湘南オンラインフレネ日誌

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8/10 高齢者医療福祉ネット作りに関係職の参加を!/外出支援の障害/8日に巡回文庫初配本!

2012-08-11 06:40:48 | 引きこもり
2012/08/10 記
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東京の遠縁の衰弱保護の件、最悪の方向に動いていた。母親が公的支援を嫌がるので、TVのCMで知った経口補水塩溶液を買って来て、液を飲ませつつチーズを食べさせていたが、むせて嘔吐に困っていたという。危ない、連絡を試みてよかったのだった。

私は念のため、区役所の介護高齢者福祉課に電話を入れておいた。先方の息子さんは、普段付き合いのない関係だったために、母親から指示されて、私のところに入院可能な病院を調べて欲しいという要請を、息子さんを経由してアクセスさせたのだった。

ところが意に反し、私が医師の往診や訪問看護を紹介してきたので、それを拒否したという経過が、区の担当者訪問で連絡がとれるようになって、やっとわかった。区のほうからは、下痢も起こしているので、救急隊を使って「近くの」病院に入院させたとのこと。ところが病院に電話したところ、個人情報なので事情を話すことはできないということで、ただ、そういう名前の患者さんは当院にはおりませんという応答を得ることとなった。そこで再度マンションに連絡すると息子さんが出た。

母は他人を自宅の部屋にあげるのは嫌で、病院も「近く」だと知り合いと出会うから嫌というので、タクシーの運転手にチップをだして、部屋まで運んだという。

息子さんに通告し了解を取って、区の担当者に現状を説明、今度は近所にある委託のケアセンターのケアマネさんが説得に入って、元の病院に談判して空きベッドを確保してもらった。

息子さんは、経口補水塩の液を飲ませようとしたが、むせて飲まないという。私の祖母の例を出して、液が気管に入ると、体力の無くなっている者は、誤嚥性肺炎を起こすことがあるから、この病院が嫌なら、**さんにアドバイスしてもらい、入院先を探した方がいいと説明し、「世間体と命とどちらが大事か」と迫った。

もし病院が退院話を先方から出してもいいように、ケアセンターの**さんは、区の委託を受けているのだから早めに相談し、介護度認定を受けるようにと諭し、病院を探してもらえと言った。

しかし、頭を上げずに、上向きに空いた口に水のみの先を突っ込んで、液を飲ませる危険を全く気付いていないなど、介護経験が全くないことが、ありありとわかった。

父の発熱も、老健職員の不慣れが手伝い、食事の誤嚥から炎症を起こしたのだと推測された。老健に入って2回目だった。職員でさえそういう状態なのだから、訪問支援を受けるか、高齢者サポートの病院に入れるかだ。しかし後者は終末医療のような状態のところが多いので、ケアセンターの**さんに頼って、病院探しをするといいと伝えた。(まだ方法は実はあるが、本道をまずは行くべきだろう。)

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頭が痛くなってきた。息子さんを見ていると不慣れというより、高齢者医療看護・介護の知識は、彼に限らず関係職以外の男性は全く関わっていないことがわかる。これは若い女性も同じようだ。

私は外出支援を考え続けているが、調べるほどに否定的な環境が次々に見えてくる。地元の熱意ある方と組むことが不可欠のようだ。支援活動の初動には絶対に専門職の参加がいる。

資料を調べていると、過疎地の外出支援ボランティアが決して上手く行っていないことがわかってきた。

●「高齢者らの有償送迎サービス 「過疎地」県内登録ゼロ」

以前、美容師さん・理容師さんに震災救援期の避難所まわりをして、カットサービスをしていたところ、「地元同業者の自立を圧迫するので、止めてくれ」と申し入れがあって、茅ヶ崎・平塚の同業者組合では、カットサービスを中止して他の手伝いをして帰ってきたという話があった。

私は代行カット券を買う形の非被災地の活動がありうると告げた。被災地の同業者組合がカット券を作り、格安でカットを非被災地支援者に売ってもらう。非被災地の支援者はその券を買う代わりに、支援側の同業者組合参加のカットサロンでは、例えば「カット5%割引」などとサービスをつけて客寄せに使い、カット券を買ってもらった被災地業者は無料で、被災者のカットを行なうという結びつきだ。こうすれば、地元同業者圧迫という批判は解決する。

ところが白ナンバーの運営による外出困難者支援は、有料であろうと無料だろうと、「地元同業者の商売の邪魔」という非難はかわすことができない。

ではタクシー業者組合に有料券方式で交わすとなると券が高額の上、その活動を通じて、他の活動へと成長させる地域活動の道が断たれる。震災前の相馬市のように、オンデマンドバスを行政参加の形で管理する方式が現実的といわれている。しかし、社会活動の芽としてそれを生かすとなると、出発時点から重過ぎるという問題を抱えることになる。タクシー業者は、外出困難な高齢者の足になっても、地域コミュニティの網の目の中に、利用者さんを再組み込みしてくれるわけではない。

ここは地元社会活動関係者だけでなく、行政・区長まじりで個別説得していくいがいないのではないか。だから口火活動には活動の必要性を知っている専門職がいる。さらに交渉人がいるのだ。ただ記事は震災前の活動評価が入っているので、震災後のコミュニティ再建の力動を配慮していない。ここがおそらくは鍵になる。

ついでに、今回発見した記事を、粗っぽいが紹介しておく。

●「仮設の高齢者ら24時間見守り 仙台市、来月から無料事業」

民間企業サービスを利用した単身者向け緊急出動・巡回訪問を仙台市が導入することになったという、いわゆる機能サービスだ。ここには血縁の中の孤独とか、心のケアは、入っていない。ただ影響が大きいので、ここに記しておく。

しかし、同業者の反対というところを解決するには、単身乗り込んでいっても交渉相手になれない。しかし、やるべきことが、ひとつ具体的になったことは、実は嬉しい。形が見えてくれば、対策の打ちようもある。

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面倒がる母を夜、外食につれだした。安上がりなり、オムライス。

私の分はカロリー計算。悲しい。


夜間傾聴:なし

p.s. SETの三井君と彼のお友達の写真が届きました。次回紹介します。
8日に米崎町の仮設に初配本。三井君、ご苦労様でした。即刻、セカンドブックアーチの山本さんにメールした。



(校正2回目済み)

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