湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

話は話を呼ぶのでしょうか、オーバーフロー気味ですが…

2007-02-03 07:16:26 | 引きこもり
3つの話が進行しています。ひとつは高円寺の方のお話。

やはり田無は高円寺からは不便ということで、東京23区内の場所探しとなりました。ところがお兄さんの件で、有名なところは回りつくしているらしく、むしろ集団の小さな塾を求めているとのこと。軽度発達障害の理解があるところをとのお話でしたが、診断を受けているわけではなく、お母さんの読書から判断されたこととのお話でしたので、そういう診断を踏まえないでも、個性をしっかり受け入れてくれる場所を探すことと、むしろ診断を基礎に似合った指導を受けるという線と両方の道を話しました。私の関わりは前者に当てはまります。といっても軽度発達障害の症例は踏まえます。対症療法とはならないということです。21世紀研を相談に訪ねることになりましたが、お母さんのこの間のご苦労が噴出したこともあって、まずははきだしていただきました。

次にQ子君から電話が再び入ったことです。「先生が迷惑なら行かないから」という怒りが爆発しました。「会おうか」ということになりましたが、異性のため、第三者のいる場所でということと、ご両親の了解の上でという条件をつけました。「ご両親の了解」ということに反発がありましたが、なんとか納得してくれました。しかしここ数日忙しくて間が取れないのです。来週自由が丘に巡回指導があります。新宿あたりで調整できないか探ります。新宿なら茅ヶ崎まで直通で帰れると言って、またQ子君に叱られました。どうもすみません。

次に*君の件。夜中にアパートの上の階の住人が大きな音を立てて安眠妨害をするということでもめました。まず当人に、熱くならずにまず相手を知ることを勧めました。喧嘩にならないよう第三者(家主)をはさむことを条件にしました。

会って見たら、耳の遠い足腰の弱ったお婆さん。座るとき尻餅をつくので大きな音がするのでした。朝が早いのもお年寄りの特徴。意外な相手に*君意気消沈。しかし問題は解決していないので、事情を話して、生活時間の調整と座り方の配慮を要請することになりました。しかし身体の状態ですから、そう簡単に解決するとは思えません。上下階の交換なども不動産屋・家主と交渉して解決する必要があります。とんでもない形でSST(ソーシャル・スキル・トレーニング)が登場してしまいました。これは相談が現在進行形。

品川裕香さんの講演会の準備相談をしました。品川さんは教育再生会議委員の顔と、宇治少年院ルポを代表作とするルポライターの顔があります。両方とも興味深いお話が聴けると思いますが、両方を重ねると焦点がぼける気がします。私の関心は後者にありますが、社会的な意味合いからは、貴重な機会ですから前者の話しもということで心が揺れます。地元関係者の話し合いを至急持つように、まずは近々、相互確認をします。

2月は偶数月のため、連続講演会は内輪の調整話。「わーく」と新年度の予定が中心。その中で品川さんの件と市との協働事業提案(若年者就労促進実務者ネット形成提案)を準備することにしました。「わーく」は直接は官民協働の対象にはなりにくいため、市行政には「協力」を引き出せればいいと思っています。とにかく行政公開HPのURL記載ひとつにも許可が要り、活動実績を証明しないと記載不許可という状態では先に進めません。

生業1件。相模大野。面会済み。解決。

1月26日の路上生活者自立支援誌「The Big Issue」販売員さんとの懇談の様子が、タウンニュース茅ヶ崎版2月2日号に三段組記事で紹介されました。すっきりまとまっているのはさすが。ただ心配事があります。同誌に挟み込む販売員さんの冊子が宗教っぽいのです。これが同誌販売のマイナス要因になりそうなこと。別に渡せば少しは違うだろうと思います。しかし、抱き合わせは、やめたほうがいいと感じています。記事をとりあえず東京事務所にFAXして、今日の作業は終了。

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##さんのコメントの一部に答えます(3)

2007-02-03 05:58:44 | 引きこもり
##さんから2通目のご指摘をいただいています。
6点ありますが、まず言葉の問題が大きいようです。

言葉は専門用語といわれる、その分野だけに通用する言葉があります。しかしその中身は、表現しようとする対象が今までの言葉では表現しきれないために作られる場合と、ローカルな集団の中だけで流通しているうちに、略されたり飛躍したり茶化されたりして、新しい言葉が出来る「隠語」の場合があります。この後者は流行語にも登場するので、専門用語とはいわない場合も出てきます。私の言葉はちょうどこの中間をさまよっているようです。しかし、極端な言い回しはありますが、不登校・引きこもりそして青少年無業者へのとくに心理・教育からの支援活動をされている方の間で使われたことが無い言葉は、使わないようにしているつもりなのですが。

1)「インクルーシブ」について。「インクルージョン」という言葉はおかしいでしょうか。この言葉は流通していると思うのですが。直訳では「包摂的な」ということになるでしょうか。社会的な差異を個性として認め、お互いが不利益を蒙らないような関係を取り結ぶこと、または、取り結んでいる状態という意味に解しているのですが。社会的な差別に対する言葉として誕生してきたものと思っています。「差別なく皆一緒に受け入れて」あたりになるかと思いますが、「差別」ということが「社会的状態」「根拠の無い蹴落としの意思活動」の両面が入ってくるために、言葉がいき違う可能性が大きいのです。

2)・3)・4)は、初めて読む方にもわかるようにとのご指摘だと思います。これについては、前の記事をご覧ください。関係者同士以外の場合は、たしかに活動分野以外で使われる言葉は注意すべきですが、それには表現しきれないものが伴う、文に含ませる意味の捨て去りがあるということも事実です。話し言葉のようにということは、たとえば私の活動を語る場合、少なくとも数倍に文書量が膨らみます。書く内容が逆に量に制約されて読まれないことが出てくるため、特に全体像を語るようなとき、捨て去る部分が大きくなってしまいます。関係者間の場合は、書き言葉の力を借りることを認めて下さいませんか。

5)「げんき基金」があてにできないと書いたのは、市行政の話の中で「講演会」という活動が社会的影響をあまり期待できないという判断に振れているという話があったことです。私たちの活動の中の「連続講演会」は、ふたつの顔がありました。ひとつは若年者就労をめぐって、障害関係の諸領域(身体・知的・精神さらに横断的に発達等)と社会・教育関係領域(不登校・引きこもり・いわゆるニート等)の問題は、それぞれの中に散っていながら、お互いが接点を持って活動できていない現状があります。この領域を超えていくためには、お互いの抱えている課題を出し合い、それをお互いに知っていく活動が必要です。関係者間をつないでいく活動です。

もうひとつは、ひとつひとつの領域について、問題の所在を地域に訴えていく活動です。しかしこの後半の活動は、引きこもり関係の講演には障害関係の方が参加しなかったり、養護学校の先生の語りに引きこもり関係の方が参加し無かったりと、その領域の関心の中に流動するので、なかなか相互理解とはいきません。

実際、会としては前者のことが主眼になるため、活動が統合成長していく結果市民への利益還元ができるというような婉曲な効果しか期待できません。このことを基金が直接効果が薄いとして、「講演会」には資金を出すのは避けようという消極的な話が出ているということなのです。

私たちは「連続講演会」開催をお互いをつなぐ当面の実践として、お互いの共通項をまさぐってきました。いま私たちがぶつかっている「時代の壁」は、自立支援法の下で障害を統合して見る視点を要求されていること・フリースペース活動だけでは臨界点に達している若年者の孤立の諸問題のことという具合に一見ばらばらに登場しているものが、私たちの時代の歪みの共通性を通じて、ネットワーキング社会(電子的な情報網の狭義の意味にあらず)へと脱皮合流していく移行期の限界を意味しているのだと思います。

こういう時代認識が市行政には無い。目先の効果にしか関心が無い発想の貧困さがあります。

6)##さんには、個人メールとブログとのふたつの応答が届いていることと思います。これは、ブログに適さない内容のものを個人メールにしたつもりなのです。また個人メールの中の##さんのメールが「> 」を文頭につけて転載されていることは、メール慣行に反していることとは思いません。ビジネスの場合などはましてやそうでしょう。何の話の応答なのかを添付して送ることで、話の流れを確認できるため、担当が複数名いた場合も話の中に入れるという利点があり、慣行として珍しくは無いものと思いますが。##さんに何か差別的な含みを持たせたものでは断じてありません。



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