湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

ハローワークとの連携を求めて、ジョブコーチ研修講座にお邪魔

2007-02-06 05:57:12 | 引きこもり
*君の許可のうえで、就労支援のチームをハローワークと協力して作ることになっている。そろそろスタートさせようかと準備をしている。求人情報を皆で検討するわけではない。話し合って、適職を複数見つけたいと考えているのだ。スローステップで長期継続的に話せる状態をつくる。就労後も職場の相談に乗れる「彼専属のチーム」である。障害者の一般就労を進めるために春から始まる制度を、手帳を持たない*君が先取りする形になる。ただここが彼の中央司令部になってしまうのも、またおかしなことだ。主導権を彼に置くための内実こもった工夫が必要。

そんな中、彼が危険なドロップアウトを繰り返しているために、足踏みせざるを得なかった。親子相互の危険回避のために別居。生活費の一部を稼がなくてはならない必要もあって、彼のストレス軽減が出発点だった話し合いが膨らんだ結果の適職探しチーム作りだった。焦る必要は無い。彼に自信を取り戻してくれる機会を積み上げていく。今その日々の接点を求め続けている。

しかし今日、彼は独立に迷い自宅に帰った。彼の葛藤が続いている。どうか今夜、自暴自棄な爆発をせずに朝を迎えられるようにと、術もなく、ひたすら念じ続けている。

私にはもうひとつの準備があった。ハローワークとのチームを組むにあたって、それが効果的に運用できるには、どのような手立てをかけていけばいいのか整理する必要があった。昨夜は、第2回JC-NETジョブコーチ養成セミナー(職場適応援助者養成研修)の関係のある一部に参加してきた。「障害者雇用制度の基礎」東京労働局:根岸栄子さんの講演だった。

障害者就労、とくに企業就労の環境を経年変化のなかに見ていくこと。次に自立支援法施行を境に始まった自立就労への流れに沿った新制度を整理していくこと。特に精神・発達障害関連の可能性を追求しておくこと。この辺の問題意識の中、概論的ではあるがかなりヒントをいただいた。ただ、この就労支援の試みは、徹底してプライベートな選択としての就労である。自分の変域をつかみ、企業にあてはまっていく行為としての就労である。

そこからはみだしてしまうのは、自分の可能性をリードされつつ、互いの交渉を通して変化していく、たとえば起業への合流や自主起業、チーム就労のような場合である。今回の個人の就労支援チーム探求には、この視点は抜け落ちている。「やる気」なるものは、仕事内容の知的好奇心や個性に集約されるものではない。労働の中の人間関係や協働行動への共鳴が「やる気」を作っている。「やる気」といっても「興奮」や「熱意」を意味するものではない。「共感」「充実」から生み出される状態のことだ。「わーく」の運営は、これが託されている。

上大岡の会場は数十名のジョブコーチ研修生で埋められていた。小川浩さんが司会。やつれたおっさんは、私だけ。板書を見るには席が離れ過ぎ、手元を見るにはメガネを架け替えなくてはならない。代えると周辺が霞んで全く見えない。困ったものだと、手元は勘で見えないまま書き込んでいく。年だなあと思いつつ、私がやらなくては何も始まらないことをやっているのだから、やるしかないのだ。

講演が終わって、バッグの修理用接着剤を買いに、閉店間際の駅前ユザワヤに駆け込んだ。終われるように買物を握り締め、地下鉄へ。なぜかこういうときは、車両がホームに来ているのだ。怪我の右足を引きずりながら、体を左右に振ってドアに飛び込んだ。戸塚の地下街で家族の追加の昼食用惣菜と、*君の家を帰りに訪問するための電子レンジタイプのスパゲティを仕込んだ。東海道線は混雑のピークは当に過ぎていたが、パンのつぶれるのを防いで茅ヶ崎にたどり着いた。

*君はアパートにいなかった。電話をしてみると帰宅していた。緊張した親御さんの声で状況はわかった。この緊張が彼を暴走させてしまう。悲しい負のサイクル。彼を信じてと親御さんを説得。待機出動状態を作ったまま、PCに向かい夜を明かしている。私も矛盾しているのだ。

「わーく」の作業・協働事業提案資料作りの日程が迫っているが、なかなか進まない。明日はPC持ち歩きになる。*君の親御さんとの面談、彼の支援協力者との面談、藤沢市保健所の打ち合わせ、町田の巡回、*君のアパート訪問、★☆くんの通信添削、障リハ協への講師依頼メール、「わーく」マニュアル作成、飛び込み夜間傾聴対応、家族の二食炊事準備・洗濯・買物これが明日の私の一日となる。

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DAISY の資料を行きがけに、++さんに届けた。DAISY は、障害を超えたテレコムのツールになりうるか。単純に音声のみ・画像のみの受け皿をWEBに準備したほうが現実的か。そのモニターを御願いしている。新しいVer.3.0が出るためか、1月はじめに取得申請したDAISY のシグツナ(製作ソフト)がこない。慣れておかないとと思いつつ、足踏みを続けている。++さんの次は養護学校に持ち込む。「わーく」参加への誘いである。

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路上生活者自立支援誌「The Big Issue」のニュースがNHK10:30からあるのだと茅ヶ崎サポセンから連絡が入る。ビデオ収録を家族に頼んでおいたが、どうも妙。そんなニュースが入る番組ではないのだ。火曜日かなあと番組表を見るが違う。はて連絡はなんだったのだろう。

コメント
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