近年、一部の大学や予備校などの教育機関では講義を受ける側が教師の評価をするようですね。ある大学のサイトを見ますと、講義内容について学生が評価していたりします。また、予備校のなかにはヴィデオ・カメラによって授業の様子が残されることもあるといいます。こうしたことが行なわれるのは講義の質を落とさせない工夫なのかもしれません。
どんな手段を用いるにせよ、質のレヴェルが維持されるのはいいことだと思います。もっとも、教える側からすれば常に質の高い内容が求められるのですから大変なんでしょうけどね。
実はこれと似たようなことがワシの「歌い方教室」でも行なわれていたことに最近気づきました。もちろん内容のレヴェルは天と地ほども違うのですが。
ここの生徒さんたちは全員が高齢者なのですが、みな真面目というか、異常なほど前向きに学んでいます。そのためほとんどの人がレッスンの様子をカセットテープに録音しては帰宅後も復習するという熱心さ。別にこちらから「録音して下さいね」などと頼んだわけじゃありません。ワシの許可もないまま勝手に録音しています。まあ、いいんですけどね。
録音していることは前々から知ってはいました。ところが先日、ある生徒さんから鋭い発言が…。話によればその人はある日、録音したテープを一日中ず~っと聴いていたのだそうです。当初の目的は復習するためだったのですが、聴いているうち、あることに気づいたとのこと。それはワシの声のトーンが最初から最後まで変わらないということでした。その人が言うには「出来の悪い高齢者を相手に繰り返し教えていれば、声のトーンはだんだん感情的になってくるはずなのに、先生のトーンはちっとも変わらないんですよ。我慢強いんですね」と。
いやいや、ワシの声のトーンを分析してどうするんでしょうね。まったく、しょーもないことに気づくもんですな。トーンの件についてはともかくとしても、改めて驚くのは日常のレッスン内容が複数の人たちのテープに残されているということでした。場を盛り上げるために発した「さぶいギャグ」などがふんだんに盛り込まれている内容のテープがどこかの家庭に保存されているわけです。いや~、これは恥ずかしい。恥ずかしすぎます!
教え始めた2年半ほど前からずっと録音している人は何人もいるんですが、その人たちに聞いてみると、録音の上書きはしていないんだそうです。ということは、もう何十本ものテープ・ライブラリーが揃っているわけです。「落語大全集」とか「綾小路きみまろ・ライヴ」とかならいざ知らず、戸棚に並べられてあるのは素人のワシの肉声ですよ。うわ~、書きながら嫌な汗が流れてきました。
もっとも、生徒さんにしてみればこの録音こそ貴重な教材なのでしょうから、録音禁止というわけにはいきません。といって、こちらが録音を意識して真面目くさってレッスンしてもつまらないレッスンになるのは必至だし。まあ、いいや、ピエロになってやりましょう。
他方、録音されているとなれば、別の意味でいい加減に教えるわけにはいきません。教える内容はともかく、少なくとも間違った内容でなく、かつわかりやすく教えることを意識するようになりました。その意味では録音する生徒さんたちに感謝しなければいけませんね。
どんな手段を用いるにせよ、質のレヴェルが維持されるのはいいことだと思います。もっとも、教える側からすれば常に質の高い内容が求められるのですから大変なんでしょうけどね。
実はこれと似たようなことがワシの「歌い方教室」でも行なわれていたことに最近気づきました。もちろん内容のレヴェルは天と地ほども違うのですが。
ここの生徒さんたちは全員が高齢者なのですが、みな真面目というか、異常なほど前向きに学んでいます。そのためほとんどの人がレッスンの様子をカセットテープに録音しては帰宅後も復習するという熱心さ。別にこちらから「録音して下さいね」などと頼んだわけじゃありません。ワシの許可もないまま勝手に録音しています。まあ、いいんですけどね。
録音していることは前々から知ってはいました。ところが先日、ある生徒さんから鋭い発言が…。話によればその人はある日、録音したテープを一日中ず~っと聴いていたのだそうです。当初の目的は復習するためだったのですが、聴いているうち、あることに気づいたとのこと。それはワシの声のトーンが最初から最後まで変わらないということでした。その人が言うには「出来の悪い高齢者を相手に繰り返し教えていれば、声のトーンはだんだん感情的になってくるはずなのに、先生のトーンはちっとも変わらないんですよ。我慢強いんですね」と。
いやいや、ワシの声のトーンを分析してどうするんでしょうね。まったく、しょーもないことに気づくもんですな。トーンの件についてはともかくとしても、改めて驚くのは日常のレッスン内容が複数の人たちのテープに残されているということでした。場を盛り上げるために発した「さぶいギャグ」などがふんだんに盛り込まれている内容のテープがどこかの家庭に保存されているわけです。いや~、これは恥ずかしい。恥ずかしすぎます!
教え始めた2年半ほど前からずっと録音している人は何人もいるんですが、その人たちに聞いてみると、録音の上書きはしていないんだそうです。ということは、もう何十本ものテープ・ライブラリーが揃っているわけです。「落語大全集」とか「綾小路きみまろ・ライヴ」とかならいざ知らず、戸棚に並べられてあるのは素人のワシの肉声ですよ。うわ~、書きながら嫌な汗が流れてきました。
もっとも、生徒さんにしてみればこの録音こそ貴重な教材なのでしょうから、録音禁止というわけにはいきません。といって、こちらが録音を意識して真面目くさってレッスンしてもつまらないレッスンになるのは必至だし。まあ、いいや、ピエロになってやりましょう。
他方、録音されているとなれば、別の意味でいい加減に教えるわけにはいきません。教える内容はともかく、少なくとも間違った内容でなく、かつわかりやすく教えることを意識するようになりました。その意味では録音する生徒さんたちに感謝しなければいけませんね。
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