湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

「教育・福祉・労働をつなぐ どうする?日本の若者支援」に参加して

2009-07-19 10:32:01 | 引きこもり
一昨日、父には身体介護のヘルパーさんが午前中にくる日になっていた。「明け方、雨模様だったために窓を開けてある箇所があり、寒かった」と父がヘルパーさんに訴えた。ヘルパーさんから私達に、「高齢者の中には朝の寒気が引き金で、救急車騒ぎになる例もあるので、窓の開閉はこまめに注意して欲しい」と要請があった。母が切れてしまった。

父は窓を少し開けて遮光カーテンを閉めておくと、カーテンが揺れ動く度に、窓を閉めに出かけていき、ソファーの上に上って天窓などを閉める危険行動がでてくる。だから、ベッドの位置からは見にくい脇の窓を開けて換気を維持していた。夏場、二階は日の出からすぐに室温があがって蒸してしまう。父は汗をかきながら、それでも暑さを体感することがないので体温調整がおかしくなる。だから換気は開閉のいたちごっこであること、そして開閉量も窓を30cmほどあけておいただけであり、夏場に生死を分かつほどの直射風を当ててもいないと母はヘルパーさんに反論した。

部屋を閉め切っておけば、養豚場のような強烈なアンモニア臭に部屋が煮しめられたようになってしまう。部屋の扉を開けたとき、階段が煙突状になって、悪臭が駆け下り、その風に当たったとき、当人は平気な顔しているが、卒倒しそうになる。夜間、扉は階段徘徊を避けるために閉じているから、香りが露骨に降りてくることはないし、扉が閉まっているので、室温が急に下がるというのも大げさだという内容だった。

母のゆとりがなくなってきたことが気になった。

しかし介護担当が私だけででは日程に無理が出る。ショートステイを増やしたり、入所申込を進めて行かなくては、いずれ破綻する。今、市内外、二箇所申し込みをしてあるが、もう一箇所も申し込んでおかなくてはと思う。

-----

夏期講習の前の面談が進んでおり、その中の諸問題を起こしている生徒たちの再面談やら家庭訪問の予定を立てて回るように指示がきているが、今年は対象者に新顔が少ないので、電話で済ませていた。しかしそれで済まないところについて、休日の月曜日から回り始めることになっていた。

今年は精神障がいが入っていた子は、すでに退塾しており、わたしにとってはこの子の支援の引継ぎの方が気になっていた。

携帯から預かった子のアポを次々と取っていった。新しいところでは東林間在住の不登校中の兄弟がいる。昔私が別の塾の教員をやっていた場所だから土地勘はあるが、ちょっと気になるところもある。店舗など私を覚えているところもあるからだ。彼らに今の仕事を説明は厄介だからだ。前の塾は塾長が授業中、子どもへの折檻をしていたため、私が抗議した。その日、経過を知らない子どもによる私の私有機材の破壊事件に話がひろがって、躾(しつけ)推進派教員の追及に、踏ん張りきれず退職した苦い経過があった。その他の事は他の地域と大差なしなのだが、気分が落ちる。

------

8月のお盆も我が家は関係ない。ボーナスは片方から若干出るが、借金取りAMAZONに消えていく。契約講師などこんなものだ。強制的に休みがやってくる。このままだと、介護の底無し沼に時間が使われてしまう。かといって懸案の「わーく」の取材活動の方も、特にこの時期、相手がつかまるとは限らない。とにかく昼間は類似の活動をさぐることと、我が家に逮捕されないように、当番以外はPC室設備のある某図書館に通うことにした。勿論巡回活動に休みは無い。

夜間傾聴:□□君(仮名)
     東林間さんと東林間君(仮名・兄弟)




7/19(日)の分
------

朝、平塚の図書館の返却分を行政出張所に返してから相模原に向かえばいいと思って出発した。しかし土日は市出張所は休みということを忘れていたので、返却ポストもなく、失敗をした。予定に間に合わなくなるので、図書館には行かず、出張所前から駅に戻り、まずは相模原に向かった。この塾は駅前ではないから時間がかかる。

この塾は、予備校スタイルではなくて、いわゆる面倒見のいい進学塾の形。「会議」というより「打ち合わせ」の方がしっくりくる雰囲気だ。今回は不登校の子へは、講師派遣の比重が増えた。引きこもり青年へは家からの連れ出し指導が相変わらす中心になるが、私の提案通り「お茶会」が試みられることになった。もう一案の「食事会」は炊事が支えられないので見送り。当人は案外、オンライン上で匿名の付き合いを拡げている者が多いが、彼らは実際に対面して生身で付き合い始めると、じわり流れが生まれてくることがある。そこからは彼ら自身に任せている。

-----

金欠なので相模原から池袋までは町田から小田急線を使った。時間的には大差ない。西口地下道を通って正門近くに出る。大概それっぽい人物にであうものだが、全然出会わなかった。まあ構内地図があるからと会場にたどり着いてみると、室内は既にいっぱい。15分前には会場は満席に近かった。偶然荷物が置いてあった席を開けてもらったが、その席は目の前に湯浅誠氏がいた。先方が白髪頭が気になっている模様。8月に舫(もやい)にもお邪魔する予定でいる。

会場ブースにはBig Issue が出店していた。最新号が横浜で入手出来ない状態だったから、渡りに船、雑誌を早速買込んだ。この東京事務所といい、シンポジストたちといい、紹介する活動映像から飛び出す諸スペースの、いわゆるごちゃ混ぜ感のある集団は魅力的だった。この場の主役は参加する当人達であり、私はこの感覚に乾いていた。しつらえた役割と場所に、決められた仕事を与え、そこから仕事と接客経験を膨らませていく方法は、障がい畑の活動のスタンダードなやり方ではある。しかしその庇護を出た関係性を「浦河べてる式」にずらしていくことも出来る。ここでは当事者のつながりが醸す活気だけが物事を解決していく源泉になる。

不登校・引きこもり畑の常識は、障がい畑では異端になる。私はケア・パートナーという、ジョブ・メンター制を私生活まで延長した友人関係を、それを媒介に本人活動の芽を生み出したいと考えている。私達支援者からは「サブ・スタッフ」であり、障がい者からは「兄貴分」のような仲介存在の価値を活かすのである。その貴重な役割を引きこもり青年と近隣大学学生から生み出したいと考えている。規模も資金も、始められそうなところから始め、成長させていく仕事、それを始めていきたいのだ。短期連続取り組みのアメーバのような集散組織を作りたい。その仕事の鉱脈に社会的企業の手法を使おうと思っている。

昨日、あるトラックバックの申し込みがあって、それをOKした。引きこもり青年の就労をめぐって、仕事の質を当事者の側から論じたものだったが、ざっと読ませてもらって、引きこもり青年の悪い癖が出ていることに気が付いた。

社会的企業の手法を使って起業など就労環境を考えるとき、公共のニーズに基づいて仕事をたてるという部分を倫理的なとらえ方をして、「社会の側から見た」「価値の優劣」という判断を出発前から自己規制的に入れ込んでいることだった。

「公共のニーズ」とは、露骨に言えば「仕事の存在の保証」「隙間から始められる仕事」という「必要性」を背景とした話であって、「仕事の優劣」など全く無縁といっていい。自分が社会という「他人からどう見られるか」が基準になっているかぎり、社会の門は開かないだろう。もともと仕事は「すり合わせ」なのであって、出来合いにはまることではない。ここに引きこもり者の自縛の大きな勘違いがある。知り合った相手が喜ぶなら一緒にやってみるのも、そのことでさえ、他人という社会を開く仕事に連なっている。引きこもり者たちは、その身近な関係を育てていく視点を見失っている。社会の評価ほど、うわついたものはない。「公共」の文字に幻惑されてはいけない。

池袋の集会は、教育・福祉・労働(雇用)等という多様な活動の横断的な視点がテーマとなっていた。報告者の様々な活動報告による自分達の最前線に共通項が見え始めているのがわかった。それは生涯という時間軸にそった支援である。また就労雇用をめぐる背景の生活支援の重要性であり、社会的企業的な地域領域横断のプレ就労とセイフティネットの産出がキーとなっていた。若年無業者・引きこもり・路上生活者がやっとひとつの話のテーブルについた感がある。

私の気持ちは変わらない。「本人活動の育成」これが鍵である。夢たいカフェのスペースには期待を掛けまい。腰掛事務所スペースを出発点に、若者の就労センターをどう作っていくか、ここに集中しよう。

下連雀の藤井智さんの文化学習協同ネットワーク活動は、私の古巣の塾活動を思い起こさせ、懐かしかった。今勤務している相模原の塾や、相模大野の進学予備校は全くその自由の雰囲気は無い。もともと余芸と修繕のつもりで私を当てているからだ。お茶会はだから、いわば彼らのしたこととしては画期的。(既存の活動からは月並み。)

宮本みち子教授の話のオーストラリアのグリーン・コアの話は初耳。国の若者支援プログラム。

本田由紀教授の機関銃のごとき語りをいずれ湘南に呼び寄せたいと思っている。しかし、呼ぶ側が面白いことをしていないと無理だろうなと。

K2や、舫(もやい)は取材に行く。日を公開するので、一緒に行ってみたい人は8月一杯、ブログを注視すべし。

------

会場ではBig Issue 東京事務所の面々は別として、ふたりの知人にであった。ひとりはワークプレイスの研究者であり、もうひとりは愛知県立大の長谷川俊雄准教授。「若者に夢は必要か」ということで、「目の前の人参は、いらない」ということで相変わらず怒らせてしまったことがあった。すぐ隣の長谷川先生、「ご無沙汰してます」と挨拶したものの、なんとも間の悪い。

しかし会場おじさんはマイノリティ。参加者が若い。120%の入り。明石書店の知り合いに挨拶して会場を出た。

湘南新宿ラインで乗り換えなしで帰宅したが、途中あれこれ考えていた。私はもうひとり警戒させてしまった人物、Big Issue Japan の佐野代表の疑心暗鬼をとかなくてはならなかった。こんなつまらない誤解で、Tさんの販売員資格を不可能にさせてしまうわけにはいかない。いい仕事が人物評価の誤解で取り込めない勿体無さは、計り知れない。

絆の取材号を出す必要を感じている。

------

父へのみやげ>中華丼・鼻毛切り
母への言い分け>アイスモナカ

------

夜間傾聴:□□君(仮名)
     ******君(仮名)
     中延君(仮名・来週中に行きます)

(校正3回目済み)
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今回の書き込みは休みます/... | トップ | とんでもない浜降祭の夜/「... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

引きこもり」カテゴリの最新記事