ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

目先の享楽と未来の健康

2015-10-08 04:49:38 | 脳みその日常
ワシが勤務している店の嬢たちの多くは昼夜働いています。一応、昼間の仕事がメインで、夜の仕事はアルバイト。嬢たちと話していて気づくのは、ある共通点です。

それは彼女たちの昼間の仕事が似通っていること。一番多い職種はアパレルの店員。次に多いのは前にも記事で書きましたが美容師。あとはネイル・アーティストや大学生、女優などが続きます。ごく普通のOLはほとんどいません。

それにしてもアパレルの店員の多いのは驚きです。でも、なぜそんなにアパレルの店員がここで働いているのか。聞けば、給料がとても安いかららしい。中にはアパレルの店長をしている人まで働いていたりするんですよね。

「なんでそんなに働くの?」
「えー、お金に不自由するのって嫌じゃないですか」
「ほぉ…」

カネがないことを何とも思わないワシからすれば不思議な感覚。自由にお金を使いたいと考える彼女らのほうが、もしかすると普通の感覚なのかもしれません。まあ、働く動機がどうであれ、嫌な酔っ払いの相手をするのは大したもんだなといつも思います。

ところで、アパレル業界はワシにとっては異業種の世界。聞くたびに驚くことばかり。例えば、季節が変わるごとにその店が指定する化粧品や口紅をつけなければならないという店もあるんだとか。

そうしたコスメが無料で支給されるのならいいんですが、全て実費なのだそうです。そりゃあ高価な化粧品をシーズンごとに購入するんですから貯金もできないでしょうねえ。また、接客する際の洋服にも「しばり」があったりもするそうです。わけのわからないメーカーの洋服を着られては店としては困るということなのでしょう。もちろんそれも自費で購入させられるそうな。

もっとも、全ての店がそうというわけではないでしょうけど、話を聞くにつけてその業界も大変だなと思いました。

昼夜働く嬢たち。彼女らは今は若いから無理がきくのです。でも連日の泥酔しながらの勤務が身体に影響を及ぼさないわけがない。そのツケは必ず来ます。「送り」をするオッサンは彼女たちを乗せるたび「無茶したらいかんよ」と口うるさい小姑のように話しかけます。

彼女らは皆「ハイハイ」と返事をしてくれますが、全くどこ吹く風。他人事のよう。だけどオッサンも負けてはいません。のれんに腕押しだけれど、嬢を乗せるたび語るようにしています。今日もそうしました。なぜ執拗に語り続けるのか。このままの状態だったら彼女たちの未来がわかるからです。

自分の身体は自分にしかマネージできません。未来がどうなるかは今の自分の身の処し方で決まる。だから今言うんです。これはどんな人生にも言えることかもしれないですね。
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