の野鳥生息調査。自転車で移動しながら、1kmごとに水面や河原、河畔林にいる鳥の種類と数を数えます。「今回はドバトもカウントしてください」とリーダーに言われてびっくり。
普通、バードウォッチャーはドバトを無視します。探鳥会(鳥を見る会)でも記録しませんし、調査でも全くカウントしません。もともと伝書鳩として飼われていた外来種が公園や神社などに居ついたもので、野鳥ではないからです。
私も野鳥の会に入った頃にそう説明されて、一瞬「?」と思いましたが、5秒後に「なるほど」と納得しました。あくまでも「野鳥」の会であって、鳥の会ではないのです。ドバトもアヒルもニワトリも野鳥ではありません。
今回の調査に限って特別にドバトも数えることになったようです。ところがこのドバトのカウントが大変で、数は多いし、すぐに飛び立つし、あちこちで群れになっているし・・・。ドバト担当のメンバーはカウンターを使って数えていました。

      

さて、バードウォッチングや調査で使うのは双眼鏡だけではありません。写真のような望遠鏡も使います。双眼鏡はせいぜい10倍まで。もっと遠くにいる鳥を見るために、こんな望遠鏡(20倍~45倍のズーム)を三脚にセットして使います。
私はこの望遠鏡をもう17年くらい使っています。双眼鏡は4代目、三脚も3代目ですが、高級品でもないこの望遠鏡はいまだに初代のままです。
以前、川の堤防でこの望遠鏡を覗いて鳥を見ていたら、犬を散歩させていた中年の女性に「測量ですか?」と尋ねられました。ズッコケそうになりましたが、確かに外見は測量しているように見えますね。

      
      (ノスリ。鳥仲間にお借りした画像)
   
今回の調査ではヤドリギの実を食べるヒレンジャクの群れや獲物を捕まえたまま飛んでいるノスリのご褒美がありました。レンジャクには尾羽の先が赤いヒレンジャクと黄色いキレンジャク(黄レンジャーではありません)がいますが、どちらも「歌舞伎役者のよう」と形容されるほど美しい鳥です。
コメント (4)
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