湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

7/21 島宇宙がみえますか?

2024-07-22 05:50:00 | 地震津波災害ボランティア

2024/07/21 記

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ハッカーさん、ぶじですか。暑いです。

高校生の訪問紙芝居が明日に迫って、雑事調整最後の仕上げの一日でした。と言ってもオンライン上で始末がつくのですが。


アンとサリーの話をご存知ですか。ふたりは一緒にお人形で遊んでいたのですが、ひとりが部屋から出ていったとき、お人形を引き出しにしまってもうひとりも部屋をでました。初めに出かけた子が帰ってきて、迷うことなく引き出しを開けた。変ですよね。今日はこの自他の認知の差が横たわる、厄介な話です。ちなみにこの話、自閉症の方には難題になるのです。

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午前中、茅ヶ崎市障害者団体連絡会の懇談会があったそうな。医療的ケア児支援の現状や、障害者就労について。またGHの恵の影響の話題が出たという。またかとうんざりしている。私は懇談会開催情報をしらなかったのだ。いつも終わってから報告で開催をしるようになった。


これは65歳定年で予備校教育カウンセラーから離れ、自閉症スペクトラムや思春期精神障害の絡む青年の訪問支援活動から対象者との接点を失ってから、特にひどくなった。私の相手は手帳を持っていない困難を抱えた方たちだったが、傾聴以外に社会参加としてのボランティア仲介や、就労支援活動の場面で手帳を持った方との接点があった。障害畑の方と出会う機会もままあり、その際に漏れいでた情報から、企画を掴んでいた。その後数年はピンチヒッターとして、旧職の手伝いをしており、障害畑の就労担当者との交流があったが、先方の定年退職もあり、情報の道は狭まっていた。肝心の対象者が、旧来の当事者とゲートキーパーの社会的軋轢に苦しむ方、職安や相談室回り雑談から得た方、教員筋からの引きこもり者等、組織の支援なく個人的に発掘された方たちで細々と続けている状況がある。しかしこれらの方々は社会的軋轢に陥った方たちであり、以前の障害畑のかたがたとの接点がない方々で、私が連れ添ってきた障害との接点がある方々はいなくなり、障害畑の方と仕事上の接点がなくなり、心情上の支援者に後退を余儀なくされていた。場がなくなっていたのだ。


こういう背景の中で、要考慮者支援の災害ボランティアは、地域支援者からの障害畑の方との接点づくりであるが、一個人としては手帳を持つ軽度の視覚障害てあるが、団体所属をしていない点で、障害企画情報は入ってこない。今、高校生の災害ボランティア育成の縦糸としての紙芝居をはじめているが、参加拡張の横糸の在宅避難者支援の「御用聞き支援(物資•情報の仲介支援)」を始めて欲しいと思っている。ここに障害畑の方との接点がある。しかし、紙芝居は障害畑からは無縁なのだ。こうして、偶然仕入れた情報以外の情報は入らなくなった。

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問題は情報ネットワークが島宇宙をつくっており、内側にいるひとには当たり前のことも、辺境や外側にいるものには、出会い困難な情報となる。


西日本豪雨災害の倉敷真備の障害者母子の溺死は、避難先の小学校を知らない悲劇が潜んでいた。生まれた時から支援者らとの社会に生きてきたが、隣人とのお付き合いがなかったための出来事だった。


私がFBで、障害を持った方の親御さんとの交流は、旅行と飲食の話に埋め尽くされ、ああ会員制SNS交流でつかいわけられているなとわかる。


高校生集団とはなしていると、あれひどかったよねえの「あれ」が自明とされる島が見える。


こうした自分の生きている世界の大きさを意識することはまず言われてもわからない。齟齬の経験がないからだ。


しかし、洪水溺死や口コミネット依存の企画のように、外側は孤立と戦わねばならない。


今日の懇談会日程は、ただ事ではない事態として噛みしめることになった。


(校正1回目済み)


コメント
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