ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

説明の方法

2010-12-17 04:33:42 | 脳みその日常
前回は老人医療の現場のことを書きましたが、今回はその周辺の話をします。親父のこのたびの入院で要介護の認定がされたため、介護保険を申請する手続きをしました。介護保険制度そのものは、まあいいのですが、今回経験したのはそれを扱う社会福祉士(ソーシャル・ワーカー)の段取りの悪さでした。

こちらは介護保険制度については全くの素人なので、社会福祉士の指示通りに動くしかありません。そのため「これこれの書類が必要なので揃えてください」と言われれば、その通りに行動します。

ところが、いざ必要な書類を提出すると、「ああ、これは自治体の申請が通ってから提出するものなので、それ以前の日付があると困る」などと抜かす。おいおい、それを先に言えよ。なぜ後になってから言うかな…。それじゃ、二度手間だろうが。

そんなことが続いたので、思わず苦情を言うことに。

「あのさ、最初にちゃんと説明してもらわないと困るんですよ」
「はぁ」
「こちらはそちらの指示通りにやってるのに、これじゃ二度手間でしょ?」
「……」
「段取り良くやってくださいよ。こちらは限られた時間の中で行動しているんですからね」
「……」

無茶な要求をしているんじゃありません。無駄なくスムーズにやってくれとお願いしているんです。でも、この社会福祉士、自分の非を認めようとしない。挙げ句の果てに出た言葉が、

「私の言葉が足りなかったということでしょうか?」

全身の力が抜けましたよ。だめだな、こいつは。あとで地域に住む人たちに聞けば、この人、すこぶる評判が悪いそうな。合点がいきました。説明する側の立場なのに十分な説明ができないんですからね。きっと説明不足のせいであちこちでトラブルを起こしているんだと思います。問題なのはそのことを本人が気づいていないということ。悪気はないのに誤解されてしまうという典型例です。

物事を説明するには「しすぎる」くらいがちょうどいいんです。自分が理解していても相手はわかっていないというスタンスでやらなければ相手は理解してくれないんですよね。それは何事にもいえることですが。
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