ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

ステキな老後

2006-06-22 14:55:45 | 脳みその日常
昨日は知り合いのSさん宅を訪問。かねてよりランチにいらっしゃいませんかと誘われていたのだ。ハッキリしない天気だったが、心はウキウキ。もちろん手ぶらで伺うわけにはいかないので、三宿のラ・テールに寄ってデザートを持参する。

Sさん夫妻はすでに悠々自適の生活。なのでノンビリ過ごせていいなあ…と思いきや、そうでもないらしい。確かに時間を自由に使えるのだが、彼らにとってやりたいことがありすぎて、とても一日24時間では足りないのだとか。

話を聞いてみれば、そうだろうなと思う。国内外への旅行をはじめ、月のうち一週間は伊豆の別荘で過ごし、わずかな時間があればジムやウォーキングで汗を流すという。少なくとも家の中にこもってじっとしていることはないから、ワシなんかより遥かに健康的な生活を送っていることは確かだ。

夫妻は身体が丈夫なこともあって思考もポジティブ。お話を聞いていても、こちらが元気づけられる感じ。恐るべきパワーだ。

といって、彼らのそれまでの人生は決して順風満帆ではなかった。ここで詳しくは書けないが、若い頃に嘗めた辛酸の数々は筆舌に尽しがたいものがある。でも彼らはそんなツラい過去をいわば笑い話のように語る。むしろ彼らにとって最大の関心事は「いま」なのだ。だから見た目にもイキイキしている。

微笑ましいなと思ったのは、どこへ行くにも何をするにも夫婦一緒に行動するということ。「そうはいっても、たまにはひとりで行動したいと思いませんか?」と問うても、「何言ってるのよ、一緒に行動したほうが楽しいでしょ?」と奥様。隣に座っているご主人もニコニコと頷く。彼らは趣味とか価値観がほとんど同じなので一緒に行動してもケンカになることはないのだとか。まるで彼らはラヴラヴのカップルみたいなのである。いやー、すごい!

ランチに呼ばれて行ったのに、おいとましたのはナント真夜中。自分の図々しさにも呆れたが、次々に出てくる料理がどれも美味しいのと尽きない話題で、あっという間に時間が経ってしまったのだ。本当ならば料理の写真を撮ればよかったが、話に夢中で写真のことはすっかり忘れていた。かろうじて撮影したのがデザートの写真。

丸一日会話をして疲れたはずなのだが、帰路は実に清々しい気分だった。
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