湘南オンラインフレネ日誌

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神奈川ソーシャルインクルージョン推進機構の会合に参加し

2009-12-15 12:12:57 | 引きこもり
2009/12/14朝 記
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地元の軽度発達障がいを持った方の求職活動支援の関係で、ハローワーク平塚から引き出した4件の求人票の応答に、本人が返事を留守電に残していた。すべてNo!

気持ちが分からないでもない。彼は有資格者。彼の苦手な能力を使わずその資格を活かす仕事を探していたが、担当者によれば、条件をつけなくてもこの一年、一件も求人が出ない状態だという。出てきた4件は、時給が彼の就労時の3分の1もでない。最賃に近く、短時間シフト勤務だったからだ。精神の手帳枠取得条件で探すと、今度は資格が活きなかった。

彼の自宅に電話を入れ、彼には「ワンストップサービス」2回目が年内にありそうだと伝えた。県の仕事サポーターのKさんのご厄介にもなるつもりだ。

もうひとりの方は、ある結婚式場の清掃と会場セット補助の仕事を親御さんが見つけてきた。私に「親から求人情報を渡すわけにはいかない」と説明があった。この方は、親御さんが息子さんの結婚を気にされており、そこで衝突が絶えなかったから、その気遣いの最中に見つけられた求人情報なのだろう。しかし当人は、今まだ就労可能な状態ではない。

私の巡回は進学を前提にしたものだから、学習指導が主。直接、就労支援というわけではない。進学に行き詰ったり失敗した方が、私の担当となる。しかし進学に失敗すると無理に専門学校や職訓校につながず、しばし気持ちの整理をすることがしばしばある。

その中には本校の選択からはずれるが、進学を断念される方がいる。そのほとんどが通勤挫折組の就労経験者だ。障がい枠から入って退職した方は、特別支援校の進路担当者が再び担当したり、ハローワークの専門窓口担当者が福祉の事業所に渡りをつけて、双方で探すこともある。

しかし、ADHDや広汎性発達障がいのように、手帳取得していない方とか、神経症的な波をくぐった方が私などにたどり着く。就労経験があるので、進学挫折した場合も就労への心の架け橋が残っている場合があるからだ。そんな方は、本校からは追い出しのような形になるが、就労ガイドのつなぎをかけて契約を切る。今までは放置していたのを私がつながせたという経緯がある。

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13日(日)ソーシャルインクルージョン推進機構神奈川の会合に参加してきた。「地域で働き、ともに生きる」というテーマは、「ソーシャル・ファーム」の発想からきている。炭谷茂氏からはソーシャルファームの定義と世界と国内の実践紹介があった。清水義悳(よしのり)氏からは高齢受刑者の社会復帰支援の現状が、福田久美子氏からは大阪のビルメインテナンス会社設立とエル・チャレンジの実践紹介や、住吉公園を拠点としたジョイントベンチャーとしての園芸福祉活動のリゾーム(ひげ根)的成長の様子、古本流通実践の紹介などが紹介された。私の提唱していたいくつかの事が、すでに大阪では実践されていたのだと知った。最後に阿部寛氏から、地元で働く吉住さんの就労に至るまでの経過紹介や、神奈川で生み出して行きたい職場の県外の事例紹介を交えた呼びかけがあり閉会。内容的にずっしり詰まった講演会だった。

閉会後、福田氏にご挨拶。エルチャレンジの入札制度への挑戦の件以降がつながったこと、HLの販売活動の収入の最低保証制度について「マイクロファイナンス」の考え方を使ったらどうかと提案してきた。大阪の活動は社会的困難を抱えた方たちの横断実践が進んでおり、神奈川との落差を感じた。話を切り出せないもどかしさがあるのだと話した。

講師依頼の件は、別の場で話すことに。

<参考>
●「ソーシャル・ファーム」
*「ソーシャル・ファーム(Social Firm)」DINF
*「わが国におけるソーシャル・ファーム発展の可能性に関する考察」寺島彰氏 論文
*「『ソーシャルファーム』町田福祉園のGMコラム」
「マイクロファイナンス」


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2009/12/15 朝記
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都の教育庁所蔵の「輝く未来へ Step up」の都立特別支援校卒業生の職場レポートDVDが届いた。2008年の作品。視覚・聴覚・肢体不自由・知的障がいの4編に分割整理されており、学校教員・当事者家族・企業採用担当者・支援者向けとなっており、完全な一般公開はしていない。

都内の障がい枠採用を行った職場、特例子会社の仕事の場面を書く1分位づつまとめているのだが、中にはチェーン展開の職場もあり、また同業種の場合などから神奈川の就労の参考になる映像だ。30社強が紹介されている。

この映像からは、当事者の喜びと健闘が熱っぽく伝わってくるのだが、単に就労の喜び紹介ということではなく、職場の雰囲気や、作業の複雑さや連携する身体がわかるいい画像だ。仕事のまなびは場に共鳴している。そこに脱皮が起こる。連携や四肢の動きや眼差しに注目するとそれが見える。各社ごと一部反復が出来ないので忙しいのだが、手帳を持つ方のご家族よりは、その関係の情報が相対的に乏しい、手帳を持たない広汎性発達障がいやADHDなどの家族の方などに、ジョブコーチなどの解説をつけて提供するなら目的に合う映像だ。

23日には返してしまうので、その間、関係者に声をかけて、映像を見ておきたい。又貸しが出来ないので、こせこせと少数で観賞することにする。

2009/12/19 14時~15時(?)
茅ヶ崎サポセンにて


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14日(月)13時半、父のベッドシーツや、防水カバーが定時(13時)に届かない。父がデイサービスに行っているときにと考えていたのに、16時半には自宅待機していなければならないのに、足止めを食らっている。14時にはあすなろ会のTさんと会う予定だった。業者が来たのが13:45。間に合わないので電話するが話し中。バス停に出たところで父の部屋の掃除をしてくれるTaさんが車を止めた。これから家にいくところ、誰かいるのかという。冗談ではない、母が断るのを忘れて外出してしまったのだった。母は東京で携帯に出た。やむなくTaさんの車の助手席に乗って家に戻った。

16時までの作業、私が報告書に確認印を押さなくてはならなかった。15時半で切り上げてもらって、バスに飛び乗り、**さんのところに連絡に飛び込み、その足で市議会に。用件だけ足して、帰宅。父を迎え入れ、バリケードを階段下に作ったとき、父が転倒した。腹が減っているという。ラーメンを食べさせて16時半。バスに乗り遅れて駅まで20分弱歩く。

買い物を済ませたところで、母から約束の食材を買ってこなかったと携帯連絡あり。父が窓の壁の隙間にころがっていると連絡があってすぐ、父の宗教団体の信者さんが来たので、父を引き出したと連絡あり。17:40。

あすなろのTさんとは、19時にもビッグイシューの出し入れの約束があって、サポセンで作業しつつ待機。来ない。中央公園に暴走族がいて出られなかった模様。20時前にサポセンを出て帰宅。一日中空転していた。予定が予定にならない介護。HL支援。少々気落ちして、23時まで仮眠を取った。

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