樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

税金を払う樹

2006年11月01日 | 樹木
先週の土日と今週の3連休、宇治市では恒例の「宇治十帖スタンプラリー」が開催されています。源氏物語に因んだ史跡を巡るウォーキングラリーで、昨年は15,000人が参加したそうです。
うちの近所もコースになっていて、その中にエノキの巨木がある「手習」というポイントがあります。エノキは一里塚に使われたので、この樹も昔から旅人に木陰を提供していたのでしょう。

         
      (行楽日和の週末、たくさんの人が歩いていました。)

この樹ではありませんが、韓国には税金を払っているエノキがあります。それは樹齢500年、高さ15m、幹周り3mもの巨木で、村人たちが共同財産の土地をこのエノキの名前で登記移転したことが始まり。その名前は、黄色い花を咲かせる木の根元という意味で「黄木根(ファンモククン)」。
その黄木根が所有する土地は2,800坪。2003年には10,330ウォンの税金を納め、過去に一度も滞納したことがなく、模範的な納税者だそうです。

         

エノキが識別できるようになった頃、私は「象の足みたいな樹」と覚えました。幹の色がグレーで、少し皺があって、根元あたりが象の太い足のように見えるからです。
葉も識別ポイントで、葉脈が3本に分かれていること、下半分には鋸歯(ギザギザ)がないことで見分けられます。

      
コメント (4)
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