湘南オンラインフレネ日誌

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自学教材リンク集に《ライブカメラと疑似体験》を載せました

2005-02-18 03:57:45 | フリースクール

--- 今回は以下の教材の解説です。




●自学教材ヒント集《ライブカメラと疑似体験》


 僕がパソコン通信のBBSからインターネットに乗り換えてまもなく、この[ライブカメラ」がはやり始めた。インターネットは地球の距離感を無くした。僕らは[今」という時間を共有しているのだという宣言のようなニュアンスでそのシンボル的なライブ画像を受け取っていたように思う。

 現在眺めてみると、なんとも陳腐な映像に見える。そのメッセージがインパクトを持っていた時代は終わったのだと実感している。

 アレクサンダー・グラハム・ベルが1876年、電話機を発明したとき、「世界は隣の家のようにつながった」と評された。しかし、電話を家庭に引く話には猛烈な反対運動が起きた。当時の電話は女性の交換手が仲介して電話を接続していた。電話を引くということは娼婦を家庭に招き入れるような不道徳なものだという反対が起きたのだった。

 また電話機を通じて病気が蔓延するとか、人が出歩かずとも用が足りるので、人間の足が退化するので危険であるという議論が真剣に行われていた。当時の話を見ていると、なんともインターネット導入反対議論に酷似していることか。人は道具を使いこなしていく。時が経ったとき、化け物の正体みたり枯れ尾花なのである。

 鳴り物誇張をすべて見破ることは難しい。パソコンのご託宣によって情報が差し出される幻想がある人には、虚偽情報への嫌悪が生まれる。マスコミにしたところで、井戸端会議の噂にしたって、絶対的な真などありはしない。その情報の処理作法を知らないところに騒動が生まれている。

 今回は祭りの跡を見るような話題となったが、インターネットに過剰期待をかけるひとの開く教育改革が、迷信のはびこる社会にどれほど切り込めるのか僕は怪しげだと思っている。反動がかならずやってくる。過剰期待も反発にも押し流されないような立場が必要だと痛感している。

 僕らは今、個室から世界をのぞく穴を体験している。今回は意識的に風景サイトに限定した。室内や庭先を見せているサイトも実はある。しかし、どこも日本中サザエさんに憑依されたような、のっぺりとした日常がたれながされているからであり、またアダルト勧誘サイトもここに連なっているからだった。風景を「のぞく事」もどこか卑猥ではあるのだが。

 そういえば鉢植えトマトの生育状況をライブカメラで流していたサイトも過去にあったっけ。僕はあれには感動した。

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