ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

褒められて当然?

2010-05-03 04:41:56 | 脳みその日常
よほど変わった性癖の人でなければ、貶されるよりも褒められるほうがいいに決まっています。ただ、世の中にはおかしな人もいるらしく…。今回はある編集長から聞いた話です。

メディアというのはさまざまな情報を発信します。そのなかには単なる情報もあれば、特定個人をターゲットにしたものもあります。ただ、後者を扱う場合はその内容が良い評価と悪い評価の二者択一にならざるを得ません。

その場合、当然予想されるのは悪く書かれてしまった時に対象となったその人自身もしくはその人が所属するマネジメントからクレームが来ることです。最初にも書きましたが、誰だって貶されるのは気分が悪いですから、クレームを入れたくなる気持ちもわからないではありません。

ところが、その編集長が承服しかねるのは次の点だというんです。つまり貶された時にはクレームをつけるのに、良い評価をした時には何の反応もないとはどういうことなのか、と。褒められるのが当然と思っているのか? 納得がいかんよ、と。

まったく同感です。クレームをつけるのはまあいいとしても、褒められたのならせめて感謝の一言くらいは言うべきなんじゃないでしょうか。それなのに貶された時だけクレームを入れるなんてのはおかしい。感謝の言葉も言えないんだったら、クレームだってつけるなというわけです。

そもそも、その対象となる人は公開の場で活動しているわけです。別の見方をするなら、そういった活動をするにあたってはどんな評価も甘んじて受けるくらいの覚悟があってしかるべきなんじゃないかと思うんですよ。

だから、世にいう一流の人たちってのはメディアがどんな評価をしようが気にしません。いや、気にすることもあるのかもしれませんが、いちいち目くじらを立てるようなことはしません。その都度クレームをつけていたら疲れてしまうからでしょうね。

それに、一流の連中は自分の能力に絶対的な自信をもっています。自分のことは自分がよくわかっているので、メディアがどう書こうが彼らにとって関係ないんです。だから常に泰然自若でいられるんでしょうね。もっとも、そうだからこそ彼らは一流なんでしょうけど。
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